・サン・ピエトロ広場&サン・ピエトロ大聖堂の見学について
・バチカン美術館 事前予約は必要?チケット購入の基本と注意点
・バチカン美術館&システィーナ礼拝堂 見学当日の注意点とは
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
アンドラ、ルクセンブルグ、リヒテンシュタイン、モナコやサンマリノなど、ヨーロッパにはあまり知られていない小国がたくさんあります。
その中でも世界最小の国といえば、ローマ市内にあるバチカン市国です!
前回、ローマのコロッセオの事前予約についてご紹介をさせていただきましたが、イタリアの有名観光地の場合、事前の予約が必須であったり、当日券の販売が確約されていなかったりする場所が多いのが現状です。
コロッセオのネット予約については、下記のリンク先をご参照ください。
こちらの記事もどうぞhttps://www.hana-tabi.com/roma-colosseo-vatican
基本的にはネット上での予約が多く、イタリア語と英語のみの場合がほとんどで、予約の心理的な障壁になってしまっているかと思います。
今回紹介するバチカン美術館についても、同様に事前の予約が必須です。でも心配ご無用です!バチカン美術館はTiqetsという予約サイトで日本語で予約が可能です!
最後の審判やアダムの創造で有名なシスティーナ礼拝堂もバチカン美術館と共通券且つ見学ルートも同じなため、バチカン美術館のチケットが必要になります。
今回はバチカン美術館のある世界最小国バチカン市国の観光及びバチカン美術館の事前予約の方法、当日の見学の流れについて、ご案内ができればと思います。
①バチカン美術館(Palazzi e Musei Vaticani) 事前予約の方法
ミケランジェロの最後の審判やアダムの創造があるシスティーナ礼拝堂も、バチカン美術館と共通の見学ルートとなり、共通のチケットとなるため、やはり事前の予約が必要になります。
つい先日、新ローマ教皇の選挙コンクラーベが行われた時にも、会場であったシスティーナ礼拝堂もよくテレビなどで見かけましたね!
今回は、このバチカン美術館のチケットの事前オンライン予約について、ご紹介をしたいと思います。
予約なしでも当日の空きがあれば長蛇の列を長時間並んで、入場することもできる可能性はありますが、確約がなく、完売のことも多いので、やはり事前の予約は必須になります。
入場チケットは25EUR(約4,250円)で、別途謎の手数料5EUR(約850円)と謎のTAX0.5EUR(約85円)が取られます。なぜでしょう…?他施設のネット予約でもよくあるのですが、別途払うのであれば、最初からチケット料金に含んでくれれば、追加で損したな感がなくていいのにな…と思います。
それでは、実際の予約画面とともに、ネット上での予約方法をご紹介していきます!
※今回は大人3人分を予約した際の画像を添付しています。
A. バチカン美術館、システィーナ礼拝堂:ファストレーンチケットを選択します


