絶景のプーンヒルへ!アンナプルナ3泊4日トレッキング完全レポート ③

アジア

・【3日目 後半】絶景の余韻とともに歩く。ゴレパニからランドルクへの長い下り道
・【4日目】美しい棚田の村ランドルクとダンプスを抜け、感動のゴールへ

※2025年11月時点の情報
※1NPR(ネパールルピー)=約1.1円
※1USD(アメリカドル)=約150円

 今回は前回および前々回の記事の続きで、ネパールのポカラを拠点としたヒマラヤ山脈トレッキングの代表的なコースであるアンナプルナ山群の3泊4日トレッキングの3日目の後半以降についてを紹介していきたいと思います。
 1つの記事に全ての行程を書くと非常に長くなってしまうため、複数の記事に分けて掲載しております。今回は3日目の後半のゴレパニからランドルクまで&最終日4日目のゴール地点であるダンプスまでを紹介いたします!
 トレッキングツアーの詳細や1日目から3日目の前半の行程の詳細につきましては、下記のリンク先の記事をご参照ください。

トレッキングツアーの詳細&1日目

2日目〜3日目前半のプーンヒルのサイライズまで


①3日目 後半 ゴレパニ→タダパニ→ガンドルク→ランドルク

 朝食後はランドルク(Landruk、1,646m)に向けてトレッキングをします。この日が日程中で最長のトレッキングとなります。
 もともとガンドルク(Ghandruk)まで行って、次の日に出発地点のナヤプル(Nayapool)まで戻る予定でしたが、当日歩いているときにガイドさんが、「体力ありそうだからガンドルクより先のランドルクに行っちゃう?そしたら次の日出発点のナヤプルに戻らなくて、ダンプス(Dhampus)っていう違うところに行けるけど?」みたいなお誘いをいただき、追加料金もないみたいなので、急遽ルートを変更しました。
 サンライズ時にもすでに軽いトレッキングをしているので、この日が体力的には1番きつかったです!
 基本的にトレッキングツアーは、事前に宿やレストランを決めている訳ではなく、お客様のペースに合わせて臨機応変にガイドが対応してくれます。
 そのため、今回のように最終的な日程やガイドの拘束時間に違いがないようであれば、変更できるのが良いところです!
 結局、ゴレパニ(Ghodepani、2,853m)からランドルク(1,646m)まで休憩時間を抜くと、7時間半ほどかけて移動したのですが、通常では1.5〜2日間かける距離なので、健脚かつ体力がある方でないと、もしかしたら難しいかもしれません。
 元々予定していたゴレパニからガンドルクまで行って宿泊し、次の日にナヤプルまで戻るコースであれば誰でも問題なく完走ができるコース&日程だと思います。

 8時15分にゴレパニを出発しました。ゴレパニの上の村にある門でポニーにお別れをして、進んでいきます。「Ghandruk 14km」の看板がありますので、それに従って進んでいきます。基本的には一本道のため、迷うことはないと思います。
 ちなみにガンドルクは、ガンドルン(Ghandrung)とも呼ばれることがあるのですが、現地ではガンドルクが一般的なので、ここではガンドルクで統一しています。
 この日のゴールのランドルクも同様でランドルン(Landrung)とも呼ばれるのですが、現地で一般的なランドルクで統一しています。

ゴレパニの道端にある土産物屋さん
ゴレパニの村の出口にいるポニー
ガンドルクへの道の案内板
ゴレパニの村の出口のゲート

 この日のコースは一部登りもありますが、基本的には下りがほとんどのコースです。
 その一部例外が、このゴレパニを出発した直後の坂道です。45分ほど続いて、登り切ったところにタプラダンダ(Thapla Danda、3,165m)の展望ポイントに到着します。
 ここからはほぼ下りが最後まで続くのですが、この日のルートは森と小川と中小の滝、ダウラギリ連峰とアンナプルナ連峰の景色が続くトレッキングルートになります。

ゴレパニを出発すると始まる石段の登り道
タプラダンダの展望ポイント
展望ポイントから望むアンナプルナ山群
タプラダンダの看板

 そこから45分ほど進んだ場所がデオラリ(Deorali、3,103m)です。ここはバッファローのミルクが有名なので、バッファローミルクのチャイを飲んで休憩しました。
 値段は1杯150NPR(約165円)でした。普通の牛乳よりコクがあって、とてもおいしかったです!

