・マッターホルンへの玄関口!ツェルマットまでのアクセスと滞在拠点としての魅力
・マッターホルンの特等席!息をのむ絶景パノラマ
・絵本から飛び出した世界!電気自動車が行き交うかわいい街並み散策
※2025年6月時点の情報
※1CHF(スイスフラン)=約185円
チョコレート好きな人はスイスの有名なチョコレート「TOBLERONE」(トブラローネ)をご存知の方も多いのではないでしょうか?黄色の箱に三角形のチョコレートです。
このチョコレートのモデルになっているのがマッターホルン(Matterhorn)という山です。マッターホルンはユングフラウヨッホと人気を二分する、スイス観光の目玉中の目玉となります。絵に描いたようなきれいな三角錐の形は、個人的にはスイスの山々の中でも一番美しいのではないか?と思っています。
今回はそんなおすすめの山、マッターホルンの拠点となるツェルマット(Zermatt)の情報について、ご紹介をしようと思います。
①マッターホルン観光の拠点、ツェルマットへのアクセス方法
ツェルマット&マッターホルンはスイスとイタリアの国境付近のスイス南部に位置しています。スイス国内でも出発地点によって、所要時間は大きく変わってくるかと思います。
ジュネーブやチューリッヒなどスイス国内の主要都市から行く際も、4時間弱、ベルンからは2時間前後は時間を見ておかないといけません。
そして、どこから出発するにしても、必ずスイス国鉄でフィスプ(Visp)まで移動して、私鉄のマッターホルンゴッタルド鉄道(Matterhorn Gotthard Bahn)に乗り換えていくことになります。
ちなみにマッターホルンゴッタルド鉄道はユーレイルパスやスイストラベルパスで無料で乗車することができ、フィスプ駅からツェルマット駅までは70分ほどで到着となります。
電車は非常にきれいでテーブルにもツェルマットやマッターホルンのあるゴルナーグラート地域の地図が描かれており、「これからマッターホルンの町に行くぞ!」という気持ちを盛り上げてくれます!




ちなみに今回は、若干せわしない移動をいたしました。朝にインターラーケンからルツェルンに2時間かけて移動し、半日観光をした上で、ルツェルンからツェルマットまで行きました。
ルツェルンからベルンへ1時間、ベルンからフィスプまでも1時間、その後70分かけてマッターホルンゴッタルド鉄道に乗り換えてツェルマットまで移動しました。
中部のルツェルンからは地図で見ると結構近いのですが、結局3時間強かかった計算になります。
ところでツェルマットとは直接関係がないことなのですが、今回はスイストラベルパスを使って移動しているため、無料で移動ができているのですが、上記のインターラーケン→ルツェルン→ツェルマットと移動する場合、スイストラベルパスやユーレイルパスを持っていないと普通列車を利用していても、約4万円かかってしまいます!特急や急行などに乗るとより追加で料金がかかってきます。
つくづくスイス旅行にはスイストラベルパスやユーレイルパスを持っていないととてつもなくお金がかかってしまうな、と感じました。
②かわいらしい絵本の町並みとエコタウンの融合【ツェルマット】
ツェルマットに到着し、駅を出ると目の前が目抜通りのバーンホフ通り(Bahnhof str)です。そこから右側が観光客ゾーンの中心となっており、ホテル、レストラン、お土産物屋など観光客が必要とするものが全て揃っているエリアとなります。
逆に左側にはあまり何もありませんので、ホテルがその方向にある、などの特段の理由がない限りは行く必要はないかと思います。
マッターホルンゴッタルド鉄道の駅の左前方に、マッターホルンの展望台であるゴルナーグラートへいくゴルナーグラート鉄道の駅があります。
物価の高いスイスでの旅行者の心強い相棒であるスーパーマーケットのコープ(Coop)もマッターホルンゴッタルド鉄道の駅の右前のショッピングビルの中に入ってます。外からですと若干分かりづらいのですが、ビルに入ると先の方にスーパーの入り口が見えます。
実はこのツェルマットはエコタウンとしても知られており、町から約5km圏内はガソリン車の侵入が禁止されており、かなり手前の駐車場から先に進むことはできません。
町中にも車が走っているのを見ますが、全て電気自動車等のエコカーのみとなっております。予約したホテルで迎えをお願いしている場合は、この駅前広場にエコカーでお出迎えをしてくれることになります。
ホテルによってもデザインは違いますが、非常にかわいらしいデザインの電気自動車が多いので、車に乗るだけでも観光のアトラクションとして楽しいかもしれません。


