・バーリから電車で日帰りOK!アルベロベッロへのアクセス方法
・世界遺産トゥルッリって何?おとぎ話の街の秘密
・写真映えスポット満載!アルベロベッロのおすすめ散策ルート
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
アルベロベッロ(Alberobello)。なんだかよくわからないけど、かわいらしい響きだと思うのは私だけでしょうか?不思議な名前なのに、なぜか耳から離れないんですよね。
イタリア旅行好きの人たちの間では非常に有名な世界遺産の村なのですが、「聞いたことないよ」とか、「よく知らないな」という人も多いのではないでしょうか?
でもおそらく村の写真を見たら忘れることができなくなりますし、絶対に行きたい!と思うようになると思います。
このアルベロベッロは、特に女性人気が高く、最近ではインスタ映えする観光地としても有名です!今回は不思議な高い円錐形の屋根のトゥルッリ(Trulli)を持つアルベロベッロを紹介したいと思います。
①どうやって行く?アルベロベッロへのアクセス紹介
アルベロベッロへは、バーリからバスか電車で訪れることが可能ですが、電車は本数が少ないため、ほとんどの観光客はバスを利用すると思います。
アルベロベッロにもホテルはあるので、宿泊される方もいらっしゃいますが、基本的にはバーリからの日帰り旅行が主流となっています。
バーリからは私鉄のSud-Est線運営のバスでアルベロベッロを往復することになります。事前情報では、Sud-Est線の電車の駅の自動販売機でバスのチケットもカードで買えるとのことでしたが、確かに一部のバスのチケットは買えるものの、アルベロベッロ方面は買えませんでした。
結局バス発着のVia Giuseppe Capruzziのカフェで現金で購入しました。クレジットカードは使えません。乗車料金は片道5EUR(約850円)となり、チケットは事前購入でバスの車内では買えません。
話が少し脇道に逸れますが、このカフェでスタッフから、近郊バスやナポリ行きの長距離バスについて嘘の情報を教えられたり、明らかに白人への対応とは違う人種差別的な対応をされました。個人的には良い思い出ではありませんでした。たまたま私の運が悪かっただけかもしれませんが、ご注意ください。
詳細は、下記リンク先の別記事に記載しておりますので、ご興味がございましたら、ご参照ください。
乗車券はバーリで往復でも購入できるのですが、下記の理由から出発前に往復チケットを事前購入することはオススメしません。
- イタリアではバスの場合、往復割引がよくありますが、この路線は往復で購入しても割引がありません。
- バーリで乗車券を購入するカフェでは現金しか使えません。
- アルベロベッロのSud-Est線の鉄道駅で、復路のチケットが簡単にクレジットカードで買えます。
- バスに乗り切れず、1時間待たされている人がいました。6月でもこんな状態でしたので、8月などのピークシーズンは要注意です。
- チケットは購入してしまうと返金不可、変更不可です。帰りのバスに乗れなければ電車で帰ろう、というような臨機応変な経路変更ができなくなります。
- 復路はバスと電車で都合のいい方で帰れば良いと思います。ただしバスは1時間、電車は1時間半〜2時間と時間がバスよりかかりますが、確実に座れます。
バーリ中央駅前のバス乗り場は非常にわかりづらいです。アルベロベッロ行きのバスの案内看板が立っているのですが、なぜかその場所とは若干ずれた場所に停車します…
列に並ぶという文化がないため、押し合いへし合いで乗ります。早めに来たのに、結果として乗れなかった、という嫌な思いもする可能性があるため、他の乗客に負けずに無理やり乗り込むというのが大事です。
※これはバスの乗車以外に、観光地などでも当てはまります。横入りをされまくります!
バーリ中央駅発のアルベルベッロ行きのバスは8時始発の毎正時に出発します。一部のバスの最終停車はアルベロベッロではなくMartina Franca行きのため、バスの車体の電光掲示板が「Alberobello」ではない場合がありますので、要注意です。
アルベロベッロは3つ目の停留所となります。アルベロベッロ駅前の広場で発着します。