デオラリへ続く道
デオラリまでの森林道
デオラリの休憩所
休憩しながらチャイを飲めます
バッファローミルクのチャイ

 ここから45分ほどでバンタンティ(Banthanti、2,660m)に到着します。途中、森の間からマナスル(Manaslu、8,163m)が見えました!
 この辺は1番寒く、土やコケが氷結していたり、つららが固まって植物に垂れ下がったりしていました。
 バンタンティからは初日に宿泊したウレリ(Ulleri)の村が遠く下の方に見ることができます。

道の途中にある小さな滝
森の間からのぞくマナスル山
途中の山肌につららがぶら下がってました
途中、賽の河原のような場所がありました
バンタンティの村の入り口の橋
村で飼われている水牛(バッファロー)
荷物運びなどで働く村のポニー
バンタンティの丘

 ここから1時間程度でタダパニ(Tadapani、2,721m)に到着します。タダパニに続く道の最後の20分が登りとなり、ずっと下りを続けていたので、急に足に負担を感じます!
 タダパニには宿がたくさんあるので、無理をしない日程の人はゴレパニからタダパニに移動して、ここで1泊する人も多いです。
 タダパニからは、プーン・ヒルと同様にダウラギリ連峰とアンナプルナ連峰の絶景を楽しむことができます。

タダパニの村
タダパニから望むアンナプルナ山群

 タダパニから30分ほど下っていくと、まるでモーゼの十戒のように森の間が開けた場所を抜けると、バイシカルカ(Bherikharka、2,400m)に到着します。
 ここには可愛らしいゲストハウスがあり、そこのレストランで野菜カレーをランチにいただきました。
 実はゴレパニからガンドルクまでは道路がないため、車やバイクでのアクセスが不可能で、物資は人かポニーで運ばなければならず、徒歩でしかたどりつくことができないヒマラヤの秘境です。
 そのため、飲食が他のトレッキングルートにある村よりも高めの設定でした。
 もともとトレッキングルートにある村は物価が高いのですが、今回の中では1番高いのがここでした。運搬に手間がかかるので仕方がないですよね。
 ほとんどのメニューが、都市の4倍くらいの値段設定になっています。

モーセの十戒のような森の切れ目を抜けるとバイシカルカの村です
バイシカルカのゲストハウス併設のレストラン
ランチの野菜カレー

 バイシカルカから1時間強下がっていくと、ガンドルク(Ghandruk、1,951m)に到着します。この村は周辺ではダントツで規模の大きい村でたくさんの宿やレストランがあります。
 トレッキングルートは基本的に一本道とお話しましたが、ここだけは道がたくさん入り組んでいるので、必ず地図アプリを確認したり、現地の人に確認をしながら進んでください。
 村の最高地点から入って、下の方にある出口に向かうのですが、村を抜けるのに30分ほど歩きました。

ガンドルクから望むアンナプルナ山群
山肌に広がるガンドルクの村
ガンドルクの村の入り口のゲート

 村の出口を抜けると、二手に道が分かれており、右側はもともと予定していたルートのナヤプル方面に戻るルート、左側は今回急遽予定を変更して進んでいくランドルクへのルートになります。
 谷の向こう側にランドルクの村が見えます。看板では距離は2.8kmと表示されていますが、これがかなり長く感じました。
 1時間ほど坂を降って、橋を渡って対岸に行き、30分ほど登っていくとランドルクの村に到着します。
 この最初のガンドルクからの坂道で、すでに疲労困憊の足が笑ってしまって、ヒザがうまく機能しなく、ランドルクに到着するまで予定よりも時間がかかりました。
 途中、木の上に白い顔をしたハヌマンラングールを見ることができました。
 最後の登り坂が、早朝のプーンヒル往復から歩き続けている足に最後のトドメを刺すかのような辛い坂道でした…

ナヤプル方面のビレタンティと、ランドルクへの道の分岐点
木の上にいるハヌマンラグーン
ガンドルク側から望む、反対側の山の斜面に広がるランドルク
下り坂の角度に合わせて斜めに立つランドルクへの案内板
この橋を渡って対岸の坂を登るとランドルクに到着します
ランドルク側へ渡る橋
ランドルクへ続く石段
ランドルクの村の入り口の看板

 本日はHotel Mount Travelという宿に泊まりました。ウレリやゴレパニの宿と比べると、ホットシャワーが出なかったり、Wifiが食堂でしか使えなかったり、不便なことが多かったですが、場所柄仕方がないです。
 Wifiと電源は無料で利用することができました。夕食は食堂でミックス・フライドライスをいただきました。チャーハンなので、馴染みのある味でとてもおいしかったです!

