数々の島国をつなぐ南太平洋の要!フィジー航空とナンディ空港をハブにするアイランドホッピング

オセアニア

・南太平洋周遊の旅にはフィジー航空がオススメ!
・周遊旅で存在感が大きいナンディ国際空港
・実際にフィジー航空を利用した感想をご紹介!

※2026年6月時点の情報

 週2便で成田空港とフィジーのナンディを結ぶ、日本と南太平洋の島国を結ぶ貴重な航空会社がフィジー航空(フィジー・エアウェイズとも呼ばれます)です。
 今回は、このフィジー航空を利用して、フィジー、ツバル、トンガ、ソロモン諸島というメラネシアとポリネシアの島国を周遊してきました!
 その際に実際にフィジー航空を利用して感じたことや、フィジー航空を利用した南太平洋の島国の周遊に役立つ情報などをご紹介させていただければと思います!


①南太平洋の旅の強い味方!「フィジー航空」の基本情報と驚きのコスパ

 南太平洋への旅行を計画する際、絶対に外せない存在がフィジーの国営航空会社であり、同地域のナショナルフラッグキャリアである「フィジー航空(Fiji Airways)」です。
 美しい海と温かな笑顔が迎えてくれるフィジーを拠点に、オセアニアの島々を結ぶ重要な役割を担っています。
 その歴史は古く、前身である「エア・パシフィック航空」時代から長年にわたって南太平洋の空を支えてきました。
 一時は日本路線の運航休止なども経験したものの、2018年には現在の「フィジー航空」として成田=ナンディ線の直行便が待望の復活を果たし、現在は日本から南太平洋へアクセスするための唯一の直行便網を維持しています!
 路線網においても、本拠地であるナンディ国際空港をハブとして、オーストラリアやニュージーランド、アメリカ本土、さらにはツバルやキリバス、ソロモン諸島、サモア、トンガといった南太平洋の魅力的な島々へ向かう多様な路線を網羅しています。
 そして、フィジー航空の大きな魅力となっているのが、近年の世界的な原油高や円安が続く中でも「燃油サーチャージがかからない(または設定されていない)」という点です。
 多くの航空会社で高額な燃油代が航空券に上乗せされる昨今において、この仕様は旅費を大幅に抑える上で非常に強力なメリットになります!
 東京(成田)からナンディまでの飛行距離は約7,100km、飛行時間は片道約9時間となっています。
 これは日本からハワイ(ホノルル)より少し遠く、アメリカ本土(ロサンゼルスまで約8,800km)やヨーロッパ方面に比べると手前ではあるものの、南太平洋という遠隔地へのしっかりとした長距離フライトです。
 それだけの距離があるにもかかわらず、東京(成田)からの直行便は驚くほどリーズナブルで、タイミングが合えば最安値では7〜8万円台など手頃な価格で往復チケットが手に入ることもあります。
 燃油サーチャージが高騰するご時世において、コストを抑えつつスムーズに南の楽園へ直行できるフィジー航空は、アイランドホッピングを楽しみたい旅行者にとって、まさに心強い味方です!

 なお、フィジー航空はワンワールドに所属しているため、日本航空やアメリカン航空などのマイレージを貯めることができます。
※予約クラスによりマイレージ換算率が変わります

②実際に利用した路線の紹介

 ここからは、実際に私がフィジー航空および提携航空会社を利用して巡った、南太平洋アイランドホッピングの実際のルートをご紹介します!
 唯一、なぜかツバルのフナフティへの便は首都のスバの空港から発着しているのですが、ナンディ国際空港がどのようにハブとして機能しているのか、そのスケール感をイメージしていただけるはずです。

今回の旅の全体的なルートは以下の通りです。

  • 東京(成田) ⇄ フィジー・ナンディ(フィジー航空 直行便)
  • フィジー・ナンディ ⇄ フィジー・スバ ※1
  • フィジー・スバ ⇄ ツバル・フナフティ ※1
  • フィジー・ナンディ ⇄ トンガ・ヌクアロファ(フィジー航空)
  • フィジー・ナンディ ⇄ ソロモン諸島・ホニアラ ※2(ソロモン航空とのコードシェア便)

