・徒歩でもOK!フィレンツェの主要観光スポットを巡る
・美食のトスカーナ、フィレンツェでビーフステーキはいかが?
・フィレンツェを拠点に!周辺の世界遺産へもアクセス抜群
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
花の都、ルネッサンス、メディチ家、ウフィツィ美術館。フィレンツェを表す言葉、象徴するものはたくさんありますが、皆さんはフィレンツェというと何を思い出しますでしょうか?
その人によって違った魅力を発見することができるのが、このフィレンツェの良さであり、懐の深さではないでしょうか。
今回はフィレンツェを代表するサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会やヴェッキオ橋などの魅力あふれる観光地、周辺アクセス等についてご紹介をしていければと思います。
ウフィツィ美術館のオンラインでの予約方法や見学当日の手順は、別記事で記載しておりますので、下記リンクをご参照ください。
①徒歩でも十分回れます!花の都フィレンツェ観光!
フィレンツェの主要な観光地は比較的狭い範囲内にギュッと集まっております。フィレンツェにはミラノやローマのようにメトロはなく、バスやトラムの利用となりますが、そもそもコンパクトにまとまっているため、徒歩だけでの観光も基本的には問題ありません。
本当にイタリアは、たくさん観光地があるにも関わらず、周りやすい立地になっていることが多いのは非常にありがたいですね!
次からは主要観光地をご紹介いたします。
・サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(Santa Maria Novella)
他の町からフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Firenze Santa Maria Novella)に到着し、駅舎を出てすぐに目の前に見えるのが、このサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。
非常に美しい*ファサードを持つ、*ゴシック様式の素晴らしい教会です。
駅前広場の観光案内所の横道から入場ができます。入場料は7.5EUR(約1,300円)です。オンラインでの予約も可能ですが、予約がなくても問題なく入場が可能です。
*ファサード…建物正面の外観部分を指します
*ゴシック様式…12世紀のフランスで生まれた建築様式で、尖塔とステンドグラスが特徴です


・サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(花の聖母教会 Santa Maria del Fiore、ドゥオーモ Duomo、カテドラーレ Cattedrale)
ウフィツィ美術館と並び称される、花の都フィレンツェの観光の目玉となる教会です。ミラノのサンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会とともに、とてつもなく長い名前にも関わらず、いつの間にか名前を覚えてしまうという、不思議な教会です。
教会内部は無料で見学が可能ですが、いつもとてつもなく長い行列が並んでいます。最後尾は教会から角を曲がったもっと先あたりのことが多く、今回は週末ということも1時間半ほど並んでやっと入れました。
これは個々人の好みにもよってしまうのですが、個人的にはミラノのドゥオーモやヴェネツィアのサン・マルコ寺院の方が中の装飾が豪華であったり、芸術的な気がします。どちらかというと質実剛健、という印象の教会です。
タンクトップ、膝上の半ズボン、ミニスカート等では入場NGというのは、他のイタリア国内の主要な教会と同様です。入口横にいる係員に注意されてしまいます。
周りには、肌をカバーできるスカーフの売り子やポンチョ販売があり、5〜10EUR(約850〜1,700円)くらいで販売しているので、購入すれば入場が可能です。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会のあるドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)にはジョットの鐘楼(Campanile)や洗礼堂(Battistero)とクーポラ(Cupola)などの観光地が並んで位置しています。
共通チケットで30EUR(約5,100円)で入れますが、訪問した時は土曜ですでに事前予約枠も売り切れており、当日販売分もありませんでした。絶対に観光したいという方は、特にクーポラは夏のピークシーズンは早めの予約をおすすめします。
なお、ドゥオーモ広場は結構狭く、その狭い中にたくさんの観光地があるため、全体の写真を撮るのが非常に難しい場所でもあります。
観光地情報ではありませんが、ドゥオーモ広場からマルテッリ通り(Via de Martelli)を北に進むと、日本でも有名なイータリー(EATALY)があります。
イータリーは日本では本場イタリアの食材などが買える食材店であり、若干高級なレストランという印象ですが、イタリアでは食材も買えたりしますが、どちらかというとカフェよりの手軽なレストランという印象です。
店舗によって食材も買えて、レストラン&カフェがあったり、カフェのみであったり、食材店のみであったりとお店の形式が違うのでご注意ください。
フィレンツェのイータリーは食材店&カフェよりのレストランという感じです。12時まではキッチンが動いてなく、温めるだけで提供できるピザなどと飲み物のみの提供になっています。










