【夏に体験する氷の世界】1日で四季を感じるインターラーケンからユングフラウヨッホ アルプス&氷河絶景旅

インターラーケン

・事前予約は必須?ユングフラウ鉄道&ロープウェイのチケット購入&予約
・氷河の宮殿からアルプスの名峰まで!ユングフラウヨッホ「夏の雪景色」と「絶景パノラマ」
・インターラーケンを拠点にスマートに巡る!1日で効率よく満喫する方法
・「愛の不時着」の世界へ!スフィンクス展望台とクライネ・シャイデック、感動のロケ地巡礼

※2025年6月時点の情報
※1CHF(スイスフラン)=約185円

 スイスと言えば、本場アルプスの雄大な風景ですよね。本場アルプスの雄大な風景で有名な場所はいくつもありますが、その中でも1・2位を争うのが、ユングフラウヨッホです。
 ユングフラウヨッホへはインターラーケンを拠点に訪れる方が多いと思います。ですが、世界的な有名観光地であるにも関わらず、ロープウェイや登山鉄道のチケットはどうしたら良いのか、効率的な周り方はどのようなものなのか、という情報が日本語で中々手に入れることができません。
 今回は、チケットの購入の仕方も含めて、1日でどのように周ると良いかなどを、私の実際の経験を元にお伝えできればと思います!

①ユングフラウ鉄道や新たに開通したロープウェイ、アイガーエクスプレスのチケット購入について

 まず、若干ややこしい行程なのですが、実際に私が訪問時に予定をしていた周り方を記載いたします。

  • インターラーケンからグリンデルワルトへ登山鉄道BOBで移動
  • グリンデルワルトから新しいロープウェイアイガー・エクスプレス(Eiger Express)でアイガー・グレッチャー駅へ移動
  • アイガー・グレッチャー駅からユングフラウヨッホ駅へユングフラウ鉄道で移動
  • 帰りはユングフラウヨッホ駅からアイガー・グレッチャー駅までユングフラウ鉄道で移動
  • アイガー・グレッチャー駅からクライネ・シャイデック駅までトレッキング
  • クライネ・シャイデック駅からインターラーケン・オスト駅まで登山鉄道で戻る

 夏のハイシーズンは非常に混み合うため、事前に乗車券と指定券を予約した方が良いという情報もネットで散見されていたため、ネットで予約購入を試みました。
 でも結果としては、ネット上での事前予約を下記の理由により諦め、現地の駅のチケットオフィスで細かく説明した上で、自分達に合ったチケットを購入することにしました。

  • グリンデルワルト以降の登山鉄道やロープウェイは基本的に時間を決めないと購入ができない
  • 単純な同駅間の往復でしか予約ができない
  • 上記の理由から、途中下車を繰り返す自分達の旅程には合わないのではと感じた

 運が良いことに、インターラーケン・オスト駅のチケット・オフィスには日本人女性の方が一人いらっしゃったため、日本語で自分達の旅程を説明しながら、いろいろなアドバイスをいただき、問題なくチケットを購入することができました。
 結論としましては、別にネット上で適当な時間を指定してユングフラウヨッホへの往復チケットを事前購入していても問題ない、ということが実際に訪問して判明しました。
 なぜなら、

  • ユングフラウヨッホの単純往復でも途中下車をしてもチケットの料金は変わらない
    ※グリンデルワルトからユングフラウヨッホ往復チケット 177.4CHF(約33,000円。スイストラベルパスの25%割引適用後)
  • グリンデルワルトからはユングフラウ鉄道とアイガー・エクスプレスのどちらを使っても良い
  • 元々予約した時間と違うタイミングでも「ohne reservierungen」(予約なし)の列に並べば乗ることができる

というルールのため、別に時間指定しても、どの電車でもロープウェイでも乗れますし、どこででも途中下車もできる、ということです。
 でも、本当に複雑でわかりづらいですよね!

 

②インターラーケン・オスト駅からグリンデルワルトへ

 拠点となるインターラーケンにはヴェスト駅(Interlaken West)とオスト駅(Interlaken Ost)の2つの駅がありますが、ユングフラウヨッホへ行くにはインターラーケン・オスト駅からの登山鉄道BOBに乗って、グリンデルワルト(Grindelwald)へ移動する必要があります。
 インターラーケンからグリンデルワルトへは約30分で到着します。電車のテーブルのデザインなどが凝っていて、非常に可愛い電車でした。
 この区間もスイストラベルパスで無料で乗車可能で、予約も不要です。

インターラーケン・オスト駅
グリンデルワルト行き 電光掲示板
登山鉄道 BOB
登山鉄道 BOB テーブル絵柄

 グリンデルワルト駅を出ると正面に無料のトイレがありますので、観光前に利用しておくと良いかもしれません。グリンデルワルトはインターラーケンよりも若干涼しいです。
 グリンデルワルトの町からはアイガーの勇姿を拝むことができます。お散歩やウィンドウ・ショッピングをしながら、アイガーの眺望を堪能するのも良いのではないでしょうか。

グリンデルワルト駅前 無料トイレ

②グリンデルワルトからユングフラウヨッホへ

 グリンデルワルトからユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)へは、ユングフラウ鉄道でグリンデルワルト駅からユングフラウヨッホ駅まで直接行く方法と、登山鉄道BOBのグリンデルワルト駅の一つ手前の駅である、グリンデルワルト・ターミナル駅(Grindelwald Terminal)からロープウェイのアイガー・エクスプレスに乗り、アイガー・グレッチャー駅(Eigergletcher)でユングフラウ鉄道に乗り換えて、ユングフラウヨッホ駅へ行く方法の2つがあります。