※1:フィジー航空の子会社である「フィジー・リンク」が運航
※2:ソロモン航空とのコードシェア便(運航はソロモン航空)

 本拠地であるナンディ国際空港を起点に、南太平洋の島々へ放射状にルートが伸びているのがお分かりいただけるかと思います。
 フィジー国内の移動やツバルへの路線などは、子会社の「フィジー・リンク」がしっかりとカバーしており、離島や小さな島国へのアクセスもスムーズです。
 なお、ナンディ〜ホニアラ間はソロモン航空とのコードシェア便(ソロモン航空の運航)を利用したため、機内の様子や搭乗の詳細は別の記事にて詳しくご紹介する予定です。
 このように、ナンディ国際空港をハブとして使いこなすことで、個人旅行ではなかなか行きにくい数々の島国を効率よく、そしてダイナミックに周遊することができます。

③リラックスして過ごせるフィジー航空の機内サービスについて

東京(成田)とナンディを結ぶ直行便の快適な空の旅

 日本からナンディへ向かう長距離の直行便では、エアバス社の最新鋭機(A350など)やゆったりとした大型機材が主に運航されており、約9時間のフライトも比較的快適に過ごすことができます。
 機内食や映画などのエンターテインメントは奇抜なものではなく標準的(平均的)な内容ですが、搭乗した瞬間からフィジー特有の温かいおもてなし(フィジー・タイムの空気感)が感じられ、リラックスして目的地まで過ごすことができます。
 必要十分なサービスが整っており、安心して身を委ねられるのが魅力です。
 ここからは、成田空港でのチェックインからシート、機内食などを紹介していきたいと思います!

 チェックインカウンターは成田空港第2ターミナルのGエリアで、出発時間の3時間強前からチェックイン可能です。
 通常、チェックインエリアはアルファベット順に縦に列が並んでいることがほとんどですが、Gエリアはめずらしいことに出発ロビーの左奥に横向きにチェックインカウンターが設置されています。
 ここは韓国のLCCのt’way航空など、マイナーな航空会社が回されることが多い場所です。
 通常ビザの確認が必要な国に渡航する場合以外は、オンラインチェックインができるのですが、今回はなぜかできませんでしたので、有人カウンターでチェックインをしました。
 最初の行き先が、どマイナーなツバルで日本人がビザが不要などのデータがインプットされていなかったのかもしれません。
 フィジー航空は自動チェックイン機などもないため、オンラインチェックインをしていない場合は、必ず有人カウンターにいかないといけません。

Gエリアのチェックインカウンター
フィジー航空のチェックインカウンター

 搭乗ゲートは95番と、予想通り第2ターミナル内でも奥まった遠い場所の搭乗ゲートとなりました。
 傾向として、マイナーな航空会社やフィジー航空のように週数便しか運行していない航空会社は、はじっこの搭乗口に回されることが多いです。

成田発ナンディ行きのフィジー航空
95番搭乗口

 成田からナンディを結ぶフィジー航空(FJ350便)の機内は、シート配列が「2-4-2」のゆったりとした仕様です。
 各座席には液晶画面やUSBポートが完備されており、日本語で視聴できる映画もいくつか用意されているため、長時間のフライトでも退屈せずに過ごすことができます(※USB充電は、離着陸時を避け、水平飛行に入ってから利用可能になります)。
 なお、座席ごとに丁寧にまとめられた毛布も置かれています!