B. 見学日を選択した後に、時間を選択します。

C. レギュラーを選び、予約人数を入力します。

D. 「いいえ、結構です」を選択の上で、「次のステップに進む」をクリックします。

E. 名前、メールアドレス、携帯電話番号を入力のうえ、「お支払いに進む」をクリックします。

F. デビットカードとクレジットカードを選択して、カード番号等を入力します。
これで購入終了となり、メールアドレスに予約確認書データが届きますので、当日は印刷して持参するか、携帯ですぐに表示できるようにしておいてください。

②バチカン美術館 当日の見学の流れ
バチカン美術館の入り口は、バチカン市国の中心であるサン・ピエトロ広場の近くにあるだろうと思う人が多いのですが、実はサン・ピエトロ広場から少し離れた場所に入り口があるので注意が必要です。
サン・ピエトロ大聖堂を背にして広場の左側の出口から広場を出て、城壁沿いに15分ほど坂を登りながらジグザク進んでいくとバチカン美術館とシスティーナ礼拝堂の入場口があります。
左が予約なし、右が予約ありのファストレーンチケット所持者の列となります。予約なしはいつでも非常に混んでいます。
事前予約が必要な他の観光地の場合、実際予約した時間より多少前後していても入場させてもらえるところがほとんどなのですが、バチカン美術館は予約時間厳守です!
ちょっと早く来ても、入場はおろか、入場するための列にも並ばせてもらえず、「まだ時間が早すぎる!」と、追い返されてしまいます。
予約は30分ごとの時間指定となっており、指定時間の20分ほど前から入場門後ろ側の城壁沿いに並んで待ちます。
ここでも列を割り込んでくる人がいるため要注意です。今回は複数組が割り込みをしていたところを目撃しました。なんでこんなことするんでしょうね…
入場するまでの手順は以下の通りです。
1. 入場の時間になると列が一気に進みます
2. 係員がチケットを確認します
3. チケットごとに3つの入り口のうち、1つが指定されており、そのゲートに進みます
※おそらく1は予約なし、2と3が事前予約者
4. 中に入ると荷物検査があります
5. 後にQRを読み込んで入場します







館内は非常に広く分かりづらいため、頻繁に設置されている看板を参考にしましょう。日本語オーディオガイドは別途8EUR(約1,350円)が必要となり、QRで入場後の場所で借りられます。

一般的な観光ルートの順番としては、下記の通りです。
1. 絵画館(Pinacoteca)
2. ピオ・クレメンティーノ美術館(Museo Pio-Clementino) ラオコーン像などが有名
3. ラファエロの間(Stanza di Raffaello) 部屋全体をキャンパスとして使った雄大な作品の連続
4. システィーナ礼拝堂(Cappella Sistina) 最後の審判、アダムの創造が有名
※システィーナ礼拝堂のみ写真撮影が不可です
※中央に寄って見学するよう、絶えず係員が注意しています
流して見学しても1時間半から2時間ほど必要なため、その後のスケジュールに若干余裕を持った日程にしておくとよいかと思います。
最後は螺旋階段を降りて出口を出て終了です。最後の方で、同じようなラインナップのお土産物屋が何度も何度もしつこく登場してきます。










③サン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro) 入場&観光手順
バチカン市国観光といえば、上述のバチカン美術館とサン・ピエトロ大聖堂です。次にバチカン市国の中心であるサン・ピエトロ広場(Piazza San Pietro)に面したサン・ピエトロ大聖堂の観光の流れについて、ご紹介していきます。
サン・ピエトロ大聖堂の入場は、サン・ピエトロ大聖堂を正面に見て右側から列に並んで入場します。入場は無料で、予約も不要ですが、ピーク時は1時間以上の長蛇の列ができていることもあります。
一見すると長い列に見えても、どんどん進んでいきますので、列を見た時の印象よりも早めに入場することができることが多いです。今回は15分程度で入場ができました。
入場時には厳しくはありませんが、荷物検査もあります。
見学は大聖堂の左側、真ん中、右側の3つに分かれています。まずは大聖堂の左側と真ん中を見学後、一度外に出てから右側の入り口に入ります。右側は他の地域と段幕で区切られており、左側や真ん中からは中を見ることができません。
右側に入るとすぐに右手にミケランジェロのピエタ像が見られます。右側の見学が終わると再度、中央の奥側に出ます。これで大聖堂の観光が終了になります。
外に出て右側に無料のトイレがありますので、観光後に利用しておくとよいかと思います。
















④まとめ
今回はローマ市内にある、世界最小国バチカン市国の観光についてご紹介いたしました。バチカン美術館の事前予約や当日の流れ、サン・ピエトロ大聖堂の見学の流れなど、実際に現地に行かないと分かりづらい部分もあるかと思いますので、訪問前の参考にしていただければと思います。
イタリアには他にもサンマリノという小国もありますので、バチカン市国を観光して小国に興味を持たれた方にはオススメです!
いつの間にか違う国に入ってしまう感覚は、島国生まれの日本人としては非常に不思議な感覚ではありますが、なぜかすごくワクワクしますよね!
ローマに来る際にはぜひ、半日程度の時間を魅力ある小国バチカン市国の観光に使っていただけるとうれしいです!