・旅の相棒はレンタサイクル!新島の起伏と移動手段を徹底解説
・古代ギリシャ神殿風の無料露天風呂と砂風呂を堪能!
・白いコーガ石と絶景の石山トレッキングルート
				※2025年10月時点の情報
 ちょうど伊豆諸島北部5島の真ん中に位置し、式根島と利島という2つの小島に挟まれた新島。およそ1,100年前の火山の噴火により、島の南部分ができて今の形となった、まさに文字通り”新しい島”なんです!
 縦長の形をしており、南北に山、真ん中に平野が広がった地形となっております。無料の温泉露天風呂やトレッキングルート、東部の海岸など色々な魅力のつまった島は、まだ海外旅行などが一般的ではない1970年代には、若者に大人気の島でもありました。
 現在は、離島らしい落ち着きを取り戻している新島ですが、新島港のある本村周辺は徒歩でも観光ができ、それ以外の場所についてはレンタサイクルで周ることができます。
 今回は、新島の観光ルートや詳細について、ご紹介をしていきたいと思います!
①神津島から下田行きの「フェリーあぜりあ」で新島へ
 元々予約していた神津島港発のジェット船が前線の影響により、当日に欠航となったため、代替として多幸湾発の下田行き「フェリーあぜりあ」に乗って新島に向かうことになりました。
 多幸港のチケット売り場は出発の1時間くらい前からしかチケットの購入ができないため、事前に神津島港で購入しておくとよいかもしれません。
 多幸港周辺には売店や食事処はないため、来る前に神津島港周辺で購入しておくことをオススメします!
 下田からの船が出発の10分くらい前に到着し、乗客が下船したらすぐに乗船開始となりました。
 乗船時には竹芝桟橋では記入が必要であった漢字の名前、電話番号、市区町村までの住所の記入は求められませんでした。




 「フェリーあぜりあ」は、多幸港12:10発、式根島13:25着、5分後の13:30発、13:45新島港着というスケジュールでした。
 2等自由席で料金は1,050円です。席とかは船室の外に数席くらいしかなく、ほとんどは船室内のじゅうたん床にそのまま座るようなスタイルです。
 スーツケースなどは全て地下の荷物置き場に置かなくてはならず、他の荷物も混雑時には床ではなく、壁の上などのスペースにおいて、1人でも多くの人がじゅうたんのスペースに座れるようにしてほしいと言われました。
 新島港から本村へは歩いても5〜10分程度の距離です。新島はそこらじゅうにモアイに似たモヤイ像があり、一つ一つ表情が違うため、見比べてみると面白いです。








②中心部 本村周辺は徒歩で観光!
新島港のある本村には、見どころがたくさんあり、徒歩でも観光が可能となっています!まずはこの本村周辺の観光地について、ご案内したいと思います。
港の近くには夕日の丘という、その名前の通り、夕日の名所あります。少し南に進むと光と風と波の塔があり、上にも無料でのぼることができます。




 光と風と波の塔の前方にはギリシア神殿のような、南欧チックなたたずまいの湯の浜露天温泉があります。丘の上の展望露天風呂と入り口横の足湯があり、無料で利用することができます。どちらもそれほど熱くなく40度前後でしょうか。
 水着着用のルールがあるため、必ず持参してください。更衣室前で靴を脱ぎ、ロッカーに荷物を入れて鍵をかけてから入浴しましょう。
 ロッカーも無料ですが、シャワーは有料で100円/5分です。










 湯の浜露天温泉から港を背にもう少し進み、坂を左折すると左手にまました温泉があります。こちらは有料ですが、非常に珍しい砂むし風呂が入れます。
 営業時間は13〜21時までの営業となっています。指宿などの他の砂むし風呂と比べるととてつもなく安価で、砂風呂+内湯700円、露天風呂300円で入ることができます。
 ただし、規模は大きくありませんので、1時間に4人だけしか砂風呂に入れず、そのあとは、砂のあたため直しの時間などが発生する場合もあるため、タイミングによっては待ち時間が発生します。
 砂風呂へは専用の浴衣をもらうので、裸の上からそれを着て砂風呂に入ります。係の方が砂をかけてくださり15分ほどで終了になります。その後は内風呂で体を洗い流して終了です。もし露天風呂も入る場合は追加で300円を支払って入る形になります。
 まました温泉や湯の浜露天温泉は間々下海岸に位置しております。海がエメラルドブルーで、まるで沖縄の海のようにきれいで、おすすめです。





 本村海岸にはSNSで人気が出たボロ桟橋があります。下からの角度で撮るのが人気とのことですが、私は下手なのであまり上手く撮れませんでした…
 買い物でお世話になるスーパーのマルマンから少し行ったところにコーガ石の昔ながらの塀が残る「砂ンゴイの道」がありますので、お散歩がてらお立ち寄りください。
 新島はくさやも有名で、私は夕飯におつまみとしてくさやスティックを食べました!独特の臭いがありますが、私は大好きです!






