・なかなか厳しい最後の晩餐の予約
・必見!ミラノを代表する歴史と芸術観光
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
ミラノといえば、何を思い浮かべるでしょうか?ファッション?グルメ?最後の晩餐?豪華なガレリア?人それぞれによって、最初に思い浮かべることは違うかと思いますが、この全てが詰まっていて、誰でも楽しめる何かがあるというのが、イタリアを代表する観光都市ミラノの魅力だと言っても良いのではないでしょうか。
今回はそんなイタリアを代表する観光都市、魅力あふれるミラノについて最後の晩餐の予約についてや見どころ満点の観光地の情報などをご紹介していこうと思います。
①なかなか厳しい?最後の晩餐の予約について
ミラノ観光の中で、サンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会(Santa Maria delle Grazie)で、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「最後の晩餐(Cenacolo Vinciano)」の絵画が一番の目的だ!という人も多いのではないでしょうか。
20年くらい前は公式の予約窓口に電話で予約する形でした。面倒ではありますが、それほど予約については難易度が高くありませんでした。しかし、現在は事前に公式サイトからのネット上での予約が決まりとなっております。
ネットで予約できるようになった、と書くと便利になったなーと感じる方も多いかもしれませんが、便利になった反面、誰でもいつでも予約ページにアクセスできるようになったため、特に夏のピークシーズンは予約難易度が飛躍的に上がってしまったと感じています。
※過去の電話予約時代に2回、特に何の問題もなく、簡単に予約ができた経験があります
「最後の晩餐」の予約開始時期は、3ヶ月ごとに区切られ、次の3ヶ月分のチケットが購入可能になります。例えば、3月には5月から7月分、6月には8月から10月分、9月には11月から1月分、12月には2月から4月分のチケットが発売されます。
今回、私は6月にミラノを訪れましたが、6月分の販売が開始する3月1日に現地時間に合わせた上で、予約ページにアクセスしましたが、既に滞在中の日程全てが満員で予約を取ることができませんでした。キャンセルが出るかもしれないので、定期的に予約サイトに見に行っていたものの、結局最後まで予約を取ることはできませんでした。
ネット上では、もし事前に予約ができなくても、当日にキャンセルが発生した枠が販売されることがある、という情報が出ていたため、私も当日の朝に現地まで行き、いちるの望みにかけてみました。
先に結果を言うと、その日は当日枠がなく、購入ができなかったのですが、他にも当日券を求めてくる方がたくさんいたので、実際にキャンセルが発生している場合は当日販売がなされるのだと思います。
チケットオフィスは朝の8時に開くため、1番最初に並ぶのであれば、6時半から7時にはチケットオフィスに到着した方が良いです。チケットオフィスは教会前の広場の左側にあります。必ず「SOLD OUT TICKETS」(売り切れ)という看板が出てますが、チケットオフィスの方に確認するまでは気にせず頑張って並んで待っていてください。
この日は、6時半ごろに現地に到着し、列の一番前に並んでいました。7時半ごろにチケットオフィスの方に、「今日は当日券がない」と言われたため、残念ながら諦めました。
どうしても最後の晩餐がみたい、という場合は、現地旅行会社のツアーに参加して見学する、というのが一番確実かつ簡単な方法かと思います。費用が100〜150EUR(約17,000〜25,500円)とけっして安い値段ではありませんが、現在の予約の難しさを考慮すると、検討の余地はあるのではないかと思います。
ツアーのパンフレットは、ホテルのロビーや観光案内所などで入手が可能で、申し込みも可能です。ネットからも予約は可能ですので、出発前にご確認いただくとよろしいかもしれません。


教会や中庭自体は無料で見学が可能ですので、万が一、最後の晩餐が見れない場合でも教会の見学はしていくと楽しいかもしれません。
12:20から15:00までは昼休憩になってしまいますので、見学する場合は時間にご注意ください。


②魅力あふれる観光都市ミラノを1日観光で満喫!
魅力あふれる観光地がめじろ押しのミラノですが、人により何を見たいか、何に関心があるかが違うため、一概には言えませんが、せっかくミラノに来たのであれば、有名観光地を巡ってみたい、という人も多いのではないでしょうか?
前回、ミラノの公共共通機関についての紹介をさせていただきましたが、大都市にもかかわらず主要な観光地が比較的ギュッと集まっており、非常に観光しやすい都市となっております。ミラノの公共共通機関については下記のリンクの記事をご覧ください。
・ドゥオーモ(Duomo)
ミラノ観光で絶対に外すことができない観光地といえば、ドゥオーモを思い浮かべる方が非常に多いのではないでしょうか。ドゥオーモとはイタリア語で「大聖堂」の意味であり、それぞれの町のシンボル的な存在です。
ミラノでもやはり、ドゥオーモといえば町のシンボルとして市民から親しまれています。メトロのM1線のドゥオーモ駅を降りて目の前がドゥオーモ広場となります。
チケットはオンラインもしくはチケットオフィスで購入が可能ですが、チケットオフィスでの購入がとても簡単ですし、待ち時間もないので、特に事前に予約しておく必要はないと思います。チケットオフィスはドゥオーモを正面に見て、右横の道を50mほど進んだ右側の建物になります。入場料は12EUR(約2,000円)です。
神聖な場所となるため、それほど厳しくはありませんが、服装規定もあります。タンクトップ、膝上の半ズボン、ミニスカートは入場NGとなり、入口の係員の方に注意されます。
ドゥオーモ周辺には肌をカバーできるスカーフの売り子やポンチョ販売があり、5〜10EUR(約850〜1,700円)くらいで販売しているので、購入すれば入場が可能となりますので、もし入場できない場合はご利用いただくとよいかと思います。
内部では撮影不可のはずなのですが、良くも悪くもみんな撮影していますし、係員の方も注意していません。(もしかしたら単にフラッシュ不可だったかも…)





