・欠航率80%の壁。冬の八重山が遠ざける、観光地化されない「孤島」の現実
・「店がない」から始まった集落の彷徨。冬の鳩間島が教えてくれた不自由さの洗礼
・「お腹空いてるの?」 店休日の一期一会が生んだ、1,200円の温かな食卓
・小さな島を徒歩で1周して観光!コース実例も紹介!
※2026年1月時点の情報
次の質問の回答となる、石垣島からフェリーで行ける離島はどこでしょうか?
- 1番たどり着くのが困難な離島はどこ?
- 1番小さな有人島はどこ?
- 1番人口が少ない離島はどこ?
- 1番観光地化されていない離島はどこ?
実は、これらの質問の答えは全て同じ島です!今回紹介するのは、これらの質問の答えである鳩間島です!
西表島の北に位置して、人口50人、周囲3.9kmの一般的な知名度も低いけど、「何もない」魅力にあふれた鳩間島に運よく冬に訪れることができた時の体験談等を皆さんに共有していければと思います!
今回の記事を読んで、小さく、素朴で、来島困難な鳩間島に少しでも興味を持っていただけるととてもうれしいです!
①欠航率80%の壁を超えて。フェリーで冬の鳩間島へ!
八重山観光フェリーで鳩間島の日帰り観光をしてきました。行きは8時00分石垣島発、西表島の上原経由で9時20分鳩間島到着、帰りは16時40分鳩間島発、西表島の上原経由で18時石垣島到着の便です。
乗船券はネット予約で往復5,170円です。八重山観光フェリーは往路のみ時間指定をする安栄観光のフェリーとは違い、往復ともに購入時に便指定をする必要があります。
乗船時には行き帰りともに、予約時のメールからチケットのページを表示させて、乗員の前で「使用する」の部分をクリックします。間違えて、先に押したりしないように注意しましょう。



鳩間島行きのフェリーは冬の欠航率が80%くらいあり、通常通り運行している方が珍しい、上陸が難関な離島の1つです。
今回も石垣島に1週間滞在しましたが、運行されていたのは7日間中2日のみでした。
私もなんとか観光の最終日に運よく上陸することができましたが、冬に短い滞在時間で鳩間島への観光を検討している方は、行けない可能性の方が高いので要注意です!
この欠航率の高さには鳩間島の人たちも悩んでいるようで、2025年10月から11月の期間は24日連続で欠航になり、学校給食の食材が足りなくなるなどの騒ぎもあったそうです。
現在は、定期運行のフェリーが欠航した場合、西表島のダイビング会社が臨時便を出す運用を2025年11月ごろから開始したようです。
②観光の手段は徒歩の1択!島1周の観光ルートの実例も紹介!
鳩間島は石垣島周辺の離島の中でも非常に小さな島の1つで人口も近隣の有人島ではダントツで少なく、50人ほどしかいません。
観光地化がされておらず、1番素朴なありのままの八重山地方の島を堪能できます!観光手段も基本的には徒歩で島を散策する形になります。
ハイシーズンには自転車のレンタルもあるのですが、道がほとんど未舗装となっており、自転車での観光には適しておりません。
鳩間島のフェリー待合室は小さく、売店などはありませんが、すごくキレイです。
ここにある公衆トイレが島唯一の公衆トイレですので、必ずここで利用していきましょう!トイレはすごく清潔でキレイでした!




それでは、参考までに私が実際に鳩間島で周った場所を順番にご紹介いたします。訪問する際の参考にしていただければうれしいです!
ちなみに3時間くらいで全部周ることができました!
島の周回は普通のスピードで歩いて、どこにもよらなければ1時間ほどで1周できます。
- 鳩間港
- 波止場
- 屋良浜
- 夫婦岩
- 立原浜(たちばるはま)
- 武家屋敷跡(ブシンヤー)
- 島仲浜
- 千手ガジュマル(五兄弟ガジュマル)
- 外若浜(ふかばかはま)&ワニ岩
- 船原浜(ふなばるはま)
- アンヌカー(東の下り井戸)
- ナラリ浜
- 前の浜
- あざて家でランチ
- インヌカー(西の下り井戸)
- 鳩間中森
- 鳩間島灯台
- 鳩間港
③まずは環状道路を時計回りで周回!徒歩だからこそ感じる島の息吹!
この鳩間島は、いわゆる観光のための島ではありません。楽しみ方としては、ありのままの素朴な離島の生活を体感すること、散策を楽しむこと、浜でゆっくりとした時間を感じることです。
鳩間島には海に沿った未舗装の環状道路がありますので、まずは鳩間港の近くからその環状道路を時計回りで1周しました。
環状道路は、時計回りで周ると、波止場から始まり、出口がアンヌカーのすぐ近くになります。
この環状道路にはたくさんのビーチがあり、ゆっくりと休み休み進むとよいと思います!どこのビーチでも基本的にはひとりじめで楽しめると思います!
鳩間島の観光スポットには、手作りの温かみのある木の看板がありますので、ほとんどの場所は迷わず発見できると思います!
港を出てすぐのところに波止場があり、海に向かって長く伸びており、天気がよければエメラルドグリーンのキレイな海に囲まれる雰囲気を楽しめます。