グリンデルワルト アイガー・エクスプレス ターミナル駅 
アイガー・エクスプレス
アイガー・グレッチャー駅 登山鉄道 入口ゲート
アイガー・グレッチャー駅 プラットフォーム
ユングフラウ鉄道
ユングフラウ鉄道 車内

 文章で読むとなんとなく、乗り換えのある後者の方が時間がかかりそうな印象ですが、実際にはロープウェイを経由した方が約45分ほど早く、ユングフラウヨッホに到着できます。
 前述の通り、どちらを利用しても料金は同じですので、行きはアイガー・エクスプレス経由、帰りは鉄道でそのまま戻る、など違った方法を取るのも面白いと思います。
 現在はほとんどの人はアイガー・エクスプレスを利用するので、グリンデルワルトからアイガー・グレッチャー駅までの登山鉄道は空いていることが多いです。

③ユングフラウヨッホ 雪原プラトー、氷の宮殿、「愛の不時着」ロケ地のスフィンクス展望台

 ユングフラウヨッホ駅を降りると、急にヒヤっと感じます。それもそのはず、知らないうちに3,454mの標高まで達しています!
 夏のインターラーケンを出発し、グリンデルワルトなどで春秋を思わせるような心地良さを感じ、ユングフラウヨッホで雪に囲まれ冬を感じる。まさに1日で全ての四季を体験するという、世にも不思議な体験をすることができます!
 プラトー、氷の宮殿、スフィンクス展望台など定番コースをゆっくり周ると1時間半から2時間ほど必要になります。。スノーファンパーク等のアトラクション等をする場合はもっと時間は必要になりますので、ご注意ください。
 入場料は登山鉄道の料金に含まれているため、別途現地での支払いはありませんがアトラクションはカフェの利用などは別途支払いが必要になります。

ユングフラウヨッホ駅

 周り方に順番はありませんが、まず雪原のプラトー(plateau)に出ると、アレッチ氷河と見渡す限りの雪原や「Top of Europe 3475m」の看板など、あー本当にユングフラウヨッホに来たんだな…という気分になるかと思います!足元は非常に滑りやすいので要注意です。

プラトーからのアレッチ氷河
プラトー Top of Europe看板

 日本では絶対にできない経験としては、氷河の内部をくり抜いて、中を散策できる「氷の宮殿」がおすすめです!
 本当の氷河で覆われているため、ひんやりしますのでジャケットなど羽織るものがあると良いかと思います。中には彫刻やオブジェ、撮影スポットなどいろいろありますので、すごく楽しめると思います!

氷の宮殿 入口
氷の宮殿 内部

 そんないろいろな見どころがあるユングフラウヨッホですが、一番有名なのはユングフラウ、メンヒ、アレッチ氷河を一望できるスフィンクス展望台ではないでしょうか。
 この展望台はいつもたくさんの観光客で溢れています。実はここも「愛の不時着」のロケ地となっており、展望台にはハートマークの撮影スポットが設置されています。
 ドラマの中では、ユン・セリとリ・ジョンヒョンがエレベーターですれ違うシーンを、このスフィンクス展望台のエレベーターで撮影されています。

スフィンクス展望台 エレベーター

④アイガー・グレッチャーからクライネ・シャイデックへ トレッキングを楽しむ

 ユングフラウヨッホ見学を終えたら帰路に着くわけですが、せっかくなので、絶景を見ながらトレッキングをして帰るのも良いかと思います。
 今回は、ユングフラウヨッホ駅からアイガー・グレッチャー駅までユングフラウ鉄道で戻り、そこからクライネ・シャイデック(Kleine Scheidegg)まで2時間程度のトレッキングを楽しみました。
 雪山と氷河の絶景を見ながら歩いていると、たまに小さな雪崩の音がまるで雷のように聞こえてきたりします。
 アイガー・グレッチャーからクライネ・シャイデックへは2つのトレッキングルートがありますが、アイガー・グレッチャー駅を出て、氷河をまたがずに右手に進んでいくルートが高低差が少なく、比較的楽なルートかと思います。
 どちらのルートもすごく厳しい道ではありませんが、普段歩き慣れていない方や高齢の方はもしかすると若干キツく感じるかもしれませんので、ご自身の体力と相談の上、トレッキングを行ってください。

アイガー・グレッチャー

 クライネ・シャイデックもまた「愛の不時着」のロケ地となっており、ハート型の撮影スポットがあります。
 ユン・セリとリ・ジョンヒョクがパラグライダーを眺めるシーンがここで撮影されています。他のロケ地同様に実際のロケ地の地点には何も目印がないため、動画を見ながら自分で探さないといけません。
 クライネ・シャイデック駅にはカフェや無料トイレもあるので、少し休憩してから帰っても良いかもしれません。
 ユングフラウ鉄道も実はロケ地となっており、ソ・ダンとリ・ジョンヒョクが会話なく、リ・ジョンヒョクが窓から写真を撮るシーンが撮影されています。

⑤まとめ

 ユングフラウヨッホはスイス観光の目玉の一つと言ってもいいほど、有名で素晴らしい場所ですが、登山鉄道などアクセスの方法、予約の方法がガイドブックやネット情報だと分かりづらく、来づらい印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
 しかも、登山鉄道の料金が日本人の感覚では、とてつもなく高額のため、それだけでも尻込みしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
 でも、上述の通り、基本的には予約をしてもしなくても行くことができますし、中々スイスまで気軽に来ることもできませんので、まずはあまり色々考えずにとりあえず現地に行ってみてください!感動必至の絶景が皆さんを待っています。
 ユングフラウヨッホへは今までも複数回訪問しておりますが、何回行っても同じく感動できる素晴らしい場所だと、再認識しました!