・ナポリ・ソレントから日帰り可能!ポンペイ遺跡へのアクセス方法
・コインロッカーはある?ポンペイ遺跡での荷物預かり情報
・ポンペイ遺跡、事前予約は必要?不要?
・【所要時間3〜4時間】ポンペイ遺跡の見どころとおすすめルート
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
ポンペイ遺跡って、他の遺跡と違った趣向なので興味深いですよね。まさに時間が止まった都市、という感じでロマンを感じます!
ナポリから日帰りで行くのか、ナポリからソレントに行く途中、もしくはその逆のルートの途中で立ち寄るのかなどなど、人によって観光ルートが変わってくると思います。
その際に荷物はどうすれば良いのかなど、悩む点もいろいろあるかと思います。
紀元1世紀のある日に、突如として噴火によって火山灰に覆われてしまった、古代遺跡ポンペイを今回はご紹介しようと思います。
①ポンペイ遺跡へのアクセスはナポリから?ソレントから?
ポンペイ遺跡(Pompei)には複数の駅があり、観光する際の交通手段はヴェスヴィオ周遊鉄道かトレニタリアのどちらかになるかと思いますが、遺跡観光に便利なヴェスヴィオ周遊鉄道のポンペイ・スカーヴィ・ヴィラ・デイ・ミステリ駅(Pompei Scavi Villa Dei Misteri)という長い名前の駅を利用するのが通常かと思います。
ガイドブックにはポンペイ遺跡には複数の駅があるので注意と書かれていることもありますが、ヴェスヴィオ周遊鉄道のみを利用している場合は、ポンペイと名のつく駅はこの1つだけですので、間違うことはないと思います。
ポンペイ遺跡を観光する場合、ナポリから日帰り観光をするパターンや、ナポリからソレントもしくはソレントからナポリに移動する途中でポンペイに寄って観光するパターンが多いと思いますので、まずはどちらの場合もご紹介をしていこうと思います。
ナポリからポンペイ遺跡へ行く場合、ヴェスヴィオ周遊鉄道のナポリ・ピアッツァ・ガリバルディ駅(Napoli Piazza Garibaldi)が拠点となります。ナポリ・ピアッツァ・ガリバルディ駅は、ナポリ中央駅とは繋がっており、エスカレーターで地下1階に降りた奥にチケット売り場とプラットフォームがあります。
ソレントからの場合は、ソレントが始発駅ですのでどの電車に乗ってもポンペイ遺跡に行くことができます。
この電車はいつも観光客で混雑している路線です。
主要な駅間の所要時間や乗車料金につきましては、下記の通りです。
- ナポリ→ソレント 1時間10分 4.6EUR(約780円)
- ナポリ→ポンペイ 30分 2.8EUR(約480円)
- ポンペイ→ソレント 40分 3.3EUR(約560円)
※1日4便特急が出ており、ソレントまでは片道15EUR(約2,550円)となり、普通列車で行くより3倍強の料金がかかります。
※一部、ナポリ&アマルフィ海岸紹介の記事と内容が重複しております。











②大きな荷物はどうする?コインロッカー&荷物預かり所情報
今回私は、ソレントからナポリへ行く途中にポンペイ遺跡に立ち寄り、観光をする旅程を組んでいきました。
その時に悩んだのが、大きな手荷物はどうするのか?という問題です。ネットなどで調べたりしたものの、実際に現地に行くまではよく分からないことだらけでした。
大きな荷物を預けて観光をしようと考えている方は駅に着いたところから色々と注意が必要です。
今回は元々遺跡入口の荷物預け所であれば無料とのことだったので、そこに預けようとしていたのですが、駅の出口で遺跡の案内役の人に、「荷物が大きすぎて無料の預かり所では預かれないから、駅2階のチケットオフィスで預けるように」と言われました。
預け荷物の料金は、1つにつき6EUR(約1,050円)で17時まで預けることが可能です。支払いは、現金支払いのみでクレジットカードは使えません。
自身の目で確認する前に、遺跡のスタッフの方の言うことをそのまま鵜呑みにして有料で荷物を預けたのは、結果として失敗であったと思います。
荷物を預けて、ポンペイ遺跡の入口でチケット売り場の列に並んでいると、左側に無料の荷物ロッカーがありました。結果としては、私の荷物のサイズであれば、おそらく遺跡入口の無料ロッカーでも大丈夫だったのではないかと感じました。
ちなみに私の荷物は、飛行機の機内にも持ち込める程度のバックパックです。




