【最新版】インドネシア入国もこれで安心!ビザ・オン・アライバル取得と新電子申告制度「All Indonesia」徹底解説

アジア

・まずは「ビザ・オン・アライバル(VOA)」を理解しよう!
・VOAの支払いはクレジットカード?現金?
・電子入国カード&税関申告書「All Indonesia」の登録方法
・空港に着いたらどうする?到着後の流れをステップごとに解説

※2025年9月時点の情報
※100IDR(インドネシアルピア)=約1円

 現在、「インドネシアに行きたい!」と思った時に、必要となる手続きが2つあります。1つはビザを取得すること、もう1つは2025年8月18日からジャカルタ空港やバリ島のデンパサール空港で始まり、10月から国内全部の国際空港でも開始が予定されている新電子申告制度「All Indonesia」のオンライン申請です。
 コロナ前はビザ自体が必要なかったのですが、ルールですから、ちょっと面倒でも仕方がないですね…
 せっかく行きたいなと思ったのに、なんだかめんどくさそうだから他の国に変えようかな?なんてなったらもったいないですよね!
 今回は、この2つの手続きについて、ご紹介をしていきたいと思います。渡航前にご参照いただき、ぜひこの美しい国インドネシアへの旅行を楽しんできてほしいと思います!

①ビザの取得は、ビザ・オン・アライバル(VOA)がオススメ!

 現状では日本人は、インドネシア入国に際して、ビザが必要になりますが、どのように取得すればよろしいのでしょうか?
 ビザの取得の仕方は2つありまして、1つはインドネシア到着時に空港でビザを取得する方法、もう1つは事前にネット上でオンラインビザを取得する方法です。
 オンラインビザに関しては、申請時にうまく先に進めないということが頻発していたりしてますし、そもそも英語での申請のため、本当にきちんとできるかが心配だという人もいらっしゃるのではないでしょうか?
 一方で、空港でのビザ取得は非常に簡単なため、現状では基本的にはオンラインビザ申請をする必要性がないのではないか、というのが私の見解です。そのため、今回は空港のビザ取得を中心に紹介をしていきます。
※ただし、ピーク時のバリのデンパサール空港の場合、ビザカウンターが混雑していることもありますので、絶対にオンライン申請は必要ではない、というわけではありません。

 まず、到着時に空港で取得するビザを、アライバルビザであったり、ビザ・オン・アライバル(VOA、Visa On Arrivalの略)と呼ぶことがあります。
 今回はインドネシア政府の名付けている、正式名称であるビザ・オン・アライバル(今後はVOAと記載)に沿ってご案内させていただきます。

 ジャカルタ空港到着後は、案内板通りに進んでいくと「Visa on Arrival」の看板が出てきます。先に進んでいくと、右手にアライバルビザのカウンターが見えてきます。
 支払いは主要各国の通貨やクレジットカードで可能ですが、クレジットカードは手数料分が上乗せされるため、若干割高になります。現金払いの場合、おつりはインドネシア・ルピアで戻ってきます。現金払いであっても、よくわからない手数料が少額だけ上乗せされますが…
 今回は、アライバルビザを現金で支払いました。料金は、500,000Rp.+手数料13,500Rp.の合計513,500Rp.(約5,135円)でした。
 もし事前にインドネシア・ルピアを持っていない場合は、ここで日本円の現金の1万円札で支払うことをオススメします!現金払いがオススメの理由は下記の通りです!

  • おつり計算時の円からインドネシア・ルピアのレートが適正です
  • 空港の両替所は両替レートが町中よりも0.5〜1割程度悪いのが一般的で損をしてしまいます
  • おつりでインドネシア・ルピアをもらえれば、市内までは出れる現金がもらえるので、空港での両替を避けることができます

ということで、うまく両替屋さん代わりとしても利用してしまいましょう!
 支払うとレシートをもらうので、それをもらってImmigrationへ進みます。Immigrationでの入国審査ではレシートを見せると、小さな縦長のビザシールがパスポートに貼られて終了です!
 早朝だったのでかなり空いていたというのもあり、今回は全部の手続きが5分程度で終わりました。

VOAカウンターへの案内板
VOAカウンター
ビザ代を支払った後のレシート

②All Indonesiaの申請方法

 次に「All Indonesia」について、ご紹介したいと思います。こちらは何かというと、入国カードと税関申告書を電子化したものです。
 以前は、どの国にいくときも、機内で入国カードや税関申告書を配られて手書きしてましたよね!個人的にはそれらの書類を書いていると、あー外国に行くんだ!、といった感じでワクワクしてくるので、好きではあったのですが、それらをまとめて事前に申請するという制度です。
 すでにジャカルタやバリの空港では制度が先んじて開始されており、2025年10月以降は全てのインドネシアの国際空港でも導入される形になります。
 なお、オンライン上での申請は、入国日を含む3日前からのみ可能ですので、ご注意下さい。
 申請時は英語で記載していく必要があるので、正しく入力できるのか、心配な方もいらっしゃるかと思いますので、画像とともに、記載内容などを紹介させていただきます!

