・フィレンツェから簡単アクセス!ピサへの日帰り旅
・ピサは空の玄関口!ヨーロッパ各地から直行便も
・バス利用で簡単!ピサの斜塔への行き方
・1点集中。効率的なピサ観光のご案内
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
誰もが一度は見聞きしたことがあるピサの斜塔。実は交通アクセスがよく、非常に訪れやすい場所にあるんです!
あの万有引力を発見した、ガリレオ・ガリレイの故郷であるピサ。誰もが聞いたことがある、重さの違う2つの玉を斜塔の上から投げて、物体の落下スピードの実験をした舞台です!
今回はトスカーナ州の小都市、ピサについてご紹介をさせていただきたいと思います!
①簡単!フィレンツェからの日帰り旅行
ピサを訪れるので、一番一般的なのはフィレンツェで泊まっている間に、ピサへ日帰り観光をすることではないでしょうか。
ピサはフィレンツェと同じく、トスカーナ州に位置する小都市です。フィレンツェからは普通電車で1時間から1時間20分程度で到着でき、見どころも斜塔のあるドゥオーモ広場に1点集中しているため、日帰り観光が可能になっています。
フィレンツェからの乗車券は9.7EUR(約1,650円)です。ミラノ中央駅のようなゲートやQRコードの読み込みがフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅にはないので、打刻機で乗車券に打刻するのを忘れないようにしましょう。
今回、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から乗車した電車は3番プラットフォームからの発車でした。
実は1〜3番フォームだけ、かなり遠い場所&わかりにくい場所にありますので、時間ギリギリに到着した場合は注意が必要です!(私がそうでした…危うく乗り遅れてしまいそうになりました…)
1〜3番フォームは4番線から再度ドアを抜けて入った先にあります。一見4番線の先にはプラットフォームはなく、駅の外に出てしまうように見えるので要注意です。
3番線はその中でもより遠くにあり、4番線の先のドアを抜けてからダッシュをして乗車しました。時間に余裕がなかったため、写真を撮り損ねてしまいました…


②実は便利!知られざるピサ国際空港
・ピサ国際空港について
日本人にはあまり知られていないマイナー空港ではありますが、ピサには国際空港があります。地元では「ガリレオ・ガリレイ空港」というピサ出身の偉人の名前をつけられて親しまれています。
パレルモ、カターニャ、カリアリやエルバ島、レッジョ・カラブリーアといった国内の運行便以外にも、ロンドン、パリ、フランクフルト、アムステルダムや遠くはドバイなど多くの国際線が発着をしております。
この空港はヨーロッパで1・2位を争う有名な*LCCであるライアンエア(Ryan Air)のハブ空港となっているため、安く色々なところから来ることも、行くことも可能です。
下手に時間をかけて電車で移動するよりも、格安の料金で長距離を短時間移動できるため、遠くからでも比較的簡単にピサに来ることができます。
実際にライアンエアを利用してどう感じたかは別の記事にまとめてありますので、下のリンク先の記事をご参照ください
*LCC…ロー・コスト・キャリアの略称。飲食などやその他のサービスをしない代わりに格安料金で運行する航空会社




・ピサ空港のアクセス情報
ピサ国際空港とピサの中央駅間は無人運行の空港モノレールのような「PIS MOVER」という電車で結ばれています。10分ほどで到着するのですが、乗車券は6.5EUR(約1,100円)と結構高めの設定です。
2017年にできた新しい電車のため、社内は非常にきれいで快適です。
ピサ駅から乗る場合は、ピサ中央駅の奥からトレニタリア(イタリア国鉄の名称)と違うプラットフォームからの発着となり、券売機もモノレールの乗り場の近くの専用の券売機で購入するのでご注意ください。




正直、先に紹介したPIS MOVERの6.5EURは乗車時間と比較して高いなと思ったため、事前情報では運行しているとされていたバスで市内まで出ようとしたのですが、結果としては運行していませんでした。
空港の人に聞いても、バス乗り場は空港を出て右手奥にあるけど、運行してないよ、とのことでした。試しにバス停まで行きましたが、誰もおらず、バス停自体も整備されておらず、結構ボロボロでした。
事前情報ではピサ国際空港、ピサ中央駅、ピサの斜塔のあるドゥオーモ広場を結ぶ循環バスのLAM rossaがあるとのことでしたが、ありませんでした。
おすすめは特にしませんが、実は空港と中央駅は4kmほどしか離れておらず、個人的には頑張れば歩けなくもない距離感だと思いましたので、健脚の方でお散歩好きでお金をセーブしたい方は歩いてもいいかもしれません。
なお、もし中央駅から空港に向かう場合、バスを利用した上で、少しでもお金をセーブしたい場合は「3+」のバスに乗って3つ目のバスストップの「Dell’ Aeroporto1」のバス停で降りたら、徒歩5分程度で到着します。
乗り場はピサ中央駅の前がバスターミナルになっているのですが、駅を背にして右前方に「3+」のバス停留所があります。


