・ボロブドゥールへのアクセス方法:自力で行くには?
・レンタサイクルで出発!周辺観光のおすすめルート
・神秘的な仏教寺院群:ムンドゥッ寺院とパオン寺院
・絶景と癒しを求めて:ストゥンブの丘とグレジャ・アヤム
※2025年9月時点の情報
※100IDR(インドネシアルピア)=約1円
インドネシア旅行のハイライトといえば、世界3大仏教遺跡の1つ、ボロブドゥールですよね!ちなみに世界3大仏教遺跡の残り二つは、カンボジアのアンコール遺跡とミャンマーのパガン遺跡です。
世界的に有名なボロブドゥールですが、私が初めて知ったのは、世界史を専攻した高校1年の時でした。
その時からボロブドゥールの壇上の仏塔と仏像の写真をすごく神秘的に感じ、いつかは行ってみたい!と思った場所の1つとなりました。
25年前に母を連れて訪れ、今年(2025年)に四半世紀ぶりに再訪をいたしました。今回はこのボロブドゥールと周辺観光地について、ご紹介していきたいと思います!
①ボロブドゥールへのおすすめのアクセス方法をご紹介!
ボロブドゥールについては、現地発のツアーで訪れる方もたくさんいらっしゃると思いますが、今回は個人でジョグジャカルタから公共交通機関を利用してボロブドゥールに行く方法について、ご紹介をしたいと思います。
色々な情報が溢れており、どれが正しい情報なのか、自分でも行くことができるくらい簡単なのか、と不安に感じている方もいらっしゃると思います。
今回は、実際に現地で確認してみて、どれが正しく、どれが間違った情報なのかをご紹介していきます。詳細は下記の通りです。
A. 市の南東にあるギワガン・バスターミナル(Giwangan Bus Terminal)から行く方法
最新の有名ガイドブックにもこの方法が記載されていますが、2025年9月現在、このバスターミナルからボロブドゥール行きは出ていませんのでご注意ください。
B. 市の北西にあるジョンボル・バスターミナル(Jombor Bus Terminal)から行く方法
ジョンボル・バスターミナルからもボロブドゥール行きのバスは出ていますが、そもそもジョンボル・バスターミナルに行くまでに結構時間がかかります。
可能性は低いと思いますが、バスターミナルの近くに泊まっている等の理由がないようであれば、特に利点は低いように思います。
C. Jalan Senopatiのインドネシア銀行前から出ているDamriの直行バスを利用する方法
今回オススメするのはこの方法です!中心部から近く、安く、速く、簡単にボロブドゥールに行くことができるため、中心部に宿泊している場合のボロブドゥールへの行き方は、このDamriのバス一択だと思います。
マリオボロ通りを王宮方面に行き、Jalan Senopatiを左に入ると、非常に立派なインドネシア銀行があり、その前あたりにDamriのバス会社の簡易的な待合室的にテントとイスが設置されています。
Damriのバスはジョグジャカルタ中心部からボロブドゥールのバスターミナルまでの直行便を運行している唯一のバス会社となります。
ただしDamriは、SINAR JAYAというバス会社と運行協力をしているため、便によってDamriの車体だったり、SINAR JAYAの車体だったりしますので、違うバス会社が来た!と思ってあせらないようにしましょう!
スケジュールについては、バス会社の英語のホームページ等がないため、確認が非常に難しいのですが、私が利用した時はGoogle mapに出ている運行予定通りに発着していました。それほど便数がありませんので、少なくとも事前に行きのバスの時間は確認しておいた方がいいです。
私は5:45発のバスに乗車して50分程度でボロブドゥールのバスターミナルに到着しました。料金は20,000Rp.(約200円)で、直接ドライバーにお支払いします。







②ボロブドゥール周辺観光はレンタサイクルで!
ボロブドゥール遺跡の観光だけであれば必要ないかもしれませんが、せっかくだから周辺の観光地も回りたい!という人へはレンタサイクルがオススメです!
ボロブドゥール以外もたくさん魅力的な場所がありますので、ぜひ1日かけて周辺観光も楽しんでいただきたいと思います!
レンタサイクルは、バスターミナルから歩いて20分ほどのJalan Balaputradewaという通り沿いにあるSewa Sepedaというお店でレンタルしました。
おじいちゃんと20歳くらいのお孫さんで運営しているお店でレンタサイクルの看板が出ており、すぐにわかるかと思います。料金は1日で50,000Rp.(約500円)でした。かご付きでない自転車もあるので、荷物入れにカゴが必要な場合はカゴ付きの自転車を出してくれます。
バスターミナルからレンタルサイクル屋までの間にはたくさんの食堂がありますので、観光前に腹ごなしをしておくのもよいかもしれません!


