悪路を避けて時短!ネパール国内線 タイムパフォーマンス最強の移動手段

アジア

・ネパールの移動手段を比較!陸路(バス) vs 空路(国内線)
外国人料金は現地人の約5倍!ネパール国内線の価格設定のリアル
利用体験レポート:ブッダ・エアとイエティ・エアラインズ

※2025年11月時点の情報
※1NPR(ネパールルピー)=約1.1円
※1USD(アメリカドル)=約150円

 ネパールの面積は北海道の約1.8倍という比較的小さな国ですが、高速道路などはなく、電車もインドとの国境地帯の1つで運行しているのみで、実用的ではありません。
 そうなると、必然的に一般道をバスなどで移動するか、飛行機で飛ぶしか移動手段がありません。
 今回はネパール国内の移動で、国内線のフライトを2回利用しましたので、その際の情報をご紹介していきたいと思います!
 カトマンズから、エベレストの遊覧飛行でも飛行機を利用しましたので、そちらもご興味がある方は、下記のリンク先をご参照ください!

こちらもご覧ください。


①ネパール国内での移動手段は飛行機がオススメ?タイパとコスパどっちとる?

 これはネパールに限ったことではありませんが、一般論としてバスは時間がかかるけど安価でコストパフォーマンスが優れており、飛行機は値段は高いけど速く移動ができ、タイムパフォーマンスが優れています。
 そんな当たり前を前提として、果たしてネパール国内の移動ではどちらがオススメなのでしょうか?
 結論としては、何を優先するかなので人それぞれ、でも個人的には圧倒的に飛行機での移動がオススメ!です。
 では、ネパールでのバスと飛行機の移動について、1番利用者が多いであろう、カトマンズからポカラの移動で比較をしていきたいと思います!

ネパールの国内線
ネパールの長距離バス
  1. 移動時間
    飛行機…30分!!
    ※国土が狭いため、どの路線も20分〜1時間程度の短時間フライトになります

    バス…7〜9時間
    ※頻繁に上記の時間から2〜3時間の遅れが発生します
  2. 運賃
    飛行機…約15,000円

    バス…約1,500〜2,000円
    ※どちらも運行便、日時により、運賃に多少の上下があります。
  3. 特有のデメリット
    飛行機…運賃には、外国人料金とネパール人料金があり、外国人料金はネパール人の5倍程度で設定されています…なんかすごいシステムですよね…

    バス…高速道路がなく、でこぼこの悪路が多いです。そのため、頻繁に数時間の遅延が発生し、距離がたいしたことなくても移動が1日作業となってしまいます。

 上記の理由から、とにかくお金を節約したい人や旅行期間に余裕がある方であればバスの利用でも問題ないかと思いますが、大多数の期間の限られた旅行者の方には、狭い国土の利点を活かした短時間での飛行機の移動を個人的にはオススメします!
 ネパールの国内線は複数の航空会社が運行していますが、主要な航空会社は、フラッグキャリアのネパール航空(Nepal Airlines)、ブッダ・エア(Buddha Air)、イエティ・エアラインズ(Yeti Airlines)、シェリー・エアラインズ(Shree Airlines)の4社となります。

 次項からは実際に利用したイエティ・エアラインズのカトマンズ→バイラワの路線、ブッダ・エアのバイラワ→ポカラの路線の搭乗レポートをご紹介していきます!
 国内線のシェアでは、このイエティ・エアラインズとブッダ・エアが2強の状態となっており、この2つの航空会社を利用すればネパール国内のほとんどの路線をカバーすることができます!


②イエティ・エアラインズ カトマンズ→バイラワ路線 搭乗レポート

 朝の8:05発のイエティ・エアラインズでルンビニの近郊のバイラワまで移動しました。予約は公式ホームページから行い、110ドル(約16,500円)で予約が取れました。
 前述の通り、ネパールは国内線に外国人料金を設定しており、予約時に国籍を入れると外国人料金で検索されます。外国人料金はネパール人の5倍程度で設定されています。
 カトマンズ空港に到着したら、国内線ターミナルに入る前に簡単なセキュリティチェックがあります。それをすぎると左手に色々な航空会社のカウンターがあるので、自分の航空会社のカウンターを探してチェックインをしましょう。

カトマンズ空港 国内線ターミナル入り口
イエティ・エアラインズのチェックインカウンター

 チェックイン後は奥に進んで、再度セキュリティチェックを受け、待合スペースに入る前に搭乗券にハンコを押してもらって搭乗口に進みます。
 搭乗ゲートや時間などを示す電光掲示板は情報がメチャクチャなので、意味をなしていません。すぐに搭乗口がコロコロ変わりますが、意味はないので無視しましょう。
 実際には時間になると係員が「◯◯便の〇〇行きは搭乗でーす」みたいに叫び出しますので、周りの人の動きに合わせて搭乗ゲートに行ってください。
 様子を見ているとどうも大体搭乗ゲートによって航空会社が割り当てられているようでした。例えば1番はシェリーエアラインズ、2番はイエティ・エアラインズのような感じです。

