・タラワ観光の確実な拠点、ネット予約可能な「Mary’s Motel」の安心感
・行政の中心「バイリキ」を歩く。キリバスの日常と活気に触れるひととき
・海の上を渡る開放感!ニッポン・コーズウェイを歩いて、またはミニバスでベシオへ
※2026年3月時点の情報
※1AUD(オーストラリアドル)=約110円
キリバスと聞いても、国名なのか、都市名なのか、どこにあるのか、どのように行くのかなど、全くイメージが湧かないもしくは知識がない人も多いのではないでしょうか?
それもそのはず。キリバスは世界中の国の中でも、物理的な距離や限られたアクセス方法などが理由で渡航困難な国の1つとして知られています。(誤解のないようにお伝えしますが、治安はめちゃくちゃいいです!)
なお、キリバスに到着できたとしても、今度はキリバスを出る際のフライトもキャンセルなどが頻繁に起き、1週間前後閉じ込められる旅行者も後をたちません。
そんな、渡航のハードルの高いキリバスですが、北半球・南半球・東半球・西半球の4つ全てに領土を持つ世界唯一の国で、世界で1番最初に朝を迎える国としても知られています!
首都のタラワがあるタラワ環礁内で1番標高が高い場所でも3mしかなく、地球温暖化により水没する危険性のある国の中でも1番最初に消える危険性がある国だと言われており、2100年には国のほとんどが水没してしまい、それよりもかなり前には生活することが困難になると言われています。
今回は、そんな特徴だらけでなかなか行くことができない&地球温暖化により今というタイミングでしか見ることができないかもしれないキリバスの首都タラワ(Tarawa)の中でも特に、行政の中心であるバイリキ(Bairiki)と第2次世界大戦の太平洋戦争の戦跡の残るべシオ(Betio)について、ご紹介していきたいと思います!
①タラワ空港から旅の拠点「Mary’s Motel」へ!
タラワ空港に到着したら、飛行機から降りて歩いて建物まで進みます。
機内でもらえる入国カードと税関申告が1枚になった用紙と健康カードを事前に記入して準備をしておきます。建物の入り口で係員が用紙をきちんと書いているかをチェックして、入国審査に進みます。ガラガラなのですぐに入国完了です。
バゲージクレームを過ぎたら、税関で荷物をセキュリティチェックの機械に通して外に出ます。
ちなみに私は今回、ナウル航空を利用し、ミクロネシア連邦のポンペイからマーシャル諸島のマジュロを経由してキリバスの首都タラワまでやって来ましたが、そもそもタラワまで来るフライト自体がとても限られています。
基本的には、フィジー航空を利用して、フィジーのナンディから来る方法と、ナウル航空を利用して、ナウルやミクロネシア連邦のポンペイ、マーシャル諸島のマジュロなどから渡航する方法のどちらかしかありません。
なお、どの路線も毎日就航しておらず、週に数回の運行となります。にもかかわらず、頻繁にフライトキャンセルなどがありますので、ギリギリの日程での旅行はリスクが高いため、注意が必要です!
今回利用したナウル航空については、後日、別の記事を作成する予定ですので、そちらもご参照ください!



空港からの移動は、基本的に事前にホテルに送迎をお願いする形になります。通常無料で往復送迎をしてくれます。
今回私は、タラワ空港から車で1時間のバイリキ(Bairiki)という地区にあるMary’s Motelという宿に泊まりました。
タラワは、皆さんの想像するような島ではなく、サンゴ礁からなる環礁をドーナツ上に囲んだ、サンゴ礁の少し高くなっている陸地部分に居住しており、基本的に通りと呼べるようなものは1本のみで、空港近くから、バイリキを経由して西端のべシオまでつながっています。
キリバスは国独自の通貨はなく、経済的なつながりの強いオーストラリアの通貨であるオーストラリアドルが流通しています。(以降、オーストラリアドルをAUDと記載)
Mary’s Motelは1泊90AUD(9,980円)なのですが、南太平洋の他の地域同様に支払った料金と宿の設備のランクが一致していません。
南太平洋の小さな島国には、そもそも観光客の絶対数が少なく、ホテル自体も少ないため、競争原理が働かず、宿泊料金が高止まりしていることが通常です。
ここも同様の傾向がありますので、この辺は仕方がないものとあきらめましょう。
私は1番安い部屋タイプを選んだのですが、その部屋タイプの場合、シャワーもなかなか温まらなかったです。他の部屋タイプの場合は、お湯が出るようです。
客室自体は、特に特別なものはないものの、冷蔵庫がないこと以外は、特に不便もなく、何泊もしている間にとても愛着が湧いて来ました!



