ポカラは歩くほど面白い!レイクサイド周辺から知られざる絶景吊り橋まで徒歩観光ガイド!

アジア

・旅の拠点はフェワ湖畔のレイクサイド!ポカラ観光を「徒歩」で楽しむ魅力
・街の北東部に佇む聖地、ビンドゥバシニ寺院と勇者の足跡、グルカ博物館
・これぞ隠れた名所!ポカラの日常とスリルが交差する「知られざる長い吊り橋」

※2025年11月時点の情報
※1NPR(ネパールルピー)=約1.1円
※1USD(アメリカドル)=約150円

 ポカラ観光の拠点といえば、レイクサイドが有名です。レイクサイドとはフェワ湖(Phewa Tal)の右岸に広がる、ホテル、レストラン、お土産屋や旅行会社など、旅行者が必要なものが全てそろうツーリストエリアです!
 今回は、レイクサイド周辺の徒歩圏内の観光地や、少し足を伸ばせば徒歩でも訪問可能な、市の北東部の知られざる穴場観光地のご案内をしていきたいと思います!
 ポカラ観光時のご参考にしていただければうれしいです!


①湖と絶景とカオスな観光地、レイクサイドを散策しよう!

 ポカラへ飛行機で到着した場合、ポカラ空港から旅行の拠点となるレイクサイドへはタクシーで1,000NPR(1,100円)ほどで行くことができます。
 今回、私はホテルで手配しても流しのタクシーと同じ値段だったため、トラブル回避のため、事前にホテルに手配をお願いしていました。レイクサイドへの所要時間は20〜30分ほどで到着します。

ポカラ空港
飛行機で到着すると、預け荷物がなければターミナル内に入ることなく、そのまま空港の外まで歩いて出ます。
ポカラ空港入り口 ここでタクシーなどに乗車します

 今回は、ホテルチェックイン後、午後を使ってフェワ湖周辺の観光に行きました。実際に周った観光地の順番は下記の通りです。

  • ホテル
  • バラヒ寺院(Barahi Mandir)
  • 湖のビューポイント
  • ポカラ・ディズニーランド(Pokhara Disneyland)
  • ホテル

 まず訪れたのは、フェワ湖周辺の観光スポットで1番人気が高い、レイクサイドの南側にある、フェワ湖(Phewa Tal)に浮かぶバラヒ寺院(Barahi Mandir)です。
 湖畔から渡し船に乗って、島まで渡ります。渡し船は往復で150NPR(約165円)で乗れます。
 湖畔の左側にチケットカウンターがあり、そこで支払いをしてチケットをもらいます。次に前方のカウンターでライフジャケットを借ります。

バラヒ寺院へ渡る渡し船乗り場
乗船券のチケットカウンター
チケットカウンターの看板
渡し船のチケット
ライフジャケットの貸し出し所
ライフジャケットの貸し出し所

 ライフジャケットを着て、湖の乗船場所にいくと、どのボートに乗るのか教えてくれます。乗船の際にチケットは回収されますので、帰りは特にチケットの提示等はありません。

フェワ湖の渡し船
渡し船乗り場から見えるバラヒ寺院の島
渡し船乗り場
渡し船
渡し船とフェワ湖
変わった形の自走型漕ぎボート

 出発して約5分程度でバラヒ寺院の島に到着します。残念ながら私が訪れた2025年11月現在はバラヒ寺院が修復中でしたが、湖の景色がとてもキレイで、これぞポカラ!というような景色でした。 
 実はポカラという町の名前はネパール語で湖を意味するポカリから来ているんですよね。なので名実ともにこのフェワ湖がポカラを代表する場所なんです!
 湖では貸し手漕ぎボートや複数人で乗れる漕ぎボート、SUP的なものも楽しめます。バラヒ寺院の島には無料のトイレもありますので、観光の途中でご利用ください。

バラヒ寺院の島の乗船所
バラヒ寺院の島の乗船所 
修繕中のバラヒ寺院の本堂
バラヒ寺院の境内
バラヒ寺院の境内
バラヒ寺院の島の無料トイレ

 バラヒ寺院への船乗り場から北に少し行くとフェワ湖を見渡せる、湖にせり出したビューポイントもあります。
 かわいらしいカラフルな飾り付けなどもされており、撮影スポットとしても人気の場所です!

