・プーリア旅のスタート地点!なぜバーリを拠点にすると便利なの?
・バス停が見つからない!バーリ中央駅からのバス移動を徹底解説
・実はグルメ都市!バーリで絶対食べたいシーフード、絶品タコ料理!
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
日本では、バーリやプーリア州と言っても、イタリアの都市や州であると認識できる方は圧倒的に少ないのではないでしょうか。
アルベロベッロやマテーラの拠点です、とお話してもアルベロベッロやマテーラ自体もピンとくる人は少ないのではないでしょうか。
でもこのバーリはシーフードの美味しいグルメ都市としても有名です。特に日本人の大好きなタコがおいしいんです!
アルベロベッロもイタリア旅行好きの人たちには憧れの地の一つではないでしょうか?
今回は日本での知名度が高くないことがもったいない!と心の底から思ってしまうバーリの紹介をさせていただきます!
アルベロベッロ観光およびバスでの行き方については、別記事にまとめておりますので、下記のリンク先よりご覧ください。
①バーリ空港からバーリ中央駅へのアクセスについて
バーリはイタリア南部の東側、イタリア半島のアキレス腱部分に位置します。バーリへのアクセスの手段としては、電車、バス、飛行機があります。
ちょうどナポリが真横の西海岸側にあるため、電車でもすぐに行けるのかと思いきや、この横の移動がスムースにできる路線がイタリアの電車にはないため、ナポリからの移動を電車でする場合、2〜3回乗り継ぎで8時間超かかってしまうこともあるため、現実的ではありません。
そのため、横の移動や近郊の観光地などへの移動はバスが主流となります。バスであればナポリから3〜4時間で到着ができます。
逆に南北の移動は電車でも比較的容易でローマから特急で4時間程度で到着が可能です。バーリへの移動、もしくはバーリからの移動は、横なのか、縦なのか、近郊なのかによって電車とバスを使い分ける必要があります。
今回、私はシチリア島のカターニャからライアンエアでバーリ空港まで飛び、そこから電車でバーリ中央駅まで移動しました。バーリからはバスでナポリへ移動しました。
まずはバーリ空港からバーリ中央駅までの移動をご紹介いたします。ライアンエアでのバーリまでの移動に関しましては、別の記事でご紹介しておりますので、下記のリンク先の記事をご参照ください。
カターニャ空港からバーリ空港への移動はこちらをご覧ください。
バーリ空港からバーリ中央駅へは私鉄Sud-Est鉄道で30分で到着します。バーリは国鉄的な存在のトレニタリアも走っていますが、近郊については私鉄もたくさんの路線があり、活躍しています。
20分ごとに出ているが、中央駅に行かない便もあるため、行き先は確認の上、ご乗車ください。乗り継ぎの場合は、電車ではなくバスで市内まで移動した方が早い気がします。
乗車料金は5.3EUR(約900円)です。










②バーリ発着のバスについて
バーリのバスの発着場所は、バーリ中央駅南側にある、Largo Sorrenttino(ラルゴ ソレンティーノ)となりますが、特に看板もなく非常にわかりづらいです。
ナポリ行きのバスは、Flixbus、ItaBus、MarinoBusなどの複数社が運行していますが、料金は混雑状況などによる変動性です。ネットでも予約ができますが、イタリア語のみの会社もあるため、翻訳をしながら予約をするのは非常に困難でお勧めできません。
※私もイタリア語のページで予約を試みましたが、予約がきちんと取れていなかったようで、当日乗れませんでした…
自身での予約が難しい場合は、Via Giuseppe Capruzzi(バーリ中央駅南側のバスが発着する道)にあるカフェでチケットの購入が可能とのこと(ナポリ行きのバスの看板も出している)でしたが、実際に購入をしようとすると、パソコンの画面すら確認せず、少しアジア人を見下したような態度で「ここでは予約できない&夕方までどのバスも満席」と言われてしまい、中央駅から見て右手のスーパーLIDLよりも少しVia Giuseppe Capruzziを右に進んだところにある別のチケットブースで購入しました。
ちなみに、このチケット購入を断られたカフェはアルベロベッロやマテーラ行きのバスチケットを販売している場所です。対応するスタッフによってかなり印象が違うと思います。今回は運が悪かったと思うことにします。
結果としては、この別のチケットブースで購入できたのですが、先ほどのカフェで店員に言われていた内容も全部嘘だったことも判明しました。
チケットを購入したチケットブースのスタッフが言うには、「その断られたカフェでもチケットの購入はできる。ナポリ行きは何便も出ているため、当日であっても夕方まで満席で予約が取れないなんて聞いたことがない」とのことでした。
近郊バスの情報でも上記のカフェには嘘の情報を言われたり、いい加減な対応をされたりで最後に非常に嫌な思いをしてしまいました。
今回はITABUSという会社を利用することになり、ナポリまでのバスの乗車券は32EUR(約5,450円)です。チケットの購入は最初からこの丁寧な対応をしてくださったチケットオフィスですることを強くオススメします!
ちなみにバスはVia Giuseppe Capruzziという道で乗り降りしますが、道のどちら側から乗降するか、道のどの辺に止まるのかは行き先やバス会社によって違うため、現地で確認が必要です。
今回はアルベロベッロ行きのバスは、中央駅から道を渡ってチケットオフィスのカフェがある側、ナポリ行きのバスが中央駅の出口側から乗り込みました。

