・実はけっこう歩いて周れる!ローマおすすめ散策&観光
・見どころありすぎ!世界トップクラスの観光都市ローマ
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
”全ての道はローマに通ず” はるか昔の古代ローマ時代からローマは世界の中心でした。
町を歩いていると、名もなき2,000年前の門があったり、市民の憩いの場である公園に誰にも注目されない古代ローマ遺跡があったりと、歴史の深さ・壮大さは圧倒的です!
今まで100カ国以上の国々を周ってきましたが、ローマを超えるような歴史的な都市は見当たりません。
観光地の多さも、他の都市の追従を許さないような存在であると思います。今回はそんな魅力あふれる悠久の時を超えたローマをご紹介したいと思います!
①まずは公共交通機関の乗り放題チケットを購入!
ローマはとても広く、見どころも広範囲に散らばっていますので、まずはメトロ、トラム、バス共通の乗り放題チケットを購入することをオススメします!
色々なタイプのチケットがありますので、ご自身の旅程に合ったものを購入してください。ちなみに私は72時間使い放題のチケットを購入いたしました。
最初は路線が分かりやすいメトロを中心に利用するかと思いますが、メトロ以上にトラムやバスが縦横無尽に町を網羅してますので、例えば自分のホテルからのトラムの番号などを覚えてしまうと、急に活動範囲が広がります!
主要なチケットの料金体系の詳細は下記の通りです。
チケットタイプ | 料金 | 日本円 | 備考 |
BIT | 1.5EUR | 約255円 | 打刻後100分有効 メトロは改札を出たら乗り換え不可 |
ROMA 24H | 7EUR | 約1,200円 | 最初の打刻から 24時間利用可 1日券ではない |
ROMA 48H | 12.5EUR | 約2,150円 | 最初の打刻から 48時間利用可 2日券ではない |
ROMA 72H | 18EUR | 約3,050円 | 最初の打刻から 72時間利用可 3日券ではない |
よく使われるメトロの駅については、下記の通りです。
- A線、B線 Termini駅…ローマ・テルミニ駅
- B線 Colosseo駅…コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘
- A線 Ottaviano駅…バチカン市国
- A線 Barberini駅…トレヴィの泉(若干歩きます)
- A線 Spagna駅…スペイン広場
- B線 Circo Massimo駅…カラカラ浴場
ただし、ローマの公共交通機関はスリや置き引きが多発するスポットとしても有名ですので、注意が必要です。イタリアの観光地はどこもスリや置き引きが発生してますが、特にローマは世界的に見ても軽犯罪で有名な都市です。
実は今回、私もメトロの車内でスリに遭ってしまいました。詳細や、実体験からくる予防策などは、他の記事に書いておりますので、下記のリンク先の記事をご参照ください。
こちらもご覧ください。
なお、これはローマの公共交通機関だけのことではなく、イタリアを含むヨーロッパの交通機関全体に言えることなのですが、日本では考えられないくらい頻繁にストライキや運休が発生します。
今回も私のローマ滞在中にメトロでストライキが発生し、朝から便数が大幅に減少していました。
17:00から20:00以外の時間帯は運行の保障はないとの案内ではありましたが、大幅減便ながらも一応動いていましたし、バスとトラムは動いていたので、今回は深く気にせずに利用しました。

②ローマでは徒歩観光もオススメ!
公共共通機関の乗り放題チケットも買った!よく寝て、ご飯を食べて元気になった!と準備万端になりましたら、見どころだらけのローマ市内観光へ出発です。
ローマの観光地は広範囲に散らばってはいるのですが、場所によっては、わざわざメトロやトラム、バスに乗ったり、乗り換えたりするよりも、街並みを眺めながら徒歩で散策してしまった方が、効率が良い場所もございますので、実際に歩いたお散歩コース例もご紹介します。
・1日お散歩観光コース 1例
メトロA線 Barberini駅で下車→トレヴィの泉→パンテオン→ナヴォーナ広場→
サンタンジェロ城→サン・ピエトロ広場→サン・ピエトロ寺院→
バチカン美術館・システィーナ礼拝堂→A線 Ottaviano駅から乗車&帰宅
それでは次項から、個別の観光地のご紹介をしていきます。
なお、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘及びバチカン市国の観光については、ネット上での事前予約方法とともに別記事にまとめておりますので、ご興味がございましたら、下記のリンク先の記事もご覧ください。
こちらもご覧ください。
③見どころだらけ、ローマ市内観光ガイド!
A. 真実の口(Bocca della Verita)
映画「ローマの休日」のワンシーンで一気に有名になった場所の一つが、この真実の口です。周辺はローマ時代の遺跡などが残っている真実の口広場(Piazaa Bocca della Verita)があります。
真実の口は、独立した観光地というわけではなく、実はサンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Santa Maria in Cosmedin)という教会の入口左手に置かれているんです。
外側の鉄条門からすぐに真実の口が見えますし、いつも列をなして観光客が並んでいるため、簡単に見つけられると思います。
見学料は無料!です。真実の口見学の列は、時間帯などにもよりますが、15分程度で写真撮影の順番が回ってきます。
みんな口に手を入れて、同じポーズで楽しそうに写真を撮っているのを見ているとこちらも笑顔になり、ワクワクしてしまいます!
写真の順番を終えると左側にある入り口からサンタ・マリア・イン・コスメディン教会に入り、聖堂やお土産屋を見学して出口に行き、見学終了となります。
あまり教会をきちんと観光している人がいないので、ちょっとかわいそうになります…









