・息をのむ絶景「イソラ・ベッラ」:宝石のような美しい島へ
・歴史と絶景の融合:タオルミーナのシンボル「古代ギリシャ劇場」
・小さな町だからこそ見つかる魅力:メインストリート「ウンベルト通り」を歩く
※2025年6月時点の情報
※1EUR(ユーロ)=約170円
映画「グラン・ブルー」の舞台となったタオルミーナ。「地中海の宝石」と呼ばれ、イオニア海の絶景を堪能できるイタリア人のハネムーン定番の地です。
ちょうどメッシーナとカターニャというシチリアの2つの中心都市の間に位置する、シチリアで一番人気のリゾート地です。
タオルミーナの特徴は、町が丘の上と下の2つに別れており、それぞれにそれぞれの魅力があるという点だと思います。
海辺には砂州でシチリア本島と繋がっている、不思議な絶景のイソラ・ベッラ(Isola Bella)が、丘の上にはギリシャ劇場と2つの門を中心とする旧市街があります。
今回は、このタオルミーナをご紹介していきたいと思います。
①タオルミーナへのアクセス情報
他のシチリア島の都市からバスでくることもできますが、電車で訪れるのが一般的だと思います。タオルミーナの拠点となる駅はタオルミーナ・ジャルディーニ駅(Taormina Giardini)となります。
私は今回、パレルモ中央駅からタオルミーナ・ジャルディーニ駅まで移動しましたので、そちらの詳細をご案内いたします。
パレルモからは、メッシーナ乗り継ぎでタオルミーナまで4時間ほどかかりました。実はこれでも早い方で電車や乗り継ぎのタイミングによっては5時間ほどかかることもあります。
料金は18.2EUR(約3,100円)です。メッシーナまでは、そのままイタリア本土へ渡っていく特急のIC(インターシティ)なども走ってますが、時間はほぼ変わらず、料金は高くなるのであまり利用価値はないかと思います。
メッシーナではシラクーサ(Siracusa)行きの電車に乗り換えます。メッシーナでの乗り継ぎは5分でしたが、特に問題なく乗り継ぎが可能でした。パレルモを出てタオルミーナまでは進行方向左側の席がおすすめです!車窓はずっとシチリアレモン畑と地中海の景色が流れ、透明度がすごく、とてもきれいです!
メッシーナを超えるとリゾート地的なところが続きますが、建物などの感じはパレルモのローカルの生活エリアと比べると裕福に見えます。
タオルミーナ・ジャルディーニ駅はこじんまりした田舎の駅という感じですが、駅構内はシャンデリアが飾ってあったりと、なんかオシャレな感じです。
タオルミーナの町の中心は丘の上の旧市街のため、駅の周辺は栄えておらず、きれいな海岸線と山のコントラストが楽しめます。






駅近くのレストランでアネレッティというシチリア名物の丸いパスタとシチリアのビール、メッシーナビールをランチで頼みました。
これからイソラ・ベッラまで海岸線をお散歩するので、体力をつけないといけません!


②タオルミーナ観光の目玉!グラン・ブルーの世界、イソラ・ベッラ(Isola Bella)!
タオルミーナ・ジャルディーニ駅からイソラ・ベッラまでは海岸線沿いを1時間ほど歩いていくと到着します。
道幅が狭く、歩きづらい場所もありますので、もし歩く場合は車などを注意して進んでください。
バスで向かう場合は、駅を背に左側のカターニャ方面から来たバスに乗るのですが、満席で乗車を断られている人や、そのまま通り過ぎられてしまう人を見かけました。

しばらく歩きながらいくつかのカーブや上り坂、トンネルを越えていくと、徐々に右前方にシチリア本島と砂洲で繋がった、イソラ・ベッラが遠方に見えてきて、テンションが上がってきます!



イソラ・ベッラに到着すると木製の門と海岸へ続く100段以上の石段が待ち構えています。入り口の前にはカフェやレストランなどもたくさんあるので、イソラ・ベッラ観光の前後で休憩を挟むと良いかと思います。
石段にはお土産の物売りの人がたくさんいます。この石段、帰りはかなりきついのでゆっくり休み休み戻りましょう。
石段を降りた先にもレストランがあり、ツアーデスクのようなところで、パラソルのレンタルやシュノーケリング、スピードボートなどのアクティビティに申し込むことができます。

訪問したタイミングはちょうど干潮だったため、ビーチサンダルが少し濡れるくらいでイソラ・ベッラに上陸することができました。
島の中は自然保護区になっており、6EUR(約1,000円)で散策可能です。