この鳩間島や黒島などの山がない島は、川も存在しないことから、海水に泥などが混ざらず、すごく透き通ってキレイな海水が維持されています!
ただし、この環状道路の波止場を除いたビーチは残念なことに漂着物のゴミが散乱してしまっております。ゴミを見ると中国や台湾から流れ着いているものがほとんどです。
でも人口が50人前後しかおらず、ご高齢の人が多い鳩間島では、ゴミの定期的な徹底した片付けなども人手が足りず、現実問題として難しいのだと思います。








途中にある、ビーチ以外の観光スポットは、何度か見つけることができず戻ったりしました。
夫婦岩は看板が下の方に落ちてしまっており、近くで上からのぞかないと見つけることができませんでした。
千手ガジュマルは以前あった看板自体がなくなってしまっています。
その中でも武家屋敷跡だけは、屋敷の土台が2010年に復元され、看板も2024年に新調されており、すごくキレイなままでした。





環状道路で島を1周するとアンヌカー(東の下り井戸)の近くにでます。T字路を右に曲がって森を少し進むと右側にアンヌカーがあります。これは自然にできた洞窟の下から湧き水が湧いていて、以前は、この井戸が島唯一の水源で1970年代までは現役で井戸としても使われていました。
下まで降りれるようにはなっているのですが、途中から若干階段が壊れていたり、暗くなっているので、途中あたりから眺める程度にしておいた方がいいです。




写真は撮りませんでしたが、アンヌカーの近くの海沿いに鳩間小中学校があります。
島の人に聞くと、今は鳩間島出身の生徒はおらず、島外から親元を離れて島生活体験をしている生徒たちが若干数いるのだそうです!
学校近くのナラリ浜や前の浜は、環状道路沿いのビーチと違ってゴミは全くなくとてもキレイです!
ベンチがある場所もありますので、対岸の西表島とエメラルドの海を眺めながら、ボーッとするのもオススメです!


さて、問題なのは離島あるあるのランチ難民問題です。今回はローシーズンですし、そもそもフェリーの欠航率が80%と高く、お客が来るかを事前に見込むことが困難なことから、どのお店も営業しておりませんでした。
困り果てながら最後にのぞいた「あざて家」で、お母さんが「お腹空いてるの?お店は休みだけど、何か食事作ろうか?どこもやってないでしょう?」と声をかけてくださり、八重山みそそばを1,200円で作ってくださいました!
食事を待っている間にも、2005年に日本テレビで放送された鳩間島がロケ地として使われたドラマ「瑠璃の島」の実際の台本や、鳩間島について書かれた書物「パイヌカジ」の本を見せてくださいました!なんて優しい…
八重山みそそばの味の最高でしたし、何より心が温かくなりました!
今回は、お母さんのご好意で料理を用意してくださいましたが、ローシーズンに鳩間島に行かれる方は、石垣島で何か食べられる軽食を用意してくる方がいいと思います。




最後に集落を抜けて北に少し進んだところの左手の石段を登り、鳩間中森に入っていきます。ここを数分上ると鳩間島の最高地点に立つ鳩間島灯台に到着します。灯台の横には火番盛があります。
この火番盛は各島の見晴らしのいい場所に設置されており、緊急事態などが発生した際にかがり火をともして隣の島へ伝達していく際などに利用されていました。
これらの火が、離島をつないで遠くは石垣島や宮古島まで伝達されていたそうです。
最高地点といっても、33.8mしかなく、鳩間島がどれだけ平らな島なのかが、よく分かります。
これで鳩間島の見どころを一通り周った形となります!




④まとめ
今回は、石垣島周辺の有人島でも1番小さく、1番人口が少なく、冬のフェリー運行率も低い鳩間島について、ご紹介させていただきました!
なかなか行きづらい離島かもしれませんが、本当に素朴な離島の生活様式や原風景を楽しむことができるすばらしい島です!
観光地化されていない今だからこそ、行く価値のある場所であるかと思います!
最後に鳩間島を実際に訪れた際の感想を簡単にまとめていきます!
- なんとか上陸できてよかった!本当に運がよかった!
- ビーチの漂着物のゴミ問題、どうにか解決できないのかな?
- 自分が見たかった素朴な離島の姿がここにはある!
- 島の人たちがすごく優しい!みんなあいさつしてくれる!
- 学校の校庭にヤギが何匹も放牧されていた!
- 冬のフェリー欠航多発問題、島の人のためにも改善されるといいな
- あざて家さん、お店が閉まっている中の八重山そば、本当にありがとうございます!