アルベロベッロ行きやマテーラ行きもここで購入します。

アルベロベッロ行きやマテーラ行きもここで購入します。

進んだところのチケットオフィスで丁寧に対応して頂き
ました。

丁寧に色々説明をしてくださったチケットオフィス
最初からこちらでの購入をオススメします。


③拠点としてだけの滞在ではもったいない!魅力的なバーリ旧市街観光案内
これまでご紹介したとおり、バーリはプーリア州近郊の観光の拠点として滞在する方が多いと思いますが、それだけではもったいないです!
バーリ自身もイオニア海に面した港町で、非常に魅力的な旧市街がございます!バーリ中央駅から新市街を抜け、観覧車を見ながら海岸沿いを歩き、旧市街を散策しながら約2〜3時間程度で1周することができます。

旧市街は迷路のようになっていて、非常に散策が楽しいです。カフェやレストラン、お土産屋などもたくさんあり、ショッピングも楽しめます。
旧市街の真ん中にはサンタクロースの基となった聖ニコラを祀ったサン・ニコラ教会(San Nicola)があります。入場は無料です。
旧市街の西にはノルマン・スヴェヴォ城(Castello Svevo Normanno)があります。この周辺も狭い路地がたくさんあり、城を眺めながら散策するのが楽しい地域になっています。








④グルメ都市バーリ!おいしいプーリア料理。特にタコ料理がオススメ!
バーリはシーフードなどがおいしいグルメの州、プーリア州の州都です!もちろん料理は抜群においしいです!
個人的にはイタリアの中でも一番のお気に入りですので、ぜひバーリでおいしいプーリア料理をお試しください。港町ですので、やはりシーフードがオススメですが、その中でもタコ料理は絶品です!
一番おすすめのレストランは、駅から旧市街に向かって徒歩5分程度の「Mama Puglia」というレストランです。QRで読み込むと日本語でもメニューを確認することができます。
タコグリルと空豆ペースト、牛肉ステーキサラダ、豚肉・きのことズッキーニの生卵パスタがおいしかったです!このお店のタコグリルは、今回のイタリア旅行で最高の一品でした!



また、別の日に旧市街の入口に並んでいるレストランで、バーリ名物のB級グルメの揚げピザであるパンツェロッティを食べました。外見は中南米の料理のエンパナーダに似ていて、中身はチーズ、シーフード、肉等色々あります。
想像よりも1つが大きく、いくつも頼むとそれだけでお腹いっぱいになるので、要注意です。他にもタコグリルとムール貝パスタを注文しました。どれもとてもおいしかったです!



参考までにイタリアのレストランでの各メニューの一般的な料金レンジを記載しておきます。
※お店やメニュー、都市によって差異がありますので、あくまで参考値程度でご覧ください。
- メインディッシュ…15〜25EUR(約2,500〜4,300円)
- スパゲッティ…10〜20EUR(約1,700〜3,400円)
- ピザ…5〜15EUR(約900〜2,500円)
- ビール、ハウスワイン(グラス)…5〜8EUR(約900〜1,400円)
- ミネラルウォーター…3〜5EUR(約500〜1,400円)
⑤まとめ
今回はプーリア州の州都バーリを紹介いたしました。日本での一般的な知名度は低い都市ではありますが、南部イタリアの観光の拠点としても便利ですし、おいしいシーフードもたくさんあります!
ミラノやヴェネツィア、ローマといったような世界的な観光都市とはまた違った魅力がありますので、一度訪れていただければと思います。
交通手段としてはバスが一番になりますが、肝心のそのバスがわかりづらかったりしますので、今回の記事などを参考にご旅行していただければと思います。
アドリア海を挟んでクロアチアに面しており、クロアチア行きのフェリーなども発着しておりますので、イタリアからバルカン半島の観光の玄関口としてもご利用いただけると思います。