ランドルクの村
宿泊したHotel Mount Travel
宿から望むアンナプルナ山群
客室
夕食のミックス・フライドライス

 最後に3日目後半のルートを簡単にまとめます。

  • ゴレパニ(Ghorepani、2,853m)
  • タプラダンダ(Thapla Danda、3,165m) 45分
  • デオラリ(Deorali、3,103m) 45分
  • バンタンティ(Banthanti、2,660m) 45分
  • タダパニ(Tadapani、2,721m) 1時間
  • バイシカルカ(Bherikharka、2,400m) 30分
  • ガンドルク(Ghandruk、1,951m) 1時間半
  • ガンドルクの村を通過 30分
  • ランドルク(Landruk、1,646m) 1時間半

合計 9時間(プーンヒルの往復を抜いてゴレパニからランドルクまでの所要時間は7時間半)

②4日目 ランドルク→ダンプス→ポカラ

 4日目の最終日は、ランドルク(Landruk、1,646m)の宿で朝食後にゴール地点のダンプス(Dhampus、1,799m)まで4時間のトレッキングを行います。
 朝6時半に宿で朝食を食べました。朝食はチベット・ブレッド with ヤクのチーズを選びました。
 ヤクのチーズがすごく濃厚でおいしかったです!日本ではなかなか食べられないチーズなので、とてもいい経験になりました!
 朝食後、7時半に宿を出発してダンプスに向かいます。

朝食のチベット・ブレッド with ヤクのチーズ
ヤクのチーズのかたまり

 今回のルートは何度か道が二手に分かれるルートがあるので、きちんと確認しないといけませんが、基本的にはポタナ(Pothana)までの分かれ道は全て左側の登り道を選べば大丈夫です。
 本日のルートは公式ルートでいくと一部きつい登りの石段が続くところがありますが、基本的に山の道を進んでいくと若干回り道になりますが、ゆるやかな坂を上り下りするだけなので、体力はかなり温存されます。
 途中2か所ほど吊り橋がかかっているところがありますが、公式ルートでは渡るようになっていますが、ことごとくその後に上り坂になるので、橋を渡らず、やはり山の道を進むといいです。前日のルート同様に森と小川と中小の滝が続く、歩くのに気持ちがいい道が続きます!
 ランドルクから45分ほど歩くと次の村のトルカ(Tolka、1,650m)に到着します。
 途中、分かれ道と吊り橋がありますので、分かれ道は左側の登り坂、吊り橋は渡らずに山道をそのまま進んでください。
 トルカの村は野犬や放し飼いの大型の犬が多くて、特に何をされるわけではないものの、しばらくずっと後をつけられて、少し怖かったです…
 トルカを通り過ぎて進んでいくと、吊り橋がありますが、ここも渡らないで山の道を進んでください。

ランドルクから次の村のトルカまでは緩やかな登り坂が続きます
公式ルートではこの橋を渡りますが、渡らずに山の道を進みます
途中小さな小川や滝が続きます
この吊り橋も渡りません

 もう少し進むと、左手に先の村である「Pothana 1h30min」という看板が見えますが、この看板の通りに森を進むととてつもないきつい坂に行ってしまいますので、公式ルートとは違いますが、そのまま山の道を進んでください。

Pothana 1h30min と書かれた看板。これを信じて進むときつい坂道になります

 トルカの村から1時間半ほど進むと一段と開けた丘に可愛らしい庭と家が1軒ポツンと建っています。
 実はここではバッファローのホットミルクを80NPR(約88円)で飲むことができます。おじいちゃんと息子さんが営んでいて一見店ではないように見えるので要注意です。
 庭には犬やニワトリ、猫が駆け回っており、ネパール式のハチミツを採取する箱なども見れます。何よりお花と庭と家とヒマラヤの絶景がとても素晴らしいです!
 住所は一応次の村のポタナなのですが、いわゆるポタナと認識されている村は、ここから1時間ほど進んだ場所にあるので、ポタナ地域の本当に端っこあたりに位置しているのだと思います。