参考までに私が実際に自転車で回った観光ルートを紹介いたします。10:30にボロブドゥールの登壇予約を入れているため、途中でボロブドゥールに立ち寄るルートにしましたが、予約時間によって観光ルートをカスタマイズしてください!
レンタサイクル屋→グレシャ・アヤム→ストゥンブの丘→ボロブドゥール→ムンドゥッ寺院→パオン寺院→レンタサイクル屋
ちなみに、このルートで朝の7時過ぎから15時くらいまでの8時間ほどかかりました。
③ボロブドゥール遺跡見学 当日の動きをご紹介!
まず初めにボロブドゥール(Borobudur)のチケットについて、ご案内いたします。チケットは2種類あり、メインの遺跡の登壇が含まれたものと、登壇はせずに周辺を見るだけのものがあります。
各料金は下記の通りです。
登壇あり 455,000Rp.(約4,550円) 登壇なし 405,000Rp.(約4,050円)
500円くらいしか変わらないですし、せっかく来たのであれば登壇チケットをオススメします。料金は25USDを元にルピアに換算されるため、予約時期によって変動があります。
予約は4〜5ヶ月前から取れるものの、前日でも結構空いているので、そんなにあせる必要はないと思います。
現地発のツアーで訪問する場合は、登壇予約を代行してくれる旅行会社もあるため、必要な場合は、一度頼んでみるものよいかと思います。
時間は8:30〜15:30までの毎時30分の計8回で見学をします。一回につき登壇が150名の制限があり、1日に1,200名までが見学可能です。
自転車で訪れた場合、ボロブドゥールの建物の右側に駐輪場があります。1台5,000Rp.(約50円)で停められます。特に何時間など言われなかったので、当日中であれば何時間でもOKだと思います。
メインエントランスから中に入ると、目の前にボロブドゥール博物館が見えます。左側にチケットオフィスがあり、事前予約をしている人は1番のチケットブースで予約のQRを見せると紙で入場用のQR付きのチケットを印刷してくれます。




このあと、色々移動していくのですが、ツアーで来てない場合は、看板などがあまりなく、いまいち分からないので、ガンガンその辺にいる係員に聞いていきましょう。
係員は人数が非常に多い&英語が少し話せる人が多いので、聞きまくれば特に迷うことはありませんでした。
最初にチェックしているのか分からないセキュリティチェックを受け、入り口でQRをかざして入場します。
どんどん進んでいくとカートの乗り場に着くので、指定されたカートに乗り込んでください。
5分ほど乗ると、降車場に着くので、降りて進んでいくと左が「TEMPLE STRUCTURE」(登壇予約の人)、まっすぐが「TEMPLE GROUND」(登壇しない人)で分かれた看板が出てきますので、登壇の予約の人は左に進んでください。
左に進むとカウンターが右手にあるので、そこでサンダル、ミネラルウォーターと手提げバックを受け取ってください。全てチケット代に含まれています。なお、登壇する人は目印に手首にバンドをつけてもらいます。
受け取ると左側に係員が立っており、自分のガイドの番号札をもらうので、後ろにあるだだっ広い待合所で待ちましょう。
時間が来るとガイドの番号を呼ばれるので、そこからガイドと合流して観光開始です。だいたい20人くらいが同じグループになり、1時間半ほど一緒に回ります。








左からガイド番号札、サンダル、お水と袋



私は10:30開始のツアーでしたが、ツアーの進み方は以下のようでした。
10:30〜11:00 少し先にある大きなボロブドゥール遺跡にゆっくり進みながら、色々な説明をしてくれます。
途中、立派な菩提樹があります。
11:00〜11:30 全部で9回廊あるのですが、1回廊からストゥーパ(仏塔)の立ち並ぶ7回廊まで説明しながら上がっていきます。
11:30〜12:00 7回廊で自由時間です。9回廊までは上がっていけるので、見たいところを見ていきます。
最後に7回廊で集合し、出口まで行ってツアー終了です。
その後は出口の看板に沿って歩いて15分ほどで元の入り口の建物に戻ります。もし、もっと見学したい人は、登壇はもうできませんが、遺跡公園内を散策するのは17時までは自由とのことです。