いろいろ言ってはきましたが、このMary’s Motelはキリバス国内では老舗のホテルとして知られ、併設のレストランもおいしく、食事ができる場所の限られたキリバスでは非常にありがたい存在です!
Mary’s Motelでは朝食がついており、トースト、フレーク、コーヒーが無料で食べれます。レストランの開始が7時から8時のどこか、というのが非常にアバウトで島っぽい感じが出てます。
レストランにはいつもかわいいネコちゃんたちがおこぼれを狙ってやってきます!
何よりも1番旅行者にとってありがたいのは、キリバス国内の宿泊施設で唯一ネット予約ができるという利便性です!





立地としては、見学するところが比較的集まる西端のベシオ(Betio)からも近く散策がしやすい場所にあります。近くに比較的大きなスーパーマーケットもありますが、お酒は売ってませんでしたが…
バイリキでは他の場所も含め、お酒を買えるところは見つかりませんでした。
②キリバスの行政の中心、バイリキを散策!
ホテルの周辺のバイリキ(Bairiki)というエリアを2時間ほどで周遊してきました。
バイリキは官庁街、日本でいう霞ヶ関的な場所なのですが、本当にのどかで、離島の田舎という雰囲気です。
キリバスは観光地化されておらず、前述のとおり、航空便も非常に少なくアクセスが不便なことから観光客がとても少ないです。私も滞在中に宿泊しているホテル以外では、ほとんど会いませんでした。
来ている外国人もほとんどはビジネス客で、観光でキリバスに来た、と言うと現地の人も「何しに来たの?」みたいに、不思議そうな顔をしてきます。
そのため、キリバスの基本的な楽しみ方としては、ローカルの人たちの生活風景などを見学したり、散策したりする形になります。
念の為、私がバイリキで散策したルートを記載しておきますので、バイキリを訪れた際の参考にしていただければうれしいです!
- Mary’s Motel出発
- フェリス・ウィール(Ferris Wheel)
- バイリキ港(Bairiki harbour)
- ナニカーイキャンプサイト(Nanikaai Camp Site)
- バイリキ広場(Bairiki Square)
- バイリキ・スーパーモール(Bairiki Super Mall、最寄りのスーパーマーケットです)
- バイリキ国立競技場(Bairiki National Stadium)
- モルモン教教会(The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints)
- ニッポン・コーズウェイ(Nippon Causeway)
- Mary’s Motel帰着
ホテルを出て目の前のニッポン・コーズウェイの入り口付近に観覧車の残骸のフェリス・ウィールが残ってます。ちょっと朽ち方がホラーです。

タラワはどこも両側が海で挟まれているのですが、基本的には南の外海よりも、北のサンゴ礁の内海の方が海がエメラルドできれいです。
バイリキ港の近くでもきれいな海を見ることができます。海のキレイさに関しては、今回訪れたミクロネシア連邦、キリバス、ナウル、マーシャル諸島といったミクロネシア地域の島国の中でもキリバスのタラワ環礁の海はダントツの美しさでした!




歩きながら、どこかでビールでも買えないかな?と探していたのですが、どうやらバイリキにはビールを買える場所がなく、スーパーマーケットでも見つかりませんでした。
地元の人に聞くと、バイリキから西に5kmほどニッポン・コーズウェイを進んだべシオ(Betio)というエリアのスーパーでないと買えないとのことでした。
結構キリバスではお酒を買うのが難しいですね。
バイリキ国立競技場は日本の国立競技場を想像していくと、とてもびっくりします。何も知らずに見たら、ただの空き地だとしか思えません。
なんかこういう日本や他の国との差も小国などにいくと興味深い部分ですね!