③ロープウェイで丘の上の旧市街へ!
タオルミーナの海岸線部分の観光を堪能したら、今度は丘の上の旧市街へ移動しましょう!旧市街へはバスでも、もちろん健脚であれば徒歩でも行けますが、なんといってもロープウェイがオススメです!
イソラ・ベッラの石段の上には、ロープウェイの場所を示す看板もありますので、道に迷うことはないと思います。石段を上り、右側に海岸線沿いに進むと5分くらいでロープウェイ乗り場に到着します。
駅の看板にはケーブルカーと書いてありますが、どう見てもロープウェイです…
片道6EUR(約1,000円)で利用可能で、乗車時間5分ほどで200m上の丘の上の旧市街に到着します。
ロープウェイから見えるイオニア海やイソラ・ベッラ、山々の景色は一軒の価値ありです!





④ギリシャ劇場、かわいい路地とショッピング!魅力満載の丘の上の旧市街散策
丘の上のロープウェイの駅から出て、左に行くと帰りのバスターミナル、右に行くと旧市街の入り口に行くことができます。
旧市街はメッシーナ門からカターニャ門の1km弱の間となり、その間を通る道が目抜通りのウンベルト1世大通り(Corso Umberto Ⅰ)です。
たくさんの土産物屋、レストランなどが所狭しと並んでいるショッピングストリートになっていますので、ここでタオルミーナでしか買えないお土産などを探すのも楽しいと思います!
ウンベルト1世通りに面して横方向に小さな路地がたくさんあるのですが、その路地もキレイな花で飾られていたり、壺や像などで飾り付けられていたり、極端に狭かったり、かわいらしい路地がたくさんあるので、路地探索も非常にオススメです!



旧市街で一番の見どころは、なんと言ってもギリシャ劇場です。メッシーナ門の近くから緩い坂道の土産山道を進んでいくとギリシア劇場があります。
入場料は12EUR(約2,050円)です。少し高いな、と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、北アフリカおよびイタリアで一番大きなギリシア式劇場ですので、見る価値はありだと思います!
天気が良ければ、遠くにシチリア最高峰のエトナ山も見ることができますし、上から眺めるイオニア海ビューも素晴らしいです!







タオルミーナでは丘の上の旧市街でホテルを取る方が多いのですが、私は今回、次の日にカターニャ空港へ電車で移動するので、下の海岸近くのホテルで宿泊しました。
そのため、旧市街観光終了後に下の町に帰ったのですが、その際の交通手段も参考までにご紹介いたします。
丘の上からタオルミーナ・ジャルディーニ駅へはメッシーナ門側、ロープウェイ乗り場近くのバスターミナルもしくは手前のバス停から乗車できます。
Taormina link(タオルミーナ・リンク)というバス会社で2EUR(約350円)で乗車できます。15分程度でタオルミーナ・ジャルディーニ駅に到着します。帰り道の車窓からイソラ・ベッラの景色などを再度楽しむことができます!
⑤タオルミーナからカターニャ空港への行き方
タオルミーナからカターニャ空港へ移動して、イタリア本土のバーリへ行きました。ライアンエアで移動した時の記事は別途ございますので、下のリンク先の記事をご参照ください。
今回はタオルミーナからカターニャ空港までの移動方法について、ご紹介をさせていただきます。
タオルミーナ・ジャルディーニ駅からカターニャ空港駅までは普通列車で1時間弱で到着します。電車はシラクーサ(Siracusa)行きの電車になります。途中、進行方向右側にエトナ山(Monte Etna)が見えますので、乗車の際は進行方向右側の席にお座りいただけると良いかと思います。
乗車券は6.5EUR(約1,100円)です。




カターニャ空港駅からカターニャ空港までは700mほど離れており、バスが運行しています。乗車料金は1.2EUR(約200円)で現金払いのみです。
今回は、少し待ってもタイミングが悪くこなかった&空港からそれほど離れていないため、徒歩で空港まで向かいました。約10分ほどで空港に到着できました。






⑥まとめ
今回は映画「グランブルー」の舞台となったリゾート地タオルミーナをご紹介いたしました。町が上と下に分かれ、そのどちらにも素晴らしい観光地があるという珍しい構造の田舎町タオルミーナ。
美しいイソラ・ベッラの風景やかわいらしい丘の上の旧市街とギリシャ劇場。この違うベクトルの魅力の融合、コントラストがタオルミーナ的な魅力なのだと思います。
私はパレルモから大移動してタオルミーナに向かいましたが、カターニャ空港から入ったり、カターニャに宿泊している方は1時間程度で気軽に訪れることができる場所にありますので、是非とも小さな田舎町タオルミーナを楽しんでいただければと思います!