上記の実体験から、ポンペイ遺跡で手荷物を預ける際は、若干面倒かもしれませんが、できる限り費用をかけたくない場合は、次の手順がよいと思います。
- まずは遺跡入口左手の無料のロッカーに荷物が入るか確認
- 入れられなかったサイズの荷物のみ駅2階の預かり所に預ける
③入場券、事前に予約が必要?不要?
ポンペイ遺跡観光で預け荷物以上に悩んだのが、ポンペイ遺跡の事前予約をするかどうか、でした。
もちろん日付が確定しているのであれば、事前に予約をするに越したことはありませんが、今回は長期にわたり旅行をしている途中で観光をする想定であったため、事前に日程を決めることが困難で非常に困ってしまいました。
最近のイタリア旅行は、ローマのコロッセオ、バチカン博物館、ミラノの最後の晩餐、フィレンツェのウフィツィ美術館などなど、人気観光地であればあるほど、事前に予約をしていないと入れなかったり、当日券の販売が確約されなかったりする場所が多いです。
今回のポンペイ遺跡については、結果から申し上げると事前に予約をする必要はなかった、という結論となりました。
1日20,000人という入場制限があるのですが、基本的に朝到着すれば1時間ほどの待ち時間で入れることが多いと思います。
実際に事前予約をしても、謎に30分ほど列に並びますし、予約時に謎の手数料の2EURが取られるなど、色々と不評でもあるみたいです。もちろん、万が一、1日の上限人数になっても事前予約していれば入場は確約となるのですが、そもそも20,000人に達することはないのではないかと思います。
私は、ちょうど9時に到着しました。予約なしでチケット売り場に並び、20分後に簡単に入場することができました。特に開門直後の9時ごろを目指していくと、ほとんど待ち時間なく入れると思います。
チケットの種類は下記の3種類があります。ちなみに私は一番ベーシックなポンペイ・エクスプレスのチケットを購入しました。
- ポンペイ・エクスプレス 18EUR(約3,050円)
基本的な部分はほぼ全てカバー。
※私のように、ナポリ来たし、ポンペイも行きたいな、というような、特に遺跡に詳しい訳ではない普通の観光客の方はこちらで大丈夫ではないでしょうか - ポンペイ+ 22EUR(約3,750円)
上記のエクスプレスチケットに秘儀荘などが含まれています。ポンペイの赤の壁画などをゆっくり見たい方はこちらのチケットになります - 3 Days 26EUR(約4,400円)
上記2つに周辺の遺跡などのチケットも込みとなり、複数日かけてじっくり観光したい方向けです







④所要時間3〜4時間 見学ルート例、おすすめマップなど
ポンペイ遺跡は非常に広大です。夏は日差しを遮る場所も少なく、非常に体力を消耗すると思います。
どれくらい遺跡に詳しく興味を持っているか、は個々人で差があると思いますが、一般的な見学の場合、3〜4時間程度の観光時間が通常ではないかと思います。
途中、休憩所はありますが、見学には水やお菓子などの軽食は必須です。日陰も少ないため、日傘などもあるとベターです。凸凹の道が多く、歩きづらいのでサンダルなどはNGです。
見学ルートの1例は下記の通りです。こちらのルートで4時間ほどで見学をしました。
A. 見学ルート例
マリーナ門→ヴィーナス神殿→バジリカ→アポロ神殿→フォロ→ジュピター神殿→
フォロの浴場→悲劇詩人の家→牧神の家→ヴェッティの家→シリコの家(3人家族の人型あり)→
スタビアーネの浴場(人型あり)→CASINA DELL’AQUILAでランチ→円形闘技場→
大体育場(展示場になっている。若い女性の人型あり)→大劇場→剣闘士の宿舎
















B. 人型について
人型は本当の犠牲者のご遺体ではなく、噴火の被害により地中に生き埋めになってしまった犠牲者が時間をかけて土に帰り、元々体があった場所が発掘時に空洞として発見されたものです。
その空洞に石膏を流し込んで当時の姿を再現したのが、現在展示されている石膏像です。


C. 休憩所について
遺跡内で休憩できる場所は非常に限られています。フォロの近くにあった休憩所は現在工事中で利用できませんでした。
唯一フォロから競技場に向かう道のVIA DELL’ABBONDANZA沿いの階段を登ったところにあるCASINA DELL’AQUILAという休憩所でパニーニ、ピザ、サラダ、飲み物などが購入可です。無料のきれいなトイレもあります。
D. マップについて
色々なガイドブックにもマップが記載されていますが、遺跡が非常に広く、且つ通りの名前なども割愛されているため、歩き回るには役に立たないと思います。
結果的には、入口横で無料もらえるマップが非常に役に立ちました。オススメの理由としては下記の通りです。
- エリアごとに見どころの番号が振られています。
- 🔵の部分は中に入れます。
- アイコンが使われており、特別な何かがある場合はわかるようになっています。
例えば上記の人型が展示されているところには、人が寝そべっているようなアイコン、飲食ができるところはコーヒーやナイフ&フォークのアイコンなど

⑤まとめ
今回は、ポンペイ遺跡をご紹介いたしました。ナポリやソレントからのアクセス情報や、預け荷物、入場の事前予約についてなど、実際に私自身が訪問前に悩んだ部分にスポットを当ててご紹介をさせていただきました。
世界中に遺跡と呼ばれるものはたくさんありますが、町が丸ごと遺跡となり、保存状態が良いまま現代に残っている場所というのもなかなかないのではないでしょうか。
ナポリからもソレントからも来やすく、予約も必須ではないですし、イタリア国内の人気観光地の中では比較的見学がしやすい場所ではないかと思います。
南イタリアに来た際は、是非訪れてほしい場所の一つです!