・式根島へのアクセス:新島からの連絡船「にしき」乗り方ガイド
・島は徒歩で十分!手軽に楽しめるトレッキングコースと絶景
・温泉天国を体験!24時間無料の天然露天風呂と湯めぐり
※2025年10月時点の情報
伊豆諸島北部に位置し、新島と神津島に挟まれたところにある小さな島、式根島。この島は小さい島なので、徒歩で1周しても3時間くらいで周れるようなコンパクトな島です!
その小さな島には、無料で入ることができる魅力的&個性的な温泉露天風呂や美しい海水浴場、お手軽に楽しめるトレッキングコースなどがあります。
小さな島なので、宿泊施設の数は限られていますが、隣の新島との間に1日3便の連絡船が運行しており、新島からの日帰り観光も可能となっております。私も新島から日帰り往復での観光を楽しみました!
今回は、新島からのアクセスについてや、式根島での観光についてを皆さんにご紹介していきたいと思います!
①新島からの「連絡船にしき」ご利用ガイド!
連絡船にしきは朝、昼前、夕方の1日3便しかありませんので、注意しましょう。なお式根島には無料で入れる温泉がたくさんありますので、水着とタオルを忘れないように持参しましょう。
連絡船にしきの新島での発着は、東京からの大型船やジェット船が発着する港とは違う場所で、B堤漁協前という場所からの運行になっております。
中心部の本村側からみると少し手前の漁協の建物の横のほったて小屋がチケット売り場になっています。朝の7時ごろから開いており、片道430円、往復840円と若干往復チケットの方がお得ですので、最初に往復で購入してしまいましょう。
式根島の野伏港へは15分程度で到着します。野伏港の連絡船にしきの乗り場前にはベンチもありますので、帰りに少し早く到着しても、座って待つことができます。










②どんなルートで周る?徒歩での観光ルート例をご紹介!
小さな島である式根島ではレンタサイクルやレンタルバイクもありますが、基本的には徒歩での観光がメインです。新島からの日帰りの場合は、新島から8:00の便で来島し、16:00の便で新島へ帰るため、約8時間での観光になります。
小さな島ですし、どの周り方でないと時間が足りないということはありませんが、参考までに私が実際に徒歩で観光したルートをご紹介します。
ランチ休憩なども含めて7時間半ほどで野伏港まで戻ってくることができました。
- 野伏港
- 泊海水浴場
- 泊神社
- 大浦海水浴場(ここから9番まではトレッキングルートで移動)
- 中の浦海水浴場
- 神引展望台
- 唐人ヅシロ
- 隈の井
- 御釜湾第一展望台(9番と10番の間に中心部で軽食のランチを食べました)
- まいまいず井戸
- 東要寺
- 石白川海水浴場
- 大王神社
- 与謝野晶子記念碑
- 松が下雅湯
- 足付温泉
- 地鉈温泉
- 足地山展望台
- 湯加減の穴
- 温泉憩の家
- ぐんじ山展望台
- 小の口公園
- 高森灯台&観音
- 野伏港
③野伏港から徒歩で北部&西部へ!トレッキングルートも満喫!
上記の番号で、1から9番までの観光についてご紹介します!最初は複数の海水浴場を周って、大浦海水浴場の横側からトレッキングルートに入る形になります。
有名な海水浴場はたくさんありますが、1番のおすすめは泊海水浴場です!形が扇形の入江となっており、非常に特徴的で砂もガラスの成分が入っており、日が出ているとキラキラと輝き、とてもきれいです!






島の西側は森林地帯となっており、遊歩道を使って散策する形となります。自転車やバイク、車では入れない場所がほとんどですので、注意が必要です。
大浦海水浴場の横にある遊歩道入り口から入って、中の浦海水浴場、神引展望台、唐人ヅシロ、隈の井、御釜湾第一展望台まで周っていきます。特に神引展望台からの景色は圧巻ですので、ぜひ訪れてください!エメラルドグリーンの透き通った海の入り江は最高です!
大浦海水浴場横の遊歩道の入り口が若干分かりづらいかもしれませんが、横に出会い橋という橋が高架で架かっており、遊歩道の入り口には看板も立っています。