・シニョーリア広場(Piazza della Signoria)
ドゥオーモ広場からカルツァイウォーリ通り(Via dei Calzaiuoli)を南に5分ほど歩いてゆくとシニョーリア広場に到着します。
カルツァイウォーリ通りやその路地裏には、お土産屋やブティック、レストランなどたくさんのお店が軒を連ねておりますので、ゆっくりショッピングを楽しむのも良いかもしれません。
広場に出ると左前方にヴェッキオ宮(Palazzo Vecchio)、そのさきにウフィツィ美術館が見えます。シニョーリア広場にはたくさんの彫像、彫刻があることでも有名です。
その中でもヴェッキオ宮の入口左手のダヴィデ像のレプリカやネプチューンの噴水では、いつもたくさんの観光客が写真を撮影しています。
広場の彫刻廊の石段などにはたくさんの観光客が腰をおろし、休憩をとったりしています。一見、ゆったりと時間が流れる心地いい空間ではあるのですが、この広場はスリが多発する場所としても有名ですので、ダヴィデ像などを撮影する際も、回りに注意を払うようにご注意ください。





・ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)
シニョーリア広場を過ぎ、ウフィツィ美術館の横を進み、アルノ川に突き当たると、右手にヴェッキオ橋が見えてきます。
周辺にはフィレンツェ名産のマーブル紙のお店やお土産屋、カフェなどが並んでおり、その道を進むとヴェッキオ橋の入り口に到着します。
ヴェッキオ橋の上は商店が並んでおり、貴金属や宝飾系の商店が多い傾向です。
第二次世界大戦中にはフィレンツェ周辺の橋は多大な被害を受けたそうですが、この橋だけは破壊を免れたと言われています。




②美食の土地、トスカーナでビーフステーキはいかが?
フィレンツェは世界的にも有名な観光都市ですが、美食で有名なトスカーナ州に位置しており、美味しい郷土料理でも有名です。
特に、フィレンツェのビーフが非常に有名です。ビステッカ・アラ・フィオレンティーナ(Bistecca alla Fiorentina)というフィレンツェビーフのTボーンステーキや、まるでうどんのように太いパスタのピチ(Pici)が有名です。
ピチは日本人の口にも合いますので、お土産として買っていってもいいかもしれません。フィレンツェやピサなどのトスカーナ地方であればスーパーで簡単に手に入りますが、他の地方に行くと、パスタ専門店以外ではなかなか見つけることができません。
※今回はフィレンツェでお土産として買い忘れましたが、運良くローマで見つけることができました!
この日はTボーンステーキを食べるほどお腹が空いていなかったので、フィレンツェビーフの小さいプレートとトスカーナサラダ、ラザニアをいただきました。
下記にレストランの料金の目安を記載しておきますので、ご参照ください。
※お店やメニュー、都市によって差異がありますので、あくまで参考値程度でご覧ください。
- メインディッシュ…15〜25EUR(約2,500〜4,300円)
- スパゲッティ…10〜20EUR(約1,700〜3,400円)
- ピザ…5〜15EUR(約900〜2,500円)
- ビール、ハウスワイン(グラス)…5〜8EUR(約900〜1,400円)
- ミネラルウォーター…3〜5EUR(約500〜1,400円)




③アクセス抜群!周辺には世界的に有名な、あの世界遺産の都市も!
みなさん、基本的にはフィレンツェには宿泊した上で観光することがほとんどだと思います。でもフィレンツェは他の主要都市からのアクセスがよく、無理やり感はありますが、日帰りで訪れることも可能です。
また、フィレンツェを拠点に他の都市を日帰り観光することも可能です。ピサは特にフィレンツェからの日帰り観光の範囲内で、日々たくさんの観光客がフィレンツェに宿を取った上で、ピサに観光に出かけています。
主要都市や近郊都市からの移動時間は下記の通りです。
- ローマ 特急…1時間半
- ミラノ 特急…1時間40分
- ヴェネツィア 特急…2時間
- ヴェローナ 特急…1時間半
- ピサ 普通…1時間
④まとめ
今回はウフィツィ美術館以外のフィレンツェの主要観光地や美食のトスカーナ料理の紹介、フィレンツェの周辺都市からのアクセスの良さについてご紹介いたしました。
コンパクトにまとまった都市は本当に観光がしやすく、フィレンツェビーフやトスカーナパスタのピチなど、日本人の口に合う素材や郷土料理がたくさんありますので、フィレンツェに来た際は是非ともお試しください!
ルネッサンス芸術と美食の町、花の都フィレンツェ、本当に魅力の詰まった町だなと感じました!