・ミラノを縦横無尽に!メトロやトラムで賢く移動
・お土産から食事、スーパーまで!中央駅で全てが揃う便利さ
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
ミラノは日本からの直行便も就航しているため、ヨーロッパ観光の第一歩をここから歩み出す、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしくは国際列車でスイスやフランス、オーストリアから到着し、イタリア旅行の始まりの都市として訪れる方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんなイタリア旅行の出発点としての顔をもつ、魅力あふれるミラノについて公共交通機関やミラノ中央駅の情報などをご紹介していこうと思います。
①すごく便利!メトロ・トラム・バス共通の1日乗車券のおすすめ!
大都市ミラノはたくさんの見どころや観光地にあふれていますが、観光客にとってありがたいことに、ある程度観光地がギュッと集まっており、非常に観光しやすい都市となっております。
イタリアの都市は比較的この傾向が強く、色々な交通機関を駆使しないと周れないという町はあまりありません。ミラノも同様の作りとなっております。
そのため、健脚の人や散歩が好きな人(私がそうです!)は正直徒歩だけでもある程度周れてしまうとは思いますが、公共交通機関をうまく利用すると誰でも楽に観光を楽しむことができると思います。

ミラノにはメトロ、トラム(路面電車)、バスの全てに乗れる共通の24時間チケットがあります。24時間チケットの料金は7.6EUR(約1,300円)となり、メトロ駅の自動販売機などで簡単に購入ができます。自動販売機はイタリア語から英語へ表示を変更することができます。
通常の1回限りのチケットは90分間有効となり、料金は2.2EUR(約380円)となりますので、単純計算で4回乗れば元がとれる形となります。おそらく普通に市内観光でメトロなどを利用していれば、すぐに4回は乗ってしまう方が多いのではないでしょうか。
90分間有効の1回限りのチケットの場合の注意点は、その時間内はメトロの乗り継ぎなどは可能ですが、1度改札を出ると、回収されてしまうので、外でトラムやバスに乗るというようなことができません。なお、遠くの郊外の駅を過ぎると2.2EURの均一料金では無くなってしまうのですが、観光客は基本的に用事はないと思いますので、気にしなくても大丈夫です。
一番旅行者が使いやすいのは路線が分かりやすいメトロかと思います。トラムやバスはメトロ以上に交通網を張り巡らせているので、使いこなせれば便利ですが、まずはメトロに慣れるのが一番かと思います。
よく使われるメトロ駅をいくつか、ご紹介いたします。
- Centrale F.S.駅(チェントラーレ F.S.駅)…ミラノ中央駅
- Cadorna F.S.駅(カドルナ F.S.駅)…サンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会、スフォルツァ城、
ミラノ・カドルナ駅(マルペンサ空港行き電車発着駅) - Duomo駅(ドゥオーモ駅)…ドゥオーモ、王宮、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア、
スカラ座
②旅行者に必要なものが全て揃う?単なる中央駅として使うのはもったいない!ミラノ中央駅活用法
おそらくミラノを訪れる観光客のほとんどが一度は足を踏み入れるであろう場所がミラノ中央駅(Milano Centrale、ミラノ・チェントラーレ)です。
ほとんどの人がその名のごとく、駅として利用し、通り過ぎてしまいがちではあるのですが、こんな楽しい場所、こんな便利な場所を活用しないなんてもったいない!ということで今回はこのミラノ中央駅についても少しお話ができればと思っております。
まずは交通の拠点としてのミラノ中央駅についてご紹介させていただきます。イタリアには昔から存在するトレニタリア(Trenitalia)と新興の特急の運行を主としたイタロ(ITALO)の2つの会社があります。
ミラノ中央駅は、ローマのテルミニ駅と並ぶ、イタリアを代表する2つの鉄道会社の大動脈となる駅となっております。
国内のみならず、スイス、フランス、オーストリアなどを結ぶ国際列車も発着しており、24時間ひっきりなしに電車が発着しています。
イタリアの鉄道は基本的には乗車前に切符に打刻機で打刻をする必要があるのですが、ミラノ中央駅は乗車券のQRコードをゲートで読み込んで入場する方式のため、打刻をする必要がありません。
中にはカフェなどがたくさんあるので、出発までの時間つぶしなども問題なく可能です。



中央駅はミラノ市内の公共交通機関の拠点にもなっています。中央駅の地下はメトロのM2線とM3線のCentrale F.S.駅に直結しているため、到着後そのままメトロに乗って目的地に移動することも可能です。
M2線に乗ると、サンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会(Santa Maria delle Grazie)やスフォルツァ城(Castello Sforzesco)にいくことも可能ですし、M3線でドゥオーモ(Duomo)、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele Ⅱ)やスカラ座(Teatro alla Scala)にいくこともできます。
駅前の広場はトラム駅やバスの停車場もありますので、メトロで行きづらい場所などへも簡単にいくことができます。駅を正面に見て左側の道はマルペンサ空港やリナーテ空港への空港バスの発着地になっているため、空港に行く際も便利です。
ミラノ中央駅周辺は治安が悪いと言われることがよくありますが、日中は特に問題ないと思います。イタリアで治安が悪いと言われている地域は、中央駅近くであり、アフリカ系やアラブ系移民がたくさん住んでいて、道端でたむろしている、という共通点がありますが、個人的にはローマやナポリの駅周辺よりかは治安面でも問題ないように感じました。
中央駅の地下はショッピングストリートとなっており、イタリア旅行中に非常にお世話になる全国チェーンのスーパーマーケット「Conad」やお土産のお菓子などの種類が豊富な「OD Store」があります。OD Storeでは日本で大人気で2,000円弱で売られているハリボのチョコマシュマロが3.5EUR(約600円)で売っていたので、子供のお土産に購入をしました。
それ以外にもお土産屋などがたくさんあり、ただお散歩するだけでも楽しいのではないでしょうか。
食事面でもミラノ中央駅は非常に便利で、ローマやフィレンツェでも人気のフードコート、メルカト・チェントラーレ(Mercato Centrale)が駅を正面に見ると左側(前述の空港行きバス発着所側)にあり、駅からも直接入ることができます。
規模的にはローマ駅にあるメルカト・チェントラーレよりも広く、2階にも少しお店があります。多くの飲食店があり、その場で食事することもできれば、持ち帰りをすることもできます。
ここではお惣菜からサラダ、軽食、デザート、メインディッシュに至るまでなんでも揃えることが可能で非常に便利です!
お店やメニューにもよりますが、町中のレストランよりも若干安めに購入が可能です。参考までにイタリアのレストランでの各メニューの一般的な料金レンジを記載しておきます。
※お店やメニュー、都市によって差異がありますので、あくまで参考値程度でご覧ください。
- メインディッシュ…15〜25EUR(約2,500〜4,300円)
- スパゲッティ…10〜20EUR(約1,700〜3,400円)
- ピザ…5〜15EUR(約900〜2,500円)
- ビール、ハウスワイン(グラス)…5〜8EUR(約900〜1,400円)
- ミネラルウォーター…3〜5EUR(約500〜1,400円)


③まとめ
ミラノは公共交通機関と中央駅を活用することによって、大都市にもかかわらず、かなりお手軽に観光ができる町だな、とあらためて感じました!
滞在中は本当に毎日ミラノ中央駅地下のスーパーやフードコートにお世話になりましたし、メトロだけでなく、トラムやバスに乗って、車窓からミラノの町を眺めながら移動するということだけでも、観光として楽しめるのではないでしょうか。