・マウンテンフライトとは?エベレスト遊覧飛行の基本情報と予約方法
・どの席に座るべき?フライトルートと窓から見える「7,000〜8,000m級の山々」リスト
・絶景を約束する!マウンテンフライトのベストシーズンは「乾季」一択
※2025年11月時点の情報
※1NPR(ネパールルピー)=約1.1円
※1USD(アメリカドル)=約150円
ネパールといえば、「世界の屋根」とも呼ばれる、世界で最も高い山々が連なるヒマラヤ山脈をイメージする人が多いのではないでしょうか?
世界最高峰のエベレストの名前は誰でも一度は聞いたことありますよね!エベレスト以外にも、日本では見れないような7,000m、8,000m級の山々がネパールには本当にたくさんあります!
そんなところに登山に行く勇気も技術もないし、そんな天空の絶景を一般人が楽しむことができないのではないか?とお考えの人がいるかもしれません。
でも、あきらめるのはまだ早い!今回は、誰もが一生に一度は見てみたい世界の最高峰の山々を誰でも簡単に楽しむことができる、エベレストを始めとしたヒマラヤ山脈の遊覧飛行について、ご紹介していきたいと思います!
①大人気!マウンテンフライトについてご紹介!
ネパールでは山々を眺めるための遊覧飛行は「マウンテンフライト」(Mountain Flight)と呼ばれています。
今回紹介するエベレストを見ることができるヒマラヤ山脈のマウンテンフライトは、カトマンズ空港からの発着となります。
ネパールには今回ご紹介するエベレストのマウンテンフライト以外にも、ポカラから発着するアンナプルナ山群のマウンテンフライトもありますので、興味を持たれた方は、そちらもお試しいただくと楽しいかと思います!
ただし、そんな楽しいマウンテンフライトですが、2つの注意点がございます。それは、高い料金と悪天候です。
たくさんの人がマウンテンフライトの利用から脱落する理由として、ネパールの物価を考えるととてつもなく高い!と感じてしまうチケットの料金だと思います。
もともとネパールは国内線のフライト料金がネパール人と外国人では5倍ほどの違いがあり、飛行距離や時間と比較すると、外国人のフライト料金が高めに設定されているという事情がございます。
マウンテンフライトについては、そもそも搭乗者がほぼ100%外国人のため、上記の通常の国内線のフライトよりも高めの料金設定となっています。
まず、マウンテンフライトの料金ですが、今回は、送迎含めて220ドル(約33,000円)で手配ができました。
マウンテンフライトについては、複数社が運行しておりますが、基本的に全ての会社で同じ料金体系となっております。
航空会社の公式サイトを見ると、運賃は237ドル(約35,550円)のチケットだったので、旅行会社を通すことにより、通常の価格よりも安い費用で送迎もつけた上で、手配をすることができました!実際には他のツアーも一緒に手配して25ドル弱(約3,750円)の割引をしてもらったので、もう少し実費は少ないです。
今回手配をお願いした「Adventure Himalaya Circuit Treks & Tours(P.) Ltd.」という旅行会社と手配内容については、下記の記事で紹介しておりますので、ご興味のある方は、そちらもご参照いただくとよいと思います。
この運賃については、円安の今は特に重くのしかかってきますし、どのように感じるかは人それぞれかと思いますが、実際にマウンテンフライトを体験した感想としては、一生に一度の体験だと思って、ぜひマウンテンフライトに乗ってほしい!という思いです!
料金以外に注意が必要なのは、当たり前ですが天候です。マウンテンフライトは空気の澄んでいる可能性の高い早朝の時間になるのですが、そもそも天候が優れず、山が見られない可能性が高い場合は、フライト自体はキャンセルとなり、返金対応となります。
しかもその欠航が皆さんが想像しているよりも頻繁に発生するので要注意です!
特に雨季については、1週間以上連続で欠航することもありますので、時期が選べるようであればネパールの乾季である10月から5月の期間がオススメです!
②エベレストのマウンテンフライトで見ることができる山々を紹介!
エベレストのマウンテンフライトはカトマンズ空港を出発すると、エベレストのある東の方向に向かって飛行をし、その後Uターンをしてカトマンズ空港に戻ってくる飛行ルートとなります。
カトマンズ空港を出発してから見ることができる代表的な山を見える順にご紹介します!
1, Langtang Lirung(ランタンリルン、7,234m)
2, Phurbi-Ghyachu(フルビ・チャツ、6,637m)
3, Chhoba-Bhamare(チョバ・バマレ、5,970m)
4, Gauri Shankar(ガウリシャンカール、7,134m)
5, Melungtse(メンルンツェ、7,181m)