ホテルのすぐ横にあるニッポン・コーズウェイは、官庁街のバイリキと港湾地区のべシオを結ぶ3.4kmに及ぶ両側とも海が迫ってくる埋め立て道路です。
1987年に日本の援助で造られて、2019年に再度日本の援助で改修された道です。夕日の名所としても知られています。


③バイリキからべシオの観光ルート実例をご紹介!
ホテルのあるバイリキから散歩がてらニッポン・コーズウェイを渡って、戦跡が集まる港湾地区のべシオに行ってきました。
べシオは実は島なのですが、現在はニッポン・コーズウェイで繋がっているため、簡単に行き来ができるようになっています。
今回、私は行きは徒歩で行きましたが、バイリキからべシオの中心部へは5kmくらい距離があるところなので、道ばたのどこでも拾えるミニバンのバスに乗っていくとすぐに到着します。
バイリキからべシオまでの乗車料金は1.1オーストラリアドル(121円)です。乗車する場合は、なるべく小銭を用意しておきましょう。
実際に私が散策したコースをご紹介いたしますので、べシオに行く際の参考にしていただければと思います。
- Mary’s Motel出発
- ニッポン・コーズウェイを横断(Nippon Causeway、3.4km)
- 第二次世界大戦 旧日本軍大砲(WWⅡ Japanese Gun)
- 第二次世界大戦 日本&韓国慰霊碑(WWⅡ Japan & Korea Monumen
- ダイニッポン小学校(Dai Nippon Primary School)
- 旧日本軍地下司令壕(Japanese Command Bunker)
- タラワ戦争慰霊碑(Battle of Tarawa Memorial)
- ニュージーランドによる米海兵隊・海軍慰霊碑(New Zealand Memorial to US Marines & Navy)
- 大日本コンストラクション・キャンプ(Dai Nippon Construction Camp)
- グリーンビーチ(Green Beach)
- べシオ慰霊碑(Betio Memorial)
- Moel Trading(スーパーマーケット)
- Wishing Star Supermarket(スーパーマーケット)
- ミニバンのバスでバイリキに帰着
- Mary’s Motel帰着
④左右から海が迫るニッポン・コーズウェイを通って、戦跡のあるべシオへ!
3.4kmあるニッポン・コーズウェイは徒歩で横断すると40分ほどかかります。あまり日陰がありませんので、水分補給や休憩なども心がけてください。
べシオ側の入り口では車両は20セント(22円)を係員に払ってから進んで行きます。




べシオ側に入って1番最初に左の外海側に見えてくるのは第二次世界大戦 旧日本軍大砲です。そこから少し右側に進むとフェンスに囲まれた中に左右に2体の如来像と真ん中に十字架の建てられた場所があります。ここが第二次世界大戦 日本&韓国慰霊碑です。残念ながら中には入れませんので、外から静かに見学をしましょう。




途中、ダイニッポン小学校という目を引く名前の小学校がメインロードの左側にありますが、どうもオーストラリアの援助によってできた学校のようで、なんともややこしいです。


大日本コンストラクション・キャンプのあるグリーンビーチが、空港からメインロードで繋がっている1本道の西端になります。
メインロードはべシオだけで環状道路になっており、その南西がグリーンビーチです。ちょっとゴミが多いのが残念ですが、島の西端まで来たぞ!という感慨にふけることができました!


あれだけバイリキにはなかったビールですが、べシオのスーパーマーケットや売店などでは結構見つけることができました。
Moel Tradingというスーパーマーケットでは中国の広州のビールとハイネケン、Wishing Star SupermarketではオーストラリアのXXXビールが売っていました。
どれも大体2.5AUD(275円)くらいでした。
帰りは疲れたので旧日本軍地下司令壕の真横にあるバス停からミニバスに乗ってバイリキまで戻りました。乗車料金は1.1AUD(121円)です。
支払いは乗車時でも途中でも降車時でもいつでもいいみたいです。
乗車人数が少ないとべシオ島内の環状道路をぐるぐる回って人を集めてからバイリキ方面へ向かいますので、違う方向に道を曲がっても焦らないようにしましょう!



⑤まとめ
今回は、キリバスの首都タラワのバイリキとべシアの観光情報をご紹介させていただきました!
ただでさえ行きづらいキリバスですが、情報がないとより一層心理的なハードルが上がってしまうかと思います。
これらの情報をもとに、1人でも多くの人が、「あれ?キリバスっておもしろいかも?」とか、「結構行けばどうにかなりそうだな!」と感じていただき、この美しい環礁に囲まれたタラワに訪れていただける機会を提供する一助になれれば、とてもうれしいです!
世界の最貧国の1つではあるものの、治安もすごくいいですし、実際に来てしまえば、どうにかなってしまう場所だなと思います。
アクセスが難しく、フライトもキャンセルになりやすい、閉じ込められやすい島ですが、いざ出発する時には、すでに自分と町との距離感が縮まっており、すごく寂しく感じたのが昨日のように思い出されます!
皆さんもぜひ!魅力の詰まったキリバスへ!