③レンタサイクルどこで借りる?観光ルートもご紹介!
 今回は8時から17時まで電動アシスト付き自転車を借りて新島を周ってきました。
 おすすめのレンタサイクル屋さんは本村の新島本道沿いのお店です。新島の観光マップでは新島交通グループ(レンタサイクル)という表記になっています。1日2,000円で台数も多く、予約は不要です。
 実際に自転車で周った観光ルートは下記の通りです。
- 本村
 - 親水公園
 - 石山トレッキング(往復)
 - 端々展望台
 - 大峰展望台
 - 本村に一度もどり、羽伏浦海岸方面へ
 - 羽伏浦展望台
 - 羽伏浦海岸のメインゲート
 - 堀切のシークレット
 - 本村に戻り、長榮寺&流人墓地
 - 流人牢屋跡
 - 十三社神社
 
④島南部 石山トレッキングと展望台巡り
 電動自転車を借りたら、まず本村から島の南部をサイクリングをしていきます。
 親水公園をこえて、石山トレッキングコースで自転車を停めてトレッキングをしていきます。トレッキングルートの入り口には、ちょっとした駐車スペースがあるので、そこに停めてトレッキングを開始します。入り口までは町の中心から自転車で20分ほどで到着します。
 石山展望台まで往復で約1時間半程度です。高低差もそれほどきついわけではありませんが、サンダルや短パンは避けた方がいいです。
 石山トレッキングコースの入り口までは集落から徒歩でいくと、かなり時間がかかってしまうため、自転車を利用した方がいいとお思います。
 石山展望台からは左手に式根島と神津島、天気が良ければ、前方に伊豆半島や富士山が見えます。






 トレッキングコース入り口まで戻ってきたら、再度自転車に乗って登っていき、先ほどまでいた石山展望台を右手に見ながら超えていくと、約10分ほどで端々展望台に到着します。ここは正直、展望台というよりも展望できるスペースがある、といった感じの場所で、新島の南端の灯台と早島の眺望が広がっています。
 少し道を戻って三叉路を右に入っていくと、10分ほどで大峰展望台に到着します。三叉路から入る道は、一瞬「ここでいいのかな?」と若干不安になるようなところですので、Google mapなどで確認の上、進んでください。
 この道はでこぼこが多い悪路になってますので、自転車の運転はご注意ください。
 大峰展望台から親水公園方面に進むと、2025年10月現在では途中で通行止めになってしまっているため、再度端々展望台方面まで戻り、石山展望台を過ぎて同じ道で戻らないといけません。



⑤島東部 羽伏浦海岸周辺と本村北部巡り
 南部の山間部観光の後は、再度本村まで戻り、島の逆サイド、東側の羽伏浦海岸へ向けて自転車で進んでいきます。島の東西は非常に狭くなっており、横幅は3km程度となっているので、西の本村から東の羽伏浦海岸までは、それほど行くのに時間はかかりません。
 本村から一番遠くにある羽伏浦展望台は、海岸沿いの道を北に進み、トンネルの直前にある右側の横道を進むと到着します。


 新島のランドマークである羽伏浦海岸のメインゲートを過ぎてしばらく進んでいくと、サーフィンで有名な堀切のシークレットへ到着します。
 羽伏浦海岸堀切のシークレットは道から横に入った場所にあります。途中までは自転車で行けますが、その後は緑で覆われた細い道になるので、通行の邪魔にならない場所で駐輪しましょう。
 緑のトンネルをくぐっていくと、遠くの光の先に海が見えてきます。そこを抜けると今度は石段を海岸まで降りていきます。かなりの段数があるので、帰りはかなりキツイです!
 下の海岸にいくと後ろは切り立った崖になっており、この崖を堀切といいます。
 有名な白ママ断崖は堀切から左に進むと着くのですが、非常に落石が多く危険なため、堀切から白ママ断崖まで歩いていくのは禁止になっています。
 特に砂浜に禁止の立て札があるわけではないのですが、堀切のシークレット入口に禁止と書かれた看板がありますので、きちんと守るようにしましょう。
正直堀切からでは白ママ断崖は見えづらかったので、非常に残念ですが、ルールなので仕方ありません…







 本村まで再度戻り、本村の北部の観光地も周ってきました。個人的には流人墓地がオススメです!看板などがなかなか発見できず、分かりづらかったのですが、長榮寺の墓地の真ん中あたりの左側にひっそりとあります。
 流人の墓地にも関わらず、今でも島民の方々がきちんと管理をしてくださっており、キレイに花などがたむけられていた様子に、なんだかグッとくるものがありました!






⑥まとめ
 今回は伊豆諸島北部5島の真ん中の島、新島をご紹介させていただきました。間々下海岸のエメラルドグリーンの海のきれいさは、伊豆諸島の中でも随一の美しさで目を奪われました!
 伊豆諸島では唯一の砂風呂があったり、トレッキングができたり、サーフィンのメッカであったりと色々な楽しみ方ができるのが新島の特徴でもあります!
 最後に今回実際に訪れて、感じた感想を箇条書きしていきたいと思います!
- 新島名物のくさや、臭いけどおいしかった!
 - ギリシャ神殿のような露天風呂、エメラルドグリーンの間々下海岸に感動した!
 - 干潮時に新島と砂州でつながるモンサンミッシェルみたいな間々下海岸の鳥ヶ島かっこよかった!
 - 大峰展望台の先の道の通行止め、ショックだった!
 - 白ママ断崖をまぢかで見たかった!
 - なんか流人墓地でグッときた!
 
  
  
  
  