ただ、式根島の遊歩道については、いくつか注意点があります。遊歩道と聞くと、なんとなく整備がされていて、散歩にちょうどいい道なのかな?と思う人が多いのではないでしょうか。
式根島の遊歩道は、良くも悪くも自然のままな場所が多く、大きなクモの巣がたくさんあるのと、草が茂っており、道を塞ぐように成長している場所がいくつかあります。特に唐人ヅシロから隈の井、隈の井から御釜湾第一展望台までのルートは要注意です。何度かクモの巣にかかってしまいました…
そのため、途中から大きな枝を持って、自分の前方に振りながら、クモの巣に当たらないように、茂った草をどかして先に進めるようにしていました。
道自体はそれほどきつい場所はないのですが、茂みなどが多いので、サンダルと短パンはNGだと思います。可能であれば、長袖、長ズボンがベストです。








④ランチや休憩にも便利!式根島中心部をご紹介!
中心部はこじんまりしており、観光するのに苦労しません。ランチもこのへんで食べる方が多いかと思いますが、ファミリーストアみやとらの「たたき丸」という、式根島名物の魚のすり身を揚げた、たたき揚げの中におにぎりを詰めたようなB級グルメがとてもおいしかったです。
3種類味があるのですが、今回はくさやと明日葉の佃煮のたたき丸を選びました。店外にイスとテーブルがあるので、そこで食べることもできます。1個250円です。
他にも池村商店のシナモン揚げパンもおいしかったです。こちらは1個210円でした。こちらも外にベンチやテーブルがあるので、その場で食べることもできます。
また、石白川海水浴場は集落から1番近くにある海水浴場で、お昼などに食べ物を買ってきて、この海水浴場で食べると気持ちがいいと思います!





中心部の観光では、集落がこの周辺に広がった理由にもなっている、まいまいず井戸が一番印象に残りました。見た目に特にインパクトはないのですが、その井戸に秘められたストーリーが気に入りました!
その昔、新島から移住してきた人たちは水不足で非常に困難な生活を余儀なくされていたところ、この場所から地下水が湧き出てきたため、この井戸の周りから集落が広がっていったとのことです。いわば式根島発展の始まりの地、といった感じですね!









⑤島南部 個性的な3つの温泉露天風呂と温泉憩の家を堪能しよう!
式根島といえば温泉、式根島の温泉といえば無料です。どの温泉も非常にワイルドでアドベンチャーな感じです。
どこの温泉露天風呂にも近くに脱衣所があるので、そこで水着に着替えてから入浴です。
一番ノーマルな露天風呂に近く、入りやすいのは松が下雅湯です。集落から一番近くにあるのもこの温泉です。集落から向かう途中、大王神社という神社が道沿い右手にあり、海の近くには与謝野晶子記念碑もあります。





逆に一番ハードルが高めなのは足付温泉です。海のすぐ横にある温泉で、満潮時には海水も混じったりする本当に自然の中にある温泉です。干潮満潮によっても変わるのですが、周りに入っている人がいないと、時間によってはどれが温泉なのかいまいち分かりづらいです。
なお足付温泉から地鉈温泉へはショートカットの道があるのですが、草が生い茂り、クモの巣がたくさんあったため、ショートカットは諦め、遠回りしてアスファルトの道路に沿って向かいました。
このショートカットの途中で足地山展望台があるのですが、地鉈温泉側から向かった方が距離が短く、行きやすいです。




一番風光明媚な温泉は断崖の下に降りていく地鉈温泉です。ここは個人的には温泉よりも崖や温泉と海の風景に夢中になってしまいました。
鉈で岩と岩の間を叩き割られたような地形を階段で下まで下りて海側に進むと、海に面した場所に温泉が湧いています







最後に有料ではありますが、温泉憩の家という温浴施設で体をきれいにして温泉巡りを終了されるとよいかと思います。入浴料は200円ととても安く、館内はとてもキレイです。温泉は内風呂のみです。
地鉈温泉から憩の家の間の道の壁面には、湯加減の穴という穴が空いており、手を入れると地熱の熱気が感じられ、入れた手が温かくなります。






⑥まとめ
今回は、新島と神津島に挟まれた小さな島、式根島をご紹介させていただきました。小さな島ではあるものの、非常に観光に力を入れている島で、とても観光がしやすい、という印象を持っています。
式根島に宿泊してゆっくり観光するのもよし、新島から日帰りで楽しむのもよし、という島ですので、それぞれの旅行スタイルに合わせて楽しんでいただければと思います!
最後に式根島について、私が実際に現地で感じたことをまとめておきたいと思います!
- 新島との行き来がとても便利で、新島から1日観光ができる!
- 自然が豊かで海の色がとてもキレイ!特に北側の海水浴場!
- 遊歩道は要注意!クモの巣と茂みがたくさん!長袖、長ズボン推奨!
- B級グルメおいしい!
- 温泉は一つ一つ特徴が違っていて面白い!そしてワイルド!