丘の家から望むアンナプルナ山群
バッファローのホットミルクが飲める山小屋
山小屋の庭
ハチミツを作るカゴ
バッファローミルクと山小屋のおじさん
山小屋から見えるアンナプルナ山群

 バッファローミルクの店を出発して1時間でポタナの町の入り口にある、警察のチェックポイントにつきます。ここでも許可証などを提出してチェックを受けます。
 チェックポイントの手前で突如現れるサッカーコートをすぎるとすぐに二手に分かれる道があり、左側を進むとすぐに右側にチェックポイントがあります。

警察のチェックポイントの看板
ポタナの警察チェックポイントの小屋

 チェックを終えたら、チェックポイントの小屋の左側に続く石段を進んでいくとポタナ(Pothana、1,890m)の村に到着します。
 今回はここでランチ休憩をとりました。徐々に下の方に近づき、車道からも近いため、飲食の値段が上の方と比べると若干落ち着いてきました。
 注文したのはチョーメンという焼きそばに似たチベット料理です。トレッキング中でもどこでも食べることができて、味にハズレも少ないです!

ポタナの村
ポタナのゲストハウス併設のレストラン
ランチのチョーメン

 ポタナを出発して30分ほど坂を降っていくと、最終目的地のダンプス(Dhampus、1799m)に到着します。
 ポタナを出てすぐに二手に道が分かれていますが、右に進むとオーストラリアン・キャンプ(Australian Camp)に行き、左に進むとダンプスの方へ行きます。
 ダンプスは非常に広範囲の村で、ここで到着しても、ダンプスにジープが迎えにきたりしない場合は、もっと下に降りて、ポカラに続く幹線道路でタクシーやバスに乗る必要があります。

オーストラリアン・キャンプへ行く場合は、右側を登っていきます
ダンプスの山頂側入り口
ダンプスから見えるマチャプチャレなどのアンナプルナ山群
ダンプスの看板
ダンプスの村

 私は今回、幹線道路まで降りてタクシーに乗りましたので、それまでの行き方をご紹介します。
 ダンプスの村は先ほど紹介した通り、非常に広範囲です。入り口から40分ほど歩くと右手に下に降りる石段が現れます。この石段の入り口が本当にわかりづらいのでご注意ください。
 ここから約1時間ほど下っていくと幹線道路に出ます。途中、石段が一旦終わり、土の道に出るのですが、道の反対側に、石段がありますので、そこを引き続き降りていってください。
 幹線道路まではお米の畑や村の風景などを見ながら、ゆっくり下っていきます。
 幹線道路からポカラへはタクシーで30分ほどで到着しました。今回はツアー料金にタクシー代も含まれていたため、料金は不明です。

下へ降りる石段がここからスタートします
途中、土の道に出ますが、道路の反対側に下る石段があります
下に見える幹線道路まで降りていきます
幹線道路まで降りるとダンプスの看板があります
幹線道路への出口
ポカラまで続く幹線道路

 最後に4日目のルートを簡単にまとめてみました。

  • ランドルク(Landruk、1,646m)
  • トルカ(Tolka、1,650m) 45分
  • 丘のバッファローミルク屋さん 1時間半
  • ポタナ(Pothana、1,890m) 1時間
  • ダンプス(Dhampus、1799m)の入り口 30分
  • 下へ下る石段 40分
  • ポカラへ続く幹線道路 1時間

合計 約5時間半

③まとめ

 今回は、記事を3回に分けて、ポカラから行く3泊4日のアンナプルナ・トレッキングについて、ご紹介をさせていただきました。
 途中、もちろん多少きつい坂道などはありますが、比較的どなたでも気軽にヒマラヤ・トレッキングを楽しめるコースが今回ご紹介したコースだったと思います。
 日程は都合に合わせて長くしたり短くしたりと調整はできますので、ご自身の旅程にあったコースを設定することができます。
 迷いやすい道などはほとんどありませんでしたが、今回はガイドを雇ったことで、きつい道を避けて疲れが残りづらい旅程コントロールをすることができました。
 トレッキングなどに慣れていない方などは、私同様にガイドを同伴してトレッキングをすることをおすすめします!
 ぜひともネパールを訪れて「世界の屋根」ヒマラヤ山脈の絶景を堪能する体験をしていただければと思います!