そんなエコタウンのツェルマットですが、町並みが非常にかわいらしいので、もちろん美しいアルプスの景色も素晴らしいですが、個人的にはツェルマットでの町歩きが一番大好きです。
日本人がイメージする木造でベランダや窓にお花が飾られているというような、スイスっぽい家々が軒を連ねています。かわいらしい町並みをそぞろ歩きしながら、お土産屋さんを回って過ごすというのも楽しい時間かと思います。


③ラッキーなら町からでも見られる?絶景マッターホルン
マッターホルンを見る場合、一般的な方法は当たり前ですが、ゴルナーグラート登山鉄道に乗ってゴルナーグラート展望台へ行くことです。
でも実はツェルマットの村からもマッターホルンを見ることができるんです。ホテルによっては南西側の窓からマッターホルンが見えるところもありますが、誰でも天気が良く、空気が澄んでいればマッターホルンを見ることができる場所があります。
目抜通りのバーンホフ通りを駅とは逆の方向に進んでいくと、教会などが面しているキルヒ広場(Kirchplatz)に出ることができます。その教会側に寄った上で、教会を背にすると左前方にマッターホルンの勇姿を見ることができます。
マッターホルンは単独峰のため、雲に覆われやすいと言われています。ツェルマットの町も谷間に位置しているため、曇りやすい場所になってます。そのため、村から見えたとしても、展望台できれいに見えるとは限りませんし、村で見えなかったからといって、展望台からも見えないとも限りません。
今回は空気の澄んでいる早朝の時間に散歩中にきれいなマッターホルンを見ることができました。あまりマッターホルンが見えることが知られていないのか、あれだけ昼間に溢れかえっていた観光客もほとんどその時間帯にはいませんでした。

実はツェルマットに来るのは今回で3回目&無料で村からマッターホルンがとてもきれいに見えてしまったので、上に上がっても村からよりきれいに見えるか保証もなく、まあまあ高額のため、ゴルナーグラート展望台には今回は行かなかったのですが、最新の運賃などを調べてきましたので、そちらをご案内させていただきます。
ゴルナーグラート登山鉄道の始発は朝の8:05です。早めの時間の方が駅に行列などができにくいため、おすすめです。そこから35分ごとの運行となります。
チケットは有人チケットカウンターか、その後ろにある券売機でも購入が可能です。前日などに前もっての購入もできるのですが、購入後は返金が不可となってしまうため、予定の日が悪天候で行くのをやめようとしても返金はされません。夏のピークシーズンはその限りではないかもしれませんが、余程のことがない限りは当日の乗車する時に購入がベストだと思います。
運賃は往復で132CHF(約25,000円)となり、展望台の料金も含まれています。ユングフラウ登山鉄道同様に日本人の感覚からすると、非常に高額ではありますが、天気が恵まれていれば、進行方向右側の車窓から美しいマッターホルンの景観を堪能できますし、乗る価値はあり!だと思います。
ツェルマットからゴルナーグラート展望台までは約1時間で到着になります。上はかなり冷え込みますし、建物の外で見学をするのが通常かと思いますので、何か羽織るものは必携です。
もし展望台に着いた時に雲で見えない場合でも、かなり天候の変化が激しい場所ですので、1時間程度粘っていると見えたりすることも多々ありますので、諦めずに待ってみてください!
展望台にはレストランやお土産屋、トイレなどもありますので、利用しながらマッターホルンの登場を待つものよろしいのではないでしょうか。


④まとめ
今回はユングフラウヨッホと双璧をなす、スイス観光の目玉であるツェルマットのマッターホルン観光をご紹介いたしました。
個々人の好みにはなると思いますが、総合的な観光としての多様さはユングフラウヨッホを中心とするユングフラウ地方に軍配が上がるかもしれませんが、観光地単体としてのインパクト、感動についてはマッターホルンに勝る場所というのは、スイス国内に限定せずとも、中々存在しないのではないかと思うほど素晴らしい景勝地であると思います。
何より目当ての自然景観以外に木造の建物のかわいらしい街並みの散策という楽しみがあるというのも、ツェルマットの魅力をより広げていると思います。
絵本の世界のエコタウン、ツェルマットへ皆さんも機会がありましたら、訪れていただければと思います。