成田発ナンディ行きの便のシート
シート内蔵の液晶画面
座席ごとに丁寧に置かれている毛布

 機内での楽しみといえば、やっぱりお食事とドリンクですよね!
 夕食には「チキンカレー」か「焼きそば」のチョイスがあり、今回は焼きそばを選択しました。
 ちなみに帰国時の食事は深夜の夜食となり、「ピザ」1択の食事メニューでした。

成田発ナンディ行き便の夕食 焼きそば
ナンディ発成田行き便の夜食 ピザ

 そして何より嬉しいのが、ドリンクにフィジーのローカルビールである「Fiji Gold(フィジー・ゴールド)」や「Fiji Bitter(フィジー・ビター)」が選べるところです!
 普段なかなか乗る機会の少ない航空会社だからこそ、こうした現地の珍しいビールを味わえるのは大きな醍醐味ですよね。今回は爽やかな「Fiji Gold」をいただきました。

フィジーのローカルビール Fiji Gold

 その後は夜の時間帯のフライトということもあり、シートを倒して眠っているとあっという間に約9時間が経過。
 到着前には、マンゴーが添えられたパンケーキの朝食が提供されました。
 ナンディ発成田行きの便では、朝食でスクランブルエッグかバナナトーストが選べました。
 気づけばあっという間に南太平洋のナンディ国際空港へと到着していました。

成田発ナンディ行き便の朝食 パンケーキ
ナンディ発成田行き便の朝食 スクランブルエッグ

プロペラ機や小型機で巡る、離島・周辺国路線の雰囲気

 一方で、ナンディから首都スバやツバル(フナフティ)などへ向かう子会社「フィジー・リンク」のプロペラ機(ATR機など)や、トンガなど周辺国への小型機・コードシェア便によるフライトは、成田便とはまた違ったローカルな雰囲気を楽しめます。
  機内はコンパクトでアットホームな空間となり、窓から見下ろす南太平洋の青く輝く海や島々の美しいアトール(環礁)を間近に感じられるのが醍醐味です!
 大手航空会社のような豪華さとは一味違う、アイランドホッピングならではの素朴でワクワクする空の旅が満喫できます。

ナンディからスバへ!国内線(FJ7便)のローカルな空の旅

 ナンディから首都スバへ向かう国内線(FJ7便)のターミナルは、国際線ターミナルを出て右側に進むと見えてくる、とても小さな建物になります。
 搭乗口がわずか2つしかなく、とてもこぢんまりとしたアットホームな待合スペースとなっています。

ナンディ空港 国内線ターミナルの入り口
国内線のチェックインカウンター
国内線の待合スペース
搭乗口

 機内に入ると、シート配列は「2-2」のコンパクトな仕様となっています。
 大手航空会社の国際線のような液晶画面やUSB充電ポートはありませんが、そうしたデジタルデトックスの環境も、離島へ向かう旅の情緒を感じさせてくれます。
 超近距離のフライトではありますが、離陸してしばらくすると、搭乗後すぐにキャンディ(アメ)が配られ、さらに飛行中にはお水のサービスも。細やかなおもてなしに心が温まります。
 窓の外の景色を楽しんでいるうちに、飛行時間はわずか約30分。あっという間にフィジーの首都スバへと到着します。
 国際線とはまたひと味違う、ローカルなプロペラ機ならではの空の旅が楽しめます。

ナンディ発 スバ行きのフィジー・リンク
国内線のシート
機内で配られるアメ
機内で配られるミネラルウォーター

スバからツバル・フナフティへ!知られざる国際線(FJ281便)の旅

 ナンディからの国内線でスバ空港に到着したら、一度到着ロビーに出てから、国際線のセキュリティチェックへと進む必要があります。
 スバ空港はフィジーの首都にある空港ではあるものの非常に規模が小さいため、乗り継ぎ客用の専用動線がなく、一度外に出てから再度国際線エリアへ移動する仕組みになっています。
 到着ロビーの左側に出発ロビーがあり、チェックインカウンターを抜けた後、国内線は左、国際線は右へ進みます。