③ピサ中央駅からピサの斜塔、ドゥオーモ広場への行き方
中央駅から観光の中心であるピサの斜塔のあるドゥオーモ広場へは、頑張れば歩けなくもない距離ですが、バスに乗って行くのが一般的かと思いますので、実際のバスの乗り方、バス乗り場の場所や番号などをご紹介できればと思います。
まず、ピサ市内のバスは一律料金で1.7EUR(約290円)で70分乗り放題です。VISAカードであればタッチ決済で乗車可能ですので、非常に簡単でおすすめです。
ピサの斜塔やドゥオーモ広場に行く場合は「1+」のバスに乗車します。乗り場は駅を背にしてすぐ右側にあります。

ピサ市内のバスの乗車で気をつけないといけないのは、無賃乗車の罰金が200EUR(約34,000円)なのですが、抜き打ちチェックが厳しいという点です。
ビザカードでタッチしたつもりでタッチがきちんとできていなかったり、乗車券を購入しても打刻忘れをしていたりすると、抜き打ちチェックのスタッフが斜塔に到着する直前に乗り込んできて、有無も言わさず罰金となります。
私が乗っているバスでもアジア系のカップルが罰金を取られていました。斜塔からの帰りのバスを待っているときに、行きで乗り込んできた抜き打ちチェックのスタッフがバス停からバスに乗り込もうとしていたので、ピサの斜塔を往復する観光客に狙いを定めて頻繁にチェックをしているように見えました。
④ピサの斜塔(Torre Pendente)、ドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)を見学!
ピサに来る観光客はほぼ100%、斜塔が目当てだと思います。ピサの観光地はほぼ全て斜塔のあるドゥオーモ広場一帯にあるといっても過言ではなく、非常に簡単に観光ができます。
駅からのバスを降り、道路を渡るとお土産屋の出店がたくさん出ているマーケットがあります。そこを抜けるとドゥオーモ広場へ入るゲートがあるので、そのまま進みましょう。
中に入ると広々とした芝生と洗礼堂(バッティステロ、Battistero)が見えます。その奥にドゥオーモ(Duomo/Cattedrale)が見え、一番後ろに見覚えのある斜めに傾いた斜塔が見えます!
広場の芝生は、ゲートをくぐったすぐの場所から洗礼堂あたりまでは入っても問題なく、それ以降のドゥオーモや斜塔近くは中に入ってはいけないという看板が出ていますので、要注意です。
※ただし、ルールを守らずに芝生に入って写真撮影している人も散見されました…
定番の写真スポット&ポーズはドゥオーモあたりから斜塔近くまでの道で、斜塔を支えるポーズで記念撮影することかと思います。観光客はたくさんいますが、どこからでも斜塔が入るアングルで写真は撮れるので、撮影するスペースがない、ということはないと思います。
斜塔に入るにはオンライン上での事前予約が必要です。当日販売枠もありますが、すぐに売り切れてしまいます。
ただし、個人的には斜塔の楽しみ方としては、登るということよりも、斜めの外観を楽しむという部分だと思っているので、今回は入場しませんでした。
ドゥオーモは無料で入場が可能です。






⑤まとめ
今回は、ピサについて、フィレンツェからの日帰り旅行、空港の活用、市内の公共交通機関の利用方法などを中心にご案内いたしました。
ピサは斜塔の他にはあまり有名な観光地はありませんが、その斜塔1つのインパクトが非常に強く、せっかくイタリア、特にフィレンツェに来たのであれば、一緒にご覧いただきたい観光地です。
観光地を見る以外にも、電車やバス、モノレールに乗って現地の車窓を楽しむというのも立派な観光だと思います!
日帰り観光の紹介もしましたが、私は今回、ピサに宿泊して、次の日にピサ空港からシチリア島のフライトに搭乗しました。フィレンツェと同じく美食のトスカーナ州ですので、美味しい郷土料理も楽しめるので、ゆっくり宿泊するのもおすすめです!