・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele Ⅱ)
ドゥオーモを正面に見て左側を向くとすぐにヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリアの入口が見えます。
ちなみにこのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ですが、非常に長い名前で覚えにくいのですが、イタリアを周遊しているといたるところで名前を目にすることがあり、なぜか最終的に覚えてしまった、という人も多いかもしれません。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世は初代のイタリア国王となりイタリアの象徴として国民に愛されている人物です。そのため、各地の広場、建物、駅名などあらゆるものに名前を付けられています。
ガレリア全体に高い豪華なアーケードが付いているため、天気の影響を受けることなく観光が可能です。
ドゥオーモ側入り口から入り、真ん中の交差点左側には、有名な牛の床画があり、足を置いて時計回りに3周すると願いが叶うと言われています。足を置く場所は、今までたくさんの人が回っているので、そこだけえぐれており、すぐにどこに足をおけばいいかはわかります。
たくさんの人が順番待ちをしているのですが、特に列になっているわけではないので、前の人が終わったタイミングで勇気を出して前に出ないと一生自分の番が来ませんので、覚悟を決めて頑張ってください!



・スカラ座(Teatro alla Scala)
ドゥオーモ側の入り口からヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリアを直進して、ガレリアを出て左前方に立っているのがスカラ座です。
ドゥオーモとヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア、スカラ座は隣あった立地になっておりますので、3ヶ所いっぺんに観光をすると効率が良いかと思います。
目の前の道がトラムが通る道となっておりますので、横断時は要注意です。
スカラ座の外観はそれほど派手ではなく、気づかず通りすぎてしまったりしがちですが、実は本当に由緒正しく、すばらしいオペラ劇場なんです!
この劇場はイタリア3大オペラ劇場の1つであり、イタリアだけでなく、世界3大オペラ劇場の1つでもあり、世界3大劇場の1つでもあります。
- イタリア3大オペラ劇場…ミラノ スカラ座、ローマ 歌劇場、ナポリ サン・カルロ劇場
- 世界3大オペラ劇場…ミラノ スカラ座、ニューヨーク メトロポリタン歌劇場、ウィーン 国立歌劇場
- 世界3大劇場…ミラノ スカラ座、パリ オペラ座、ブエノスアイレス コロン劇場


・スフォルツァ城(別名 スフォルツェスコ城、Castello Sforzesco)
スカラ座から徒歩で10分程度でスフォルツァ城の正面入り口に到着します。この建物はミラノのルネッサンス期の最大の建築物で、赤レンガの入り口の建物や門が非常に美しいです。城内は美術館・博物館になっており、5EUR(約850円)で入場が可能です。
ただし、博物館や美術館には興味がないけど、城の外観や中庭などを見学したい、という人も多いのではないでしょうか?(私がそうです)
館内の博物館や美術館以外は無料で入場可能ですので、城の中庭やとてつもなく広い庭園などを楽しむことができます。ただ無料で入れるので、訳のわからない物売りもいますので、興味がない場合は、心苦しいかもしれませんが、完全無視が一番です。アフリカ系移民がミサンガのようなものを勝手に人の腕にかけてきて、無理やり売りつけようとしてきます。
反対側の出口には凱旋門のような立派な門があり、正面にトラム乗り場があるので、そこから移動もできるので便利です。
※2025年6月上旬現在、裏側の門周辺は工事中でした。通り抜けは可能です。



③まとめ
今回はサンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会の最後の晩餐を見ることができませんでした。年々予約の難易度が上がってきているような気がします。その点については、イタリア全体のオーバーツーリズムの影響も強いのではないでしょうか。
それでも現地発のオプショナルツアーに参加するなど、お金さえかければ観覧する方法はありますので、ご検討をいただくとよろしいかもしれません。
年々中央駅周辺の治安が悪化していると聞きますが、今回訪れた際は、日中であれば問題はありませんでした。ただし、イタリアの観光地および公共交通機関は世界でもトップクラスで置き引き、スリが発生しておりますので、注意しながら観光を楽しんでください!
公共交通機関も便利で観光もしやすいミラノ、本当にいつきても、誰にでも楽しめる素晴らしい観光都市だなと感じました!