帰りは行きと違ってアルベロベッロ発のバスとなり、駅前広場右手のテントの下に列を作って並んで待ちます。早めについて待っていても、テントの下で待機していないと、後から来た人にどんどん乗車の順番を抜かれていってしまいますので、要注意です。
チケットを持っていない場合は、アルベロベッロの鉄道駅のプラットフォームにある自動販売機から購入します。
帰りは他の停車場所等がなくバーリ中央駅へ直行となります。乗車時間は約1時間です。



②いざ出発!まるでおとぎ話のような町を散策!
アルベロベッロは非常に小さい村なので、基本的には徒歩のみでの観光になります。アルベロベッロ駅から緩やかな坂道を10分ほど登っていくとポポロ広場(Piazza del Popolo)に出ます。
この広場が東のリオーネ・モンティ地区(Rione Monti)、西のアイア・ピッコラ地区(Aia Piccola)、北のトゥルッロ・ソヴラーノ(Trullo Sovrano)の十字路的な役割となっています。


ポポロ広場の展望台右横の階段を降りると、村で一番大きな広場に出ます。ここから真っ直ぐ坂道を登るとリオーネ・モンティ地区、左側の緩やかな坂道を登って行くとアイア・ピッコラ地区になります。
この広場が一番カフェやレストランが揃っているので、食事や休憩にご利用ください。ちょうどこの日は広場を鼓笛隊がパレードをしており、村中を行進していました。


村の中で一番お土産屋などが並び、イメージするアルベロベッロの風景が見られるのがリオーネ・モンティ地区だと思います。
たくさんのかわいらしいトゥルッリ(この村特有の三角屋根の家)が軒をつらね、どのアングルで撮っても、写真映えのする街並みになっています。
リオーネ・モンティ地区のVia Monte Sabotinoには、日本人の陽子さんと息子のユウさんが営んでいるお土産屋さんがあります。他のトゥルッリのお店などでは店内の撮影が禁止されていたり、家自体の見学はさせてもらえいことが多いのですが、陽子さんのお店では、トゥルッリの中や屋根の上などを無料で見学が可能です。
見学をさせてもらったら、お礼にお土産を購入すると喜んでくれると思います。
リオーネ・モンティ地区の一番奥には珍しいトゥルッリ型の教会のサンタントニオ教会(San Antonio)があります。












リオーネ・モンティ地区を背に右側にあるのが、もう一つの見どころのアイア・ピッコラ地区となります。
アイア・ピッコラ地区はリオーネ・モンティ地区と比べると商業化があまりされておらず、元々の姿が残っている印象です。今でも住居として使われているトゥルッリがたくさんあります。
若干リオーネ・モンティ地区と比べると地味な印象を受けるかもしれませんが、ところどころにアルベロベッロの村を一望できるちょっとした展望台があります。
狭い路地もたくさんありますので、散策をするにはとても楽しい地区となっています。




ポポロ広場まで戻り、そのままヴィットーリオ・エマヌエーレ大通り(Corso Vittorio Emanuele)を北に進むと大きな、サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノの聖所記念堂(Santuario dei Ss.Medici Cosma e Damiano)の裏手に内部を見学することができる、珍しい2階建てのトゥルッリ、トゥルッロ・ソヴラーノがあります。
入場料は2.5EUR(約330円)となります。12:45から15:30は昼休みで閉館のため、要注意です。中庭にはカフェもありますので、休憩に利用しても良いかもしれません。







③まとめ
メルヘンな村、アルベロベッロはいかがでしたでしょうか。この不思議な屋根を持つトゥルッリですが、なぜかこの地域のみでしか見られる、他の地域に広まることはなかったようです。
本当に唯一無二の、ここに来ないと見られない風景が村全体に広がっています!バーリからのアクセスも良く、日帰り観光も可能ですので、イタリア旅行の予定にアルベロベッロ&美食のプーリア州を加えていただければうれしいです!
今回は訪問しませんでしたが、マテーラという世界遺産の洞窟教会のある町も非常に人気ですので、併せて観光をしていただくと楽しいと思います!