・カンチャナブリー郊外の魅力とは?ツアー参加が断然おすすめな理由
・7つの滝が織りなす絶景!エメラルドグリーンの「エーラーワン国立公園」
・大自然の中に眠る悲劇:泰緬鉄道の歴史を伝える「ヘルファイア・パス」
・死の鉄道を体感する:クウェー川に沿って走る泰緬鉄道
※2025年7月時点の情報
※1THB(タイバーツ)=約5円
カンチャナブリーの郊外には大自然であったり、戦争について学べる場所であったりと、訪れるべき場所がたくさんあります。
カンチャナブリー市内よりも、この郊外の探索の方が本番と言ってもいいのではないでしょうか。ただし問題としては、交通の便があまりよくないことが挙げられると思います。
ただ、それだけであきらめてしまうのはもったいない!現地の旅行会社では郊外のスポットを1日で回ることができるツアーを催行している会社がいくつかありますので、郊外を回る場合は現地でツアーに参加することをオススメします。
今回は実際に現地でツアーに参加してきた内容などをご紹介できればと思います。
①現地発ツアーの内容をご紹介!
今回利用した旅行会社は、「Good Times Travel」という会社で、旅行者の集まるツーリストエリアであるMae Nam Kwai通りの真ん中あたりにあります。
対応もしっかりしていて、ツアー中も問題がなく、快適でした!おすすめのツアー会社です!
いくつかあるツアーのうち「Paradise & Memorial Tour」というツアーに参加いたしました。参加者はフランス人4人、カナダ人2人と私の7名でした。
料金は1,450THB(約7,250円)で、クレジットカードで支払う場合は4%の手数料が追加されます。入場料、乗車料金、ランチは全てツアー料金に含まれています。
ツアーの内容については、下記の通りです。
- 8:00 ホテルでピックアップ。ミニバンで出発
- 9:00〜11:30 エーラーワン国立公園 トレッキングや滝でスイミング
※泳ぎたい人は水着とタオルを持参する必要があります - 11:30〜12:30 エーラーワン国立公園の入り口近くのレストランでランチ
※ランチはツアー料金に含まれており、ミネラルウォーターも1本つきます - 13:30〜15:00 ヘルファイヤ・パス・メモリアル 博物館&ヘルファイヤ・カッティングを見学
※見学時にイヤホンガイドを借りることができます。言語は英語のみ - 15:30〜16:30 旧泰緬鉄道に乗車
- 17:00〜17:30 クウェー川鉄橋を見学
※今回は私含め参加者全員がすでに訪れていたため、行かずにホテルに戻りました - 17:30〜 ホテルでドロップオフ
②エメラルドの輝き!エーラーワン国立公園 7つの滝
カンチャナブリーの町を出発し、1時間程度でエーラーワン国立公園(Erawan National Park)の駐車場に到着します。
エーラーワン国立公園は、2kmのトレッキングルートにエメラルドグリーンの7つの滝があり、滝で泳ぐこともできる場所というすばらしい場所です!
往路、最後の7つ目の滝まで登っていくには1時間ほどの時間が必要になり、往復すると2時間弱ほどになるかと思います。ツアーでは出発時間も決まっているので、滝で泳ぐ場合は、まずは1番上まで登ったうえで、帰りに気に入った場所で30分程度泳ぐような感じで回るとよいかと思います。
カンチャナブリーのバスターミナルからはエーラーワン国立公園行きのバスも出ていますが、便数が少ないため、やはりツアーで訪れるのが無難です。
駐車場や入り口周辺はレストランやお土産屋さんが立ち並び、無料のトイレもあります。中に入るとトイレは途中に1ヶ所しかありませんので、必ずここで利用しておくことをオススメします。






滝は一番下の最初の滝がLevel 1と呼ばれ、上がっていくにつれて1つずつLevelが上がり、頂上の滝はLevel 7と呼ばれています。
各滝の場所には立て看板があり、すぐに分かるようになっています。現在の水量などが泳ぐのに適しているかが、各滝の案内板に「Safety」(安全)か「 Danger」(危険)で掲示されています。
公園内にはタランチュラや毒蛇も生息しているとのことで、やぶの中などには入らないように注意しましょう。
各滝の名称は、下記ご参照ください。
・Level 1 Lai Kung Rang 滝の下が棚状になっているのが特徴的です。
※滝の手前にライフジャケットの貸し出し所があります。別途20バーツで、支払いは現金のみです。
※泳ぐ場合は、ライフジャケットは必須なのですが、実際に泳いでいる人はほとんどつけていなかったり、つけずに荷物と一緒に置いている人がほとんどでした。係員も特に注意していないため、どれだけ必要かは正直疑問です。






・Level 2 Wang Mat Cha 個人的にはこのLevel2とLevel 7がお気に入りです!
※ここに最後のトイレあります。
※ペットボトルの持ち込みは、Level 2近くのカウンターで1本につき20バーツのデポジットを払います。その際にペットボトルに印のサインを書かれます。
※帰りにサイン入りのペットボトルを見せると、デポジットが返ってきます。公園内のゴミ投棄をなくすためとのことで、素晴らしい取り組みです!