A. 公式サイトの予約ページに入り、下記の「Foreign Visitor」を選択してください

B. 個人情報を入力してください。必要箇所と入力内容は下記のとおりです。

Passport/Country/Region…国籍 
Date of Birth…生年月日 日、月、年の順に入力
Gender…性別 「MALE」が男性、「FEMALE」が女性
Date of Passport Expiry…パスポートの有効期限 日、月、年の順に入力
Full Name…名前 パスポートの記載通りに入力
Country/Place of Birth…生まれた国
Passport Number…パスポート番号

C. 携帯電話番号とEメールアドレスを入力します。
※携帯電話番号は最初の0は抜かします。例 080であれば80と入力

D. 入国日、出国日、ビザの有無を記載します。必要箇所と入力内容は下記のとおりです。

Arrival Date to Indonesia…入国日 日、月、年の順に入力
Departure Date from Indonesia…出国日 日、月、年の順に入力
Do you already have a Visa or KITAS/KITAP…ビザの有無 
※オンライン申請済みであればYes、VOA取得予定であればNo

E. 入国時の交通手段について記載します。必要箇所と入力内容は下記のとおりです。

Mode of Transport…入国時の交通手段 飛行機であれば「AIR」を選択
Purpose of Travel…渡航目的 観光であれば「SIGHTSEEING」もしくは「LEISURE」を選択
Place of Arrival…到着空港
Type of Air Transport…フライトタイプ COMMERCIAL FLIGHT(商用便の意)を選択
Flight Name…航空会社名
Flight Number…航空便番号 例 JAL 001

F. 滞在先について入力します。最初のホテルの情報で大丈夫です。必要箇所と入力内容は下記のとおりです。

Residence Type…滞在先の種類 HOTELを選択
Name of Hotel…ホテル名
※横のNearest Immigration Officeの項目は自動的に入力されます

G. 健康状態の申告をします。必要箇所と入力内容は下記のとおりです。

発熱、咳、鼻水、息切れ、喉の痛み、リンパ節の痛み、発疹などの症状はありますか…Yes か No
インドネシア到着21日前以内に訪問した、出発国、経由国…JAPANと記載。経由便の場合は経由地の国名も追加

H. 動植物の検疫申告をします。

動物、植物、魚や加工品を持っていますか?…持っていなければNo

I. 税関申告をします。必要箇所と入力内容は下記のとおりです。

Number of Baggage Arriving with You…手荷物の数を入力
Are You bringing any goods that need to declare to Customs?…税関に申告するものはあるか?なければNo
Are You bringing Mobile Phones〜…海外から持ってきた携帯電話やPCを使うか?というようなことが書いていますが、使うと思いますが、商用で転売するとかでなければ、Noで大丈夫です。

J. Submitを押すと、再度画面がポップアップするので、もう一度Submitを押して終了
登録後にQRコード付きのメールが送られてきますので、こちらのQRを入国審査で見せれば大丈夫です。

③入国審査に何が必要?

 VOA取得後に先に進むとImmigrationでの入国審査になります。「All Passports」という看板の列に並び、入国審査を受けます。
 入国審査に必要なものは、下記の通りです。

  • パスポート
  • 搭乗券
  • 電子入国カード&税関申告書の「All Indonesia」認証済み画面のQRコード
  • アライバルビザのレシート、もしくは事前にeVisaを取得しているようであれば、その認証データ

 質問は、どのくらい滞在するか、程度の簡単なもので、すぐに小さな縦長のビザのシールをパスポートに貼ってもらい、入国ができます。

④まとめ

 今回は、インドネシアの入国について、ご紹介させていただきました。普通の入国でも、なぜかドキドキするのに、事前にオンライン上で申請したり、到着後に現地でビザ取ったりすることが必要だと言われると、少し不安になりますよね!
 実際やってみると、なんだこの程度か、と思うくらいのことではあるのですが、やっぱり不安なものは不安です。
 インドネシア渡航前に今回の記事をご参照いただき、1人でも多くの方の入国前の不安を軽減できればうれしいです!
 それでは美しい国インドネシアの旅をお楽しみください!