レイクサイドのメインストリート
ビューポイントへ向かう道
ビューポイントへ向かう道
ビューポイントへ向かう道
フェワ湖のビューポイント
ビューポイントからの夕日

 このビューポイントからもう少し北に進むと、著作権等いろいろアウトなポカラ・ディズニーランド(Pokhara Disneyland)という小さい遊園地があります…
 どっかで見たことがあるような、男女のネズミのマスコットが壁に描かれていたりします…
 すごくカオスな場所でとても楽しいので、散歩がてらポカラのディズニーランドものぞきに来てください!

ビューポイントからポカラ・ディズニーランドへ向かう湖の遊歩道
湖側のポカラ・ディズニーランド入り口
どこかで見たことがある男女のネズミのマスコット…
中にはアトラクションもあります
見覚えのあるキャラクターが集合してます…
なんとなく見たことがあるようなお城です…

②町の北東部は穴場観光地?荘厳な寺院、英雄の博物館と知られざる巨大吊り橋!

 レイクサイド周辺と比べると訪れる観光客の数は少ないのですが、町の北東部も魅力的な観光スポットがあります!
 この項では、ポカラ観光の穴場である町の北東部に位置する、ビンドゥバシニ寺院とグルカ博物館及びその周辺にある、知る人ぞ知る吊り橋の観光について、ご紹介したいと思います。
 私が実際に周った順番や場所をご紹介いたしますので、ポカラを訪れた際の参考にしていただければうれしいです!
 下記のルートについては、ランチや休憩も入れて6時間ほどでレイクサイドに戻ってくることができました。

  • レイクサイド
  • ビンドゥバシニ寺院(Bindyabasini Mandir)
  • グルカ博物館(Gurkha Memorial Museum) 入場料250NPR(約275円)
  • バラム吊り橋(Bhalam Suspension Bridge)
  • レイクサイド

 ビンドゥバシニ寺院、グルカ博物館やバラム吊り橋があるポカラ市内の北東部へはレイクサイドから徒歩で約1時間くらいで到着します。
 ほとんど大通りを通ってたどり着けますので、道に迷うこともあまりないと思います。大通りからはポカラから見えるヒマラヤ山脈の山で1番有名なマチャプチャレ(別名フィッシュテイル、Machhapuchhre)という6,993mの山がきれいに見ることができます!
 マチャプチャレはネパール語で「魚の尾」という意味で山の形を表しています。ポカラから見える代表的な山のため、ポカラ市内には魚の尾の英語訳のFish Tailという名前のついた店が散見されます。
 「世界で1番美しい山」とも称されるその勇姿をぜひご覧ください!
 レイクサイドから向かうと1番最初に辿り着くのがビンドゥバシニ寺院です。大通り沿いに、赤と黄色の看板で「Way to Temple」と書かれているのでその道を右折すると到着です。
 ここはポカラで1番大きなヒンドゥー教寺院として有名で、朝からたくさんの参拝客が訪れています。
 寺院は丘の上にあり、丘の下にある仏教寺院のすぐ左にある石段を登っていくと寺院に到着します。

マチャプチャレ 別名 フィッシュテイル
ビンドゥバシニ寺院への道順の案内版
ビンドゥバシニ寺院の入り口から見える丘の上の寺院
この仏教寺院の左側にある石段から丘の上の寺院に進みます。

 入場料は無料です。入り口のすぐ右側に展望台があり、天気がよければそこからマチャプチャレを筆頭にアンナプルナ連峰の美しい景色を見ることができます!
 寺院には靴を脱がないといけないため、入り口左手にある靴の預り所に預けてから中に入ります。
 中では真ん中にある寺院でたくさんの信者の方が供物をお供えしてお祈りをしている姿が見えます。
 供物にはココナッツが含まれており、寺のはじっこにココナッツを割る専用のスペースが設けられています。
 少し中心部から離れており、他の観光地とも近くないため、あまり観光客は訪れない寺院ですが、展望台もあり、結構見どころが満載の場所です。