・Level 3 Pha Nam Tok




・Level 4 Oke Nang Phee Sue





・Level 5 Buar Mai Long
※Level5以降は15:30以降は登れなくなっていますので、ご注意ください




・Level6 Dong Pruk Sa
※Level6は水量が一時的に少ないようでいつもの景色ではなかったとのことです
※ここからLevel7までの階段が結構きつくなっています



・Level7 Phu Pha Erawan
※泳いでいる人が1番多い滝でした




ツアーに含まれているランチは、麺や定食などいろいろなものを選べましたが、チキンの甘辛炒めライスを選びました。

③旧泰緬鉄道の1番の難所。ヘルファイア・パス・メモリアル
ヘルファイア・パス・メモリアル(Hellfire Pass Memorial)へはエーラーワン国立公園から車で1時間で到着します。
入口付近にレストラン、売店、無料のトイレがあります。まずは、博物館から見学をします。展示物の他に、10分程度の英語の動画を見てから、英語のイヤホンガイドを無料で借りることができます。
日本語のパンフレットもありますので、必要な方は受付でおっしゃってください。





博物館から外に出ると、ヘルファイア・パスへのウォーキング・トレイルのはじまりです。片道で4kmほどあるのですが、ツアーでは全部を回る時間がないため、15分程度進んだところにある、1番の難所であったヘルファイア・カッティング(Hellfire Cutting)まで行って折り返す形になりますが、それだけでも雰囲気を十分感じられ、満足ができると思います。
各所にイヤホンガイドの番号の書かれた看板があり、その番号を押すと、その場所に関連するガイダンスが流れる方式です。けっこう地面にひっそり番号の看板が置かれており、気付きにくいことが多いため、ご注意ください。
博物館から5分ほど崖を降りていくと平地に出ます。ヘルファイア・カッティングまで往復で30分ほどかかります。
日本軍により捕虜となった外国人が、一説では10万人以上が亡くなったと呼ばれるこの場所で、80年経過した今、日本人としていろいろな感情が混じり合って、複雑な気持ちになりましたが、ぜひ皆さんにも訪れていただきたい場所です。









④風を切って走る!地元の足となっている旧泰緬鉄道
もともとは日本軍と捕虜の暗い歴史から始まった旧泰緬鉄道(Thailand-Burma Railway)ですが、今でも現役で走っており、乗車することも可能です。
乗車の際は始発駅から乗らないと、いい景色の方向の席は全て埋まってしまうのでご注意ください。
なんとなく、世界中にあるような観光列車の1つとして残っているのかな?と思いきや、もちろんたくさんの観光客が乗車してはいるのですが、地元の人や学生の足としても使われており、午後の便などに乗ると、たくさんの中高生が乗り降りしてきて、地元の雰囲気を感じれます。
なお、2022年6月から大麻が合法となったタイらしい風景として、車窓からはたくさんの大麻畑の景色が広がっています。
今回のツアーでは、始発駅のNam Tok駅からThakilen駅まで1時間弱の区間を乗車しました。ヘルファイア・パス・メモリアルからNam Tok駅へは車で20分程度で到着します。
座席は進行方向右側がオススメですので、どうにか獲得できるよう頑張ってください!進行方向に後ろ向きに座ると写真や動画を撮りづらいので座る方向も進行方向になるようにしてください。
出発して30分ほどでTham Kra Sae駅に到着。この駅を出ると名所の木造橋であるタムクラセー桟道橋(Tham Kra Sae Bridge)を通りますので、カメラのご用意をお願いします!
Thakilen駅で降りて、ミニバンに再度乗って市内へ戻ります。市内までは45分で到着します。通常であれば、その前にクウェー川鉄橋にも寄るツアーなのですが、参加者全員がすでに行っていたため、そのままホテルまで送ってもらいました。











⑤まとめ
今回はカンチャナブリー郊外で皆さんに訪れてほしい場所を3つご紹介させていただきました。エーラーワン国立公園で大自然を感じ、ヘルファイア・パス・メモリアルで戦争について考え、旧泰緬鉄道に乗って地元の生活をかいま見る、なんとも内容満載のツアーではないでしょうか?
現地の物価を考えると1,450THB(約7,250円)というツアー料金は、けっして安いものではありませんが、自分で回るともっと時間がかかってしまい、1日で回るというのも厳しいのではないでしょうか。
私は1人で旅行することも多いのですが、このような現地ツアーの楽しみの1つとして、他の旅行者との出会いというものもあります。私には、学生時代に海外の渡航先で偶然出会った友達が何人もいますし、今でも人生の宝物となっています!
皆さんもぜひカンチャナブリーを訪れることがありましたら、ツアーも積極的に活用し、市内だけでなく、郊外にも足を伸ばしていただければうれしいです!