B. トレヴィの泉(Fontana di Trevi)
バロック建築と壮大の彫刻、水の全てが一体となった芸術として有名なトレヴィの泉は、ローマを訪れた観光客のほとんどが訪れる場所ではないでしょうか。
行き方として一番一般的なのは、地下鉄A線 Barberini駅から徒歩15分ほどで到着します。駅からトレヴィの泉までは、途中からお土産屋やカフェなどがたくさんある通りになるので、お土産を探したり、カフェで休憩したりしながら、散策するのも非常に楽しいエリアです!
以前は泉近くまで近づくことができたが、今回はロープが張られ、いくことができなかったのが非常に残念でした。


C. パンテオン(Pantheon)
紀元前27〜25年に建築されたローマ建築です。2,000年前の建築物とは思えない完全な保存状態を誇るパンテオンですが、他の主要観光地と比べると、若干影が薄い印象を持ちますが、見応えたっぷりのオススメの観光地です!
トレヴィの泉から徒歩15分で到着できます。近くにメトロの駅などがないため、トレヴィの泉の観光に組み込んで訪れると効率がよいと思います。
入場料は5EUR(約850円)で、現金支払いのみとなります。
中に入ると重厚なドーム構造に43mという天井高を誇るとてつもない迫力の神々しい、荘厳な建築物になっています。
建国の祖であるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世やルネッサンス期の画家ラファエロの墓などもあり、見どころも満載です。









D. ナヴォーナ広場(Piazza Navona)
パンテオンからナヴォーナ広場まで徒歩で5分程度で到着できますので、トレヴィの泉、パンテオンと連続して観光してしまうと効率がよいと思います。
よく知られた逸話として、噴水前のサンタ・アニェーゼ・イン・アゴーネ教会(Santa Agnese in Agone)を造ったボロッミーニと4大河の噴水を造ったベルニーニの仲が悪い話がとても興味深く、面白いです。
4大河の噴水はナイル川、ガンジス川、ドナウ川とラプラタ川を擬人化した彫像があるのですが、そのラプラタ川の彫像が、仲の悪いボロッミーニが造った教会が壊れそうで怖がっているような、支えようとしているような格好にわざとしているそうで、その話を知った上で彫像を見るとクスッときてしまいます!




E. サンタンジェロ城(Castel Sant’ Angelo)
ナヴォーナ広場から徒歩15分程度でサンタンジェロ城に到着します。
サンタンジェロ城からバチカン市国へも同じく15分ほどで到着できますので、ナヴォーナ広場、サンタンジェロ城とバチカン市国を同日に観光ルートに組み込んでしまうと効率がよいと思います。
テベレ川に架かる、サンタンジェロ城を結ぶサンタンジェロ橋(Ponte Sant’ Angelo)にはナヴォーナ広場やサン・ピエトロ大聖堂にも関わったベルニーニの作です。




F. カラカラ浴場(Terme di Caracalla)
最寄りのメトロB線のCirco Massimo駅から徒歩10分で入り口に到着します。周辺は公園など緑が広がっており、散歩も気持ちがいいエリアになっています。入場料は8EUR(約1,350円)です。
約1,800年前に世界最大の大浴場がこの場所にあったのか、と思うと悠久の時を感じて非常に感慨深くなります。
昔、世界史の教科書にカラカラ大浴場が載っていた時から、世界最大のお風呂ってどんな感じだろう?とか、カラカラ帝って名前がなんか変で面白いな、とか思っていた記憶があり、ここがあのカラカラ浴場か…と考えると、はるか昔の高校時代を思い出したりと、不思議な感覚になりました。
床や壁のモザイクが少し残っている部分があり、見応えもあります。ゆっくり全体を回ると約1時間程度かかります。
無料のキレイなトイレも遺跡内にありますので、出発する前に使用するとよいかと思います。












F. ポポロ広場(Piazza del Popolo)
はるか昔はこのポポロ広場がローマの入り口となっていました。メトロA線のFlaminio駅の出口を出て信号を渡ると、すぐそこがポポロ広場になります。
ポポロ広場には24mの高さのオベリスクがあり、その先には双子教会があり、道は3つ又路になっています。周辺はレストランやカフェなどが軒を連ねていますので、食事や休憩にもちょうどいいです。
非常に広い広場ですが、それほど観光客が溢れかえっているわけでもなく、双子教会の階段にちょっと腰を下ろして休憩している人たちがたくさんいらっしゃいました。



G. スペイン広場(Piazza di Spagna)
メトロA線のSpagna駅から出てすぐにスペイン広場とスペイン階段が見えてきます。ここも真実の口と同様に映画「ローマの休日」で知名度がグンッと上がった観光地の1つです。
訪問した日は、たまたまイベントで階段部分には入れませんでした。地下鉄出口左側にエレベーターがあり、そこから上の教会までは簡単に登れますので、行きはエレベーターで、帰りは坂道などを散歩しながら駅に戻るのが楽しいかもしれません。
周辺にはジェラート屋さんもたくさんありますので、映画と同じく、スペイン広場でジェラートを食べるのも、いい思い出になるかと思います。


④まとめ
今回は世界的な大観光都市であるローマの観光地や公共交通機関の情報をご紹介しました。本当にたくさんの観光地があるため、ご自身の観光の優先度を決めて効率よく周るというのが重要になってくると思います。
どのような趣向を持った人であっても、きっとお気に入りの場所を見つけられるのではないでしょうか。
世界にはたくさんの観光地に恵まれた都市がいろいろありますが、その中でも2,000年以上前のものが、普通に存在し、市民の生活に溶け込んでいる町というのは、このローマしかないのではないかと思います。