・スカルノ・ハッタ空港からのアクセスについて
・植民地時代の面影:歴史が息づくコタ地区を歩く
・独立の象徴と信仰の中心:モナスとイスティクラル・モスク
・安全な旅のために:ジャカルタで気をつけたいスリと強盗対策
※2025年9月時点の情報
※100IDR(インドネシアルピア)=約1円
東南アジアで最大の国であるインドネシアにある、東南アジアで最大のメガシティ、ジャカルタ。この都市は、年々発展を遂げ、日々世界中からたくさんの人々が行き交っています。
なんとなくジャカルタは観光のイメージがあまりない都市かもしれませんが、オランダ統治時代の*コロニアル建築などがたくさん残った、魅力的な都市です!
今回は、この世界的なメガシティ・ジャカルタの、空港から市内へのアクセスや観光地についてのご紹介をしていければと思います!
※コロニアル建築とは、ヨーロッパ諸国が植民地で母国と現地の建築様式を融合させた建築様式です。
①空港からの移動は空港電車がオススメ!市内へのアクセス方法について
ジャカルタのスカルノ・ハッタ空港(Soekarno Hatta International Airport)に到着したら、空港鉄道で市内へ移動します。空港鉄道の駅はターミナル2とターミナル1の間にあるため、どの航空会社でどのターミナルに到着しても、そこから移動する必要がございます。ターミナル間および鉄道駅へは無料のスカイトレインで移動します。
スカイトレインは、
ターミナル3→ターミナル2→鉄道駅→ターミナル1
の順番で止まり、終点まで到着すると逆方向に出発をします。もし間違って逆方面に乗ってしまっても、そのまま待っていれば、目的の場所には到着できますので、ご安心ください!
スカイトレインは、10〜15分に1本の頻度で運行されておりますので、タイミングが悪いと若干待つ必要が出てくるかもしれません。


空港鉄道の駅では自動販売機で切符を買います。支払いはクレジットカードのみです。出発の10分前くらいまでは、改札を通ることができず、手前の待合スペースで待っている必要があります。時間が来るとスタッフが呼びかけますので、そのタイミングで改札を抜けて乗車しましょう。
今回は市内中心部のSudirman Baru駅まで移動しました。所要時間は40分、料金は70,000IDR(約700円)で自由席となります。








少し話がズレるのですが、結構Sudirman Baru駅を使う人は多いのではないかと思います。この駅には別にBNI City駅という2つ目の名前があるややこしい駅なので、ご注意ください。
正式名称はSudirman Baru駅ですが、駅の入り口はBNI Cityというサインが飾られています。
これはなんでこうなったのかというとSudirman Baruというのがそもそも正式名称なのですが、鉄道会社が開業直前に急遽、駅のサブネームをネーミングライツとして売り出し、サブネームとしてBNI Cityも名付けられ、そのまま中途半端な状態で2つの名前が使われている状態とのことです。ややこしい…


②市内観光はどんな周り方が効率的?実際に周ったルートをご紹介!
ジャカルタは前述した通り、とてつもなく巨大な都市ですし、人によって行きたい観光地に違いもありますし、交通手段も多岐に渡っているため、どんな周り方が正解、というものはないと思います。
とは言っても、初めてジャカルタに来た、という人には実際にどんなコースで周っている人がいるのか、ということも情報として知っておきたい!という方もいらっしゃるかと思います。
今回、私は、BNI Cityから配車アプリのGrabを利用して、北部のコタ地区に移動し、そこから徐々に南下しながら見学をするルートをとりました。
観光した場所の順番については、下記の通りです。
- 跳ね橋(Jembatan Kota Intan、ジェンバタン・コタ・インタン)
- ファタヒラ広場(Taman Fatahillah)
- トコ・メラ(Toko Merah)
- グロドッ地区(Glodok、チャイナタウン)
- イスティクラル・モスク(Mesjid Istiqlal)
- カテドラル(Gereja Cathedral)
- モナス(MONAS-Monumen Nasional、独立記念塔)
③コロニアル建築からチャイナタウン。歴史と混沌の交差する地区を散策!
コタ地区はコロニアル建築が有名な地域で、オランダ統治時代の雰囲気がそのまま残った地区として人気があります。
コタ地区では、跳ね橋、ファタヒラ広場、トコ・メラの3ヶ所が人気の観光地として知られています。そこから南に15分ほどの場所にあるチャイナタウンのグロドッ地区までをぐるっとゆっくり散策して2時間ほどで回ることができます。
コタ地区を周る際は、1番北にある跳ね橋から散策を始めると効率がよいかと思います。
ファタヒラ広場には、なぜかそこだけでしか乗れない色とりどりのレンタサイクルがかわいい傘付きで借りることができます。
広場の横の運河沿いにあるトコ・メラは、中にカフェがありますので、休憩がてら中を見学すると楽しいかもしれません。
チャイナタウンのPetak enamモールの1階がフードコートになっているので、休憩などに使うのも良いかもしれません