無料の靴預かり所
境内の真ん中にある寺院
丘の上の寺院
境内から見るマチャプチャレ
供物のココナッツを割る場所
境内の入り口左手にある展望台

 ビンドゥバシニ寺院から徒歩で15分ほどの場所に、グルカ博物館があります。実はここ、いつか絶対に行ってみたかった場所の1つだったんです!
 皆さんはグルカ兵って言葉を聞いたことはありますでしょうか?グルカ兵とはネパールの複数の少数民族からなる兵士を指すのですが、実は「世界最強の兵士」と名高い、世界的に有名な兵士・傭兵集団なんです!
 山岳戦と白兵戦に異常に強い戦士が、このグルカ兵なんです!
 そんなグルカ兵の歴史などを学ぶことができるのがこのグルカ博物館です。入場料は250NPR(約275円)です。
 グルカ兵は現在も世界の戦場で傭兵として活躍しています。近世になり突如として歴史の舞台に現れたのですが、そのきっかけはイギリスがネパールと戦争した際に、あまりの強さに驚き、傭兵として雇いインドとの戦いに投入したことがきっかけでした。
 イギリスとインドに恐れられ、評価を上げたグルカ兵の血脈は今も受け継がれています。

グルカ博物館
グルカ博物館の入場券売り場
営業時間と入場券の案内
グルカ博物館にある銅像

 博物館には写真や武器、制服などいろいろな展示物があるのですが、私が1番印象に残ったのは1階の展示室に入るとすぐ目の前にある展示物に書かれた「It is better to die than to be a coward」というグルカ兵のモットーでした。
 日本語に訳すと「臆病者になるくらいなら死を選ぶ」という意味で、世界最強と謳われるグルカ兵のイメージにピッタリと合う言葉で、ガツンと印象に残っています!

 3階にはトイレもありますので、観光の途中で利用するのもいいかもしれません。他にも3階には小さなお土産屋もあるのですが、私が訪れた際は無人でした。

グルカ兵のモットー「臆病者になるくらいなら死を選ぶ」
館内の展示物
館内の展示物

 ポカラを訪れる人でも、ほとんどの人が知らない、隠れた穴場スポットがバラム吊り橋です!
 バラム川(Bhalam River)に掛かるこの吊り橋は、約300mの長さと高さ90mを誇る、非常に長く細い吊り橋です!
 ここはグルカ博物館から徒歩5分ほどで訪れることができますので、グルカ博物館やビンドゥバシニ寺院の観光のついでに立ち寄ることができます。
 実際に訪れていただければ、ついでのつもりだったのに、すごく印象に残る思い出になるのではないでしょうか?
 グルカ博物館から大通りを橋の手前まで戻り、橋を渡らずに左折して進むと、「Way to Long Bridge」という看板が出てきますので、その方向へ進んでください。
 すぐに吊り橋の入り口に到着します。無料で渡ることができます。

バラム吊り橋への案内板
バラム吊り橋の入り口

 私は高所が苦手という訳ではありませんが、これといって得意でもありません。そんな普通の私が渡ると、正直、ちょっと足が震えました…
 でも橋から望める渓谷の風景などは圧巻で、橋の手前まであんなに家や店がたくさんある町だったのに、と感じてしまうほど、自然に包まれています!
 世界的にもあまり知られておらず、観光客の姿もほとんどない今が狙い目です!ポカラ観光の1番の穴場スポットだと思います!

バラム吊り橋
吊り橋からの渓谷の眺め
吊り橋からの渓谷の眺め
対岸から見た吊り橋

③まとめ

 今回は、ポカラの定番観光地であるフェワ湖周辺と、穴場観光地の集まる市の北東部をご紹介させていただきました!
 ポカラはたくさんの観光地が点在しており、何日かかけてゆっくり楽しめることができるネパール随一の観光地です!
 ポカラ・ディズニーランドなんて、絶対日本だったらアウトな観光地ですし(笑)、北東部の知られざる寺院や吊り橋なんて、本当に魅力的でなんで知名度が高くないのかが分からないくらいオススメの場所です!
 ポカラにいらっしゃったら、定番のフェワ湖周辺のみで終わらすのではなく、ぜひ周辺に点在する観光地も訪れていただきたいと思います!