④魅力的な周辺観光地をご紹介!
A. グレジャ・アヤム(Gereja Ayam) ヘンテコリンな外観で人気急上昇中です!
ボロブドゥールの入り口から自転車で20分ほどの場所にあります。大通りから左に入って急な坂道を上へ進んでいくと、グレジャ・アヤム(Gereja Ayam)の駐輪場があります。料金は無料です。
間違った道に入ると、路地などが入り組んでいるので、要注意です。Google mapなどを頼りに進んでいきましょう。
そこから坂道を1分程度登り、右に進むとグレジャ・アヤムのチケット売り場があります。料金は25,000Rp.(約250円)です。入場料の半券に3階のカフェで揚げ物のスナックの引換券があります。
チケット売り場から急な坂道を5分ほど登っていくと大きなニワトリの形をしたグレジャ・アヤムが見えてきます。もともとは1990年に建設された礼拝堂で、内部を見学することができます。
右側が入り口でチケットを見せると、入り口の係員が、個人で回るかガイドと回るか聞いてきます。私は一人で回ると伝えると、係員が1階の入り口を教えてくれて、2階まで案内され、その後どのように観光していくかを教えてくださいました。
1階は瞑想部屋みたいな小さい部屋が多くあり、撮影は禁止になっています。2階以上は撮影が可能で、聖堂のようなところを進んでいくと一番上まで上がれる階段があります。屋上が鳥の頭の上の部分になっており、ボロブドゥールなど周りの景色がきれいに見えます。
その後、再度聖堂まで戻り、反対側の3階に進むと引換券で揚げ物をもらえるきれいなカフェに行きます。1階には無料のトイレもありますので出発前に利用するとよいかもしれません。











B. ストゥンブの丘 近年、SNSで人気の場所です!
グレジャ・アヤムの駐車場から急な坂道を登っていき、その後急な下り坂を下っていくと右手にストゥンブの丘(Punthuk Setumbu)の看板が見えます。再度急な坂道を登ると右手に駐輪場があります。
グレジャ・アヤムから15分程度でストゥンブの丘に到着します。駐輪場からまっすぐ進むとチケット売り場があります。入場料は50,000Rp.(約500円)です。
チケット売り場からお土産屋やカフェの並んだ活気のない階段や坂道を300mくらい登っていくと、展望台につきます。展望台には写真を撮るための台やブランコ、おしゃれな椅子などが色々用意されています。
景色自体も絶景ですが、同じような景色をグレジャ・アヤムからも見れるため、純粋に景色だけを楽しみたい方はグレジャ・アヤムだけでもいいと思います。逆にSNS用などの写真を撮りたい人にはストゥンブの丘は最高なのではないでしょうか。






C. ムンドゥッ寺院(Candi Mendut)
ボロブドゥールの町から自転車で15分ほどジョグジャカルタ方面に戻ると左手にムンドゥッ寺院(Candi Mendut)の入り口があります。
パオン寺院(Candi Pawon)もいくようであれば共通チケットが安くておすすめです。下記がチケットの料金となります。
ムンドゥッ寺院のみ 30,500Rp.(約300円)
パオン寺院との共通チケット 40,500Rp.(約400円)
2025年9月現在、修復工事中で寺院の建物の中には入れず、木の枠組みで囲まれてしまっています。どちらかというと遺跡の手前にある、とてつもなくたくさんのヒゲのような枝をつけたガジュマルの木に圧倒されます。






D. パオン寺院(Candi Pawon)
ボロブドゥールのバスターミナルから自転車で10分くらいのところにパオン寺院があります。右手がチケット売り場、左手が駐輪スペースという名の木の木陰があります。
ムンドゥッ寺院もこの後いくようであれば共通チケットがお得です。チケットの料金体系はムンドゥッ寺院と同様です。こちらは中にも入ることができますが、特に何があるわけではないです。
寺院の周りから無料で全体が見れるので、ムンドゥッ寺院との共通券を持っていないようであれば、わざわざ中に入る必要もないかもしれません。
インドネシアはあまり客引きがしつこくないですが、パオン寺院周辺のお土産屋さんの客引きはインドネシアとしては、若干しつこい印象を受けました。




⑤まとめ
今回は、インドネシアを代表する観光地、ボロブドゥールとその周辺の観光地のご紹介をさせていただきました。
個人で行く場合、たくさんの人が困るのが正しいアクセス方法かと思いますので、今回の記事をご参照いただき、困ることなくボロブドゥールの町までたどり着いていただければと思います!
大自然と田舎道に囲まれる中、自転車でのサイクリングは本当に気持ちが良かったです!ボロブドゥールだけでジョグジャカルタへ帰ってしまう方も多いと思いますが、それだけでは本当にもったいない!と感じる、魅力があふれた田舎町ですので、ぜひとも1日かけて楽しんでいただきたいと思います!