④ジャカルタのシンボルと東南アジア最大のモスク&カトリック教会
ジャカルタ中心部には東南アジアで最大のモスクであるイスティクラル・モスク(Mesjid Istiqlal)、それに並び立つカトリック教会のカテドラル(Gereja Cathedral)、ジャカルタのシンボルであるモナス(MONAS-Monumen Nasional)が立つムルデカ広場(Medan Merdeka)が集まっています。
この3つについては、同時に周ると効率的だと思います。ここもぐるっと回って2〜3時間程度でしょうか。
イスティクラル・モスク(Mesjid Istiqlal)は、金曜日はイスラム教徒の方のお祈りに使用するため、一般人の入場はできませんので、中に入って見学したいという方は、金曜日を避けて日程を決めるようにしてください。
基本的には30分ごとに行われる無料のツアーに参加して見学をする形となります。




イスティクラル・モスクの東側出口の目の前にカトリック教会のカテドラル(Gereja Cathedral)があり、中を見学することができます。カトリックの教会なので、バチカン市国の公式ゆるキャラのLuce君とその他のキャラクターが入り口に書かれています。
国を代表するモスクのすぐ隣に、異教であるキリスト教の立派な教会を建ててくれるというのは、インドネシアの宗教に対する寛容さを感じることができます!






カテドラルから15〜20分ほどでムルデカ広場(Medan Merdeka)に到着します。正四角形の広場ですが入り口が若干わかりづらいです。正方形の四方の角部分が入り口となっています。
真ん中には独立記念塔のモナス(MONAS-Monumen Nasionalの略)があり、塔に登ることもできます。インドネシア人観光客に大人気の観光地です。



⑤ジャカルタの治安状況、スリ・強盗対策について
若干怖い題名で始めましたが、ジャカルタの一般的な治安状況・雰囲気については、観光をしている分には、全く問題がありません。
もちろん、どの国でも薄暗い路地などに入らない、夜に人通りの少ない場所を歩かない、などの常識は前提ではありますが、観光地や繁華街、大通りを歩いていて危険な雰囲気を感じることは基本的にはありません。
唯一、観光客が行きそうな場所で少し雰囲気がよくないのは、コタ地区からチャイナタウンの間にある地域です。路上生活者が多く、排泄物の臭いがしています。徒歩で観光する場合、通る人も多いかもしれませんが、日中であれば問題ありませんが夕方以降は歩いてこの2地区を移動するのは避けたほうがいいと思います。
ジャカルタで1番注意しなければいけないのは、スリと強盗です。スリはMRTという電車やトランスジャカルタというバスの車内で頻発しています。特に観光地近くでは注意が必要です。
スリよりも注意しなければいけないのは強盗です。万が一強盗にあった場合は、絶対に抵抗してはいけません。
ではジャカルタのどこで強盗が発生しているかというと歩道橋が1番危険です。両方向から強盗が迫ってきて、逃げ場を無くされて犯行にあう、ということが頻発しています。
特にトランスジャカルタというバスシステムは、電車のプラットフォームのような大きなバス停が大通りなどの真ん中にあることが多く、そこに行くために歩道橋を渡らないといけないことが多いです。その際に強盗にあってしまうというのが頻発しています。
なかなか対策というのも難しいかもしれませんが、1番単純な防止策は「できるだけ公共交通機関を使わない」ということです。
そんなことを言われても、あまりお金を使いたくない、使わないと観光が大変、という声もあるかと思いますが、幸いジャカルタでは配車アプリのGrabなどが普及しており、簡単&安価で利用することができ、安全面も高いです。
例えば、市の中心部のBNI Cityから北部のコタ地区まで30分ほどGrabで車に乗りましたが、37,000IDR(約370円)で移動できました。
もちろん公共交通機関であれば、これよりも安価で移動できますが、この配車アプリの料金を高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれだと思います。
私個人的には、この料金で安全がある程度担保されるのであれば、ジャカルタ市内での移動は配車アプリ一択だな、と思います。
上記の内容を参考の上、ジャカルタ観光を楽しんでいただければと思います!
⑥まとめ
今回は、東南アジア最大の都市、ジャカルタについてご紹介をさせていただきました!スカルノ・ハッタ空港からのアクセス方法や、市内の観光地、治安面での注意事項についてご案内をいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に、今回のジャカルタ滞在で私が感じた感想を箇条書きでまとめておきたいと思います!
- とてつもない大都会!中心部は東京よりも発展してるかも?
- コタ地区のコロニアル建築、チャイナタウン。文化の交差を感じて楽しい!
- お酒が買える場所が少ない!Papaya Supermarketが便利だった!
- スリ・強盗に注意!でも対応策はいくらでもある!必要以上に構えないで楽しもう!
- モスクとカトリック教会が隣り合わせってなんか素晴らしい!