6, Chugimango(チュギマンゴー、6,297m)
7, Pilferage(ピルファッジ、6,620m)

8, Number(ヌンブール、6,957m)

9, Karyolung(カリャルン、6,511m)

10, Cho-Oyu(チョーオーユ、8,201m)
11, Gyachungkang(ギャチュンカン、7,252m)

12, Pumori(プモリ、7,161m)

13, Nuptse(ヌプツェ、7,855m)
14, Mt.Everest(エベレスト、8,849m)
※ネパール語名 Sagarmatha、サガルマータ
※チベット語名 Qomolongma、チョモランマ



15, Lhotse(ローツェ、8,516m)
16, Ama-Dablam(アマ・ダブラム、6,812m)
17, Chamlang(チャムラン、7,319m)
18, Makalu(マカルー、8,463m)


③マウンテンフライト当日の流れ
マウンテンフライトの当日は、朝の4:45に車が迎えにきて空港へ出発しました。20分ほどで空港に到着します。国内線ターミナルは5時15分に開くため、それまでは外で待っています。


ターミナルに入る際に、セキュリティチェックがあり、そこを抜けると左手にたくさんの航空会社のチェックインカウンターがあります。シェリー・エアラインズのカウンターは真ん中あたりにあります。カウンターでチェックインをしたら、中の待合室で待ちます。
チェックイン時にはパスポートと予約の詳細を見せると、搭乗券と、遊覧飛行で見えるヒマラヤ山脈の案内の冊子をくれます。





出発の案内の電光掲示板は、フライト番号と出発時間は書いてあるものの、搭乗口が見るたびに変わっており、全く意味をなしてません。
待合室は広くないので、問題ありませんが、係員の方がマイクで案内したり、叫んだりしてフライト番号を呼ぶので、その合図で搭乗開始です。


搭乗口から飛行機まではバスで移動します。3社が同時間にマウンテンフライトを運行していましたが、全て理由のわからないdelayを30分くらいしていました。
特に説明は無しです。私の便はバスの中で30分ほど待たされました。飛行時間は50分ほどでエベレストなどのヒマラヤ山脈の眺望を楽しめます。



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シート並び 2/2 プロペラ機
全員が窓側かつプロペラや翼で視界が遮られない席のみにアサインされます。そのため、機内の定員はかなり少ないです。予約を取れる人数が少ない&海外の観光客しか使わないから、設定料金が高いのでしょうね。
搭乗するとサービスのアメを1つ配ってくれました。
空港を出発すると左側の席がヒマラヤ山脈側となり、エベレストとマカルー山を超えたあたりで、Uターンをして今度は右側の席がヒマラヤ山脈側になります。
CAさんが英語で、チェックイン時にもらったヒマラヤ山脈の案内をみながら、今見える山はどの山かを説明してくれます。
飛行中は基本的に空いている席への移動が可能なため、チェックイン時に左側の席をリクエストして、折り返し地点でUターンしたら右側の空いている席に移動すれば、飛行中ずっとヒマラヤ山脈を見ることができます。
なお、マウンテンフライトといえば、当たり前ですがヒマラヤ山脈が主役なのですが、フライト後半で見れたヒマラヤ山脈にかぶさる雲海が、人生でみた雲海の中でも1番圧倒的に美しい雲海でした!
最後にキャプテンのサインと日付の入った、A4サイズのエベレストフライトの搭乗証明書をプレゼントしてくれます!これがとてもうれしかったです!




④まとめ
今回は、エベレストを中心とするヒマラヤ山脈のマウンテンフライトについて、ご紹介をさせていただきました。
当日は、ほとんど雲のない抜群の状態でエベレストやマカルー、チョーオーユーなどの8,000mを超えるメジャーな山々を空から見ることができました!
参加する前は、料金が高いなーとか、キレイに見えるのかなー?とか思っていましたが、実際に搭乗した後は、事前のそのような不安や不満の気持ちはキレイさっぱりに消え去っていました。
本当にすごい満足感と高揚感を感じることができる素晴らしい体験だったと思います!
1人でも多くの人にこの素晴らしい遊覧体験をしていただきたいと思い、今回の記事を作成させていただきました!
少しでも行きたいと感じている人、迷っている人は絶対に登場することをオススメします!