スバ空港
一度外に出てから看板に沿って国際線チェックインカウンターへ
スバ空港のチェックインカウンター
セキュリティチェックの入り口

 セキュリティチェックを経て出国審査を済ませると、小さな搭乗口へと出ます。
 搭乗口は1つしかありませんが、小さな売店と、なぜか「ほぼお酒しか売っていない」個性的な免税店もあり、搭乗までのちょっとした探検気分を味わえます。

フナフティ行きの便の搭乗口
スバ空港 国際線ターミナルの売店

 ツバル・フナフティへと向かうFJ281便の機材は、シート配列が「2-2」のコンパクトな仕様で、液晶画面やUSB充電ポートはありません。
 お楽しみの機内食(ランチ)では、「チキンサンドイッチ」か「野菜サンドイッチ」のチョイスがあり、今回はチキンサンドイッチを選択しました。なお、飲み物はソフトドリンクのみのサービスとなります。
 ちなみにフナフティ発スバ行きの便の機内食は「チキンサラダ」か「野菜サラダ」で、チキンサラダを選びました。

フナフティ行きのフィジー・リンク
フナフティ行きの便のシート
スバ発 フナフティ行きの機内食 チキンサンドイッチ
フナフティ発 スバ行きの機内食 チキンサラダ

 窓の外に広がる美しい海を眺めながら約2時間半のフライトを経て、世界で最も訪れる人が少ない国の一つとも言われるツバルのフナフティ国際空港へと到着します。

フナフティ空港に到着したフィジー・リンク
小屋のようなフナフティ空港

ナンディからトンガ・ヌクアロファへ!南太平洋を結ぶ国際線の旅

 ナンディ国際空港の国際線ターミナルは、搭乗口が10個ほどしかなく、国際線のハブ空港でありながらもどこかアットホームで、それほど大きな空港ではありません。
 迷うことなくスムーズに搭乗手続きを済ませることができます。

ヌクアロファ行きの便の搭乗口
ナンディ発 ヌクアロファ行きのフィジー航空

 トンガのヌクアロファへと向かうFJ217便の機材は、シート配列が「3-3」の仕様となっています。なお、液晶画面やUSB充電ポートはありません。
 朝の時間帯のフライトということもあり、機内では朝食としてヨーグルト、桃、ビスケットが提供されました。飲み物はソフトドリンクのみのサービスとなります。
 ヌクアロファからの便では、フナフティ発スバ行きの便と同じチキンサラダでした。

ヌクアロファ行きのシート
ヌクアロファ行きの朝食
ヌクアロファ発ナンディ行きの便のチキンサラダ

 朝の穏やかな空気を味わいながら約1時間半のフライトを経て、王国の島・トンガのヌクアロファへと到着します。
 ナンディを起点に、隣国の島々へも手軽にアクセスできるのがフィジー航空の大きな魅力です。

ヌクアロファのファモーツ空港

④まとめ:フィジー航空とナンディ空港を活用して南太平洋の島々へ出かけよう

 今回は、南太平洋を網羅するナショナルフラッグキャリア「フィジー航空」と、その拠点である「ナンディ国際空港」、そして実際に巡ったアイランドホッピングのルートをご紹介しました。
 燃油サーチャージがかからない(または抑えられる)という圧倒的なコストパフォーマンスの良さに加え、東京(成田)からの直行便で約9時間というアクセスの良さは、遠く離れた南太平洋の島々をグッと身近にしてくれます。
 さらに、ナンディ国際空港をハブとして使いこなせば、フィジー国内はもちろん、ツバルやトンガといった個性豊かな島国や離島へもスムーズにルートをつなぐことができます。
 大手航空会社にはないローカルな機内の雰囲気や、乗り継ぎのワクワク感も含めて、南太平洋を巡る旅は何物にも代えがたい体験になるはずです!
 「いつかは行ってみたい」と憧れる美しい楽園たちも、フィジー航空とナンディ空港のネットワークがあれば、思い立ったその時に実現可能です!
 ぜひ次の旅行の選択肢に、南太平洋のアイランドホッピングを取り入れてみてはいかがでしょうか?