イエティ・エアラインズの搭乗口
搭乗開始

 ゲートからはバスに乗って飛行機の近くから徒歩で乗り込みます。
 なお、ネパールの国内線は大体遅延しますので、少しの遅延くらいは気にせず気長に待ちましょう。今回は何の情報もなく1時間弱遅れました。

バイラワ行きのイエティ・エアラインズ
バイラワ行きのイエティ・エアラインズ

YT871
シート並び 3/3
液晶画面、USB充電はどちらもありません

 短いフライトではあるものの、アメとお水のサービスがありました。サービスを受けているとすぐに、30分ほどでバイラワ空港到着します。離陸したと思ったら、すぐに着陸体制に入るような、本当にあっというまのフライトです!

イエティ・エアラインズ 国内線のシート
サービスのアメ玉
お水のサービスもあります
バイラワ空港


③ブッダ・エア バイラワ→ポカラ路線 搭乗レポート

 バイラワ空港に到着したら、ターミナルの入り口で軽いセキュリティチェックがあります。あまりちゃんと調べているようには見えません。
 バイラワ空港はとても小さな空港ですが、ネパール国内ではカトマンズに次いで2番目に大きな空港となっており、近年ではカトマンズに続いて国際線の受け入れも開始しました。
 ただし実際には国際線の定期運行便はなく、たまにインドなどからのチャーター便が運行しているようです。
 ターミナルに入ると航空会社カウンターがありますので、自身の航空会社でチェックインをしましょう。
 今回私は、ブッダ・エアという航空会社を利用しました。運賃は110ドル(約16,500円)でフライトの予約を公式ホームページからしました。
 こちらもイエティ・エアラインズと同様に外国人料金が設定されており、ネパール人の5倍の運賃を支払わないといけません。
 チェックインカウンターは出発時間の1時間20分前からオープンしました。このチェックインカウンターのエリアの奥にはトイレの横に小さなコーヒーショップもあります。

バイラワ空港の入り口
バイラワ空港 チェックインエリアの待合スペース
ブッダ・エアのチェックインカウンター
チェックインカウンターのエリアにある小さなコーヒーショップ

 チェックイン後はセキュリティチェックを通って、搭乗ゲートの待合室で待つのですが、いつでも入れるわけではなく、出発の20〜30分前くらいに、アナウンスが流れ、その後にセキュリティチェックに進みます。
 そもそも搭乗ゲートの待合室がそんなに広くないため、コントロールしているのかなと思います。
 セキュリティチェックは入り口のセキュリティチェックと同様にあまりきちんとチェックしていないです。パソコンやモバイルバッテリーなどを外に出す必要もありません。

搭乗エリア手前のセキュリティチェック 基本的だれもいません
搭乗ゲートまで進むようアナウンスが流れ、人が大挙してます

 セキュリティチェック後に係員から搭乗券にハンコを押されたら、やっと搭乗口です。搭乗口は1つしかなく、案内の電光掲示板もないです。
 ネパールの国内線は基本的に遅れるのが当たり前なので、気長に待ちましょう。いつか搭乗できます!
 時間になったら、係員がフライト番号と行き先を叫ぶので、他の人の流れに続いて、進んでいきましょう。飛行機までは徒歩で向かいます。

搭乗ゲートの待合スペース
搭乗ゲートの待合スペース
ポカラ行きのブッダ・エア
ポカラ行きのブッダ・エア

U4682

シート並び 3/3

液晶画面、USB充電なし

 短いフライトのため、特に機内サービスはありません。それを考えると短い時間でもアメと水のサービスがあった、イエティ・エアラインズの方がサービスがよいのかもしれません。
 20分ほどですぐにポカラ空港に到着しました。ポカラ空港は2023年に開港した非常に新しい空港です!
 ポカラ空港もバイラワ空港に次いでネパール国内3番目の国際空港に認定されました。現在は定期運行便などはなく、たまに国際線のチャーター便が発着しています。

ポカラ行き ブッダ・エアのシート
ブッダ・エア 機内
2023年に開港した新しいポカラ空港

④まとめ

 今回は、ネパール国内の移動について、バスと飛行機どちらがオススメなのかをご紹介させていただきました。
 実際にイエティ・エアラインズとブッダ・エアの国内線を利用して、やはり本当にあっという間に移動できるので、移動のみで1日が潰れてしまうことがなく、限りある旅行期間の場合は、飛行機による短時間の移動は、何よりも代え難い価値のあるものではないかな?と感じました。
 飛行機で短時間であっという間に移動したからこそ、ルンビニで美味しいダルバートもゆっくり食べれましたし、ポカラのホテルで疲れた体を休めてリラックスすることもできました。
 もちろん価値観などは人によって違いますので、それぞれの旅のスタイルや日数などを考慮して、どのような移動手段を取るかをご検討いただければと思います!