・奄美大島の島内移動の基礎知識(空港からの「しまバス」利用ガイド)
・【王道体験①】神秘の原生林「金作原」で歩く亜熱帯のジャングルウォーク
・【王道体験②】「黒潮の森」マングローブカヌー体験
・【穴場体験!】レンタサイクルで目指す絶景「宮古崎」
・奄美大島の中心街、名瀬の市内観光について
※2025年10月時点の情報
沖縄と鹿児島の間に位置する、温暖な島である奄美大島ですが、2021年に「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」としてユネスコ世界自然遺産に登録され、近年人気の高まっている観光地です!
奄美大島は佐渡島、沖縄本島に次いで国内で3番目に大きな島となっております。実際に空港のある北東部から南部まで移動をすると2時間以上もかかってしまうような大きさです。
今回はその奄美大島を訪れた経験をもとに、島内を走るバスの活用方法や金作原やマングローブ林など、多種多様な観光地の情報などをご紹介していきたいと思います。
沖縄でも鹿児島でもない、独自の文化を育んだ奄美大島の旅の参考にしていただければうれしいです!
①空港から中心部へ、中心部から南部へ。「しまバス」の活用法解説!
上述したとおり、奄美大島は国内で3番目に大きな島となっておりますが、公共交通機関としては、路線バスと数の限られたタクシーのみとなっております。
ほとんどの観光客が、奄美空港から奄美大島観光の第一歩を踏み出すと思います。今回は奄美大島の路線バスである「しまバス」を利用して、奄美大島で1番の町である名瀬まで行き、そこから乗り継いで南部の中心地の古仁屋まで移動いたしました。



今回は、初日と翌日に長距離で利用するため、「バスもり!」というアプリで、しまバスの2日間乗り放題チケットを購入しておきました。
離島のバスあるあるですが、東京などと比べると時間や距離と比較して運賃が高い傾向があります。
しまバスの乗り放題チケットは1〜3日間の3種類があります。各料金は下記の通りです。
- 1日乗り放題券 2,400円
- 2日乗り放題券 3,600円
- 3日乗り放題券 4,800円
ちなみにバスの主要路線間の運賃は次の通りです。
- 奄美空港→しまバス本社前(名瀬の中心部) 1,100円
- しまバス本社前→せとうち海の駅(古仁屋の中心部) 1,400円
私は2日間で少なくとも4,000円以上の利用を予定していたため、乗り放題チケットを購入しました。
単なる空港と名瀬間のみの利用であれば個別に購入した方がいいと思います。
しまバス本社内のカウンターであれば、運賃はクレジットカードやQR決済ができますが、基本的にはバスの車内で現金のみでの支払いとなります。
乗車時に整理券を取り、下車時に支払いとなります。乗り放題チケットの場合はアプリ上の画面を降車時にドライバーさんに提示すればOKです!
なお、新札は両替ができず、旧札の千円札しか両替機に入れることができないので、お持ちでない場合は、事前に空港などで何かを買って、用意する必要があります。
空港から名瀬の中心部までは約50分、名瀬から古仁屋までは約70分ほどの乗車となります。奄美大島は大きい島なので、移動は結構時間がかかります。
全てのバス便が名瀬市内にあるしまバス本社のバス停に停まるので、しまバス本社のバス停を拠点に動き回ると便利です。
なお、便数も離島の中では頻繁に出ています。特に空港方面のバスは毎時1〜2便ほどあります。時刻表が全てGoogle mapに反映されているので、そちらで確認すると便利です。
②認定ガイドの同行が必須!世界自然遺産の森、金作原ウォーキング!
ユネスコ世界自然遺産に登録された奄美大島ですが、島全体が登録されているわけではなく、独自の生態系のある山間、森林地帯が登録されています。
世界自然遺産に登録されている森林地帯の中でも、1番観光客に人気があるのが、名瀬市内から30分ほどで行くことができる、金作原(きんさくばる)の森林です。
ただし、金作原は観光客だけで訪問することができず、必ず認定エコガイドと一緒に訪問しないといけなく、自然環境保護のため、1日の訪問者数も制限されています。
そのため、基本的には現地の旅行会社で金作原のウォーキングツアーに申し込んで訪れることになります。
私は、今回は、名瀬にある観光ネットワーク奄美という旅行会社で、8:30出発の金作原探検コース(午前)/マングローブカヌー(午後)の1日ツアーに参加してきました。料金は13,000円です。
ホテルがツアーの道沿いにあればホテルからのピックアップも可能です。コース沿いでない場合は、出発10分前の8:20までに名瀬のオフィスで集合していきます。
料金は当日払いで、旅行会社のオフィスであれば、クレジットカードやQR決済も可能です。途中にホテルでピックアップの場合は、ドライバーさんへ直接現金での支払いとなります。
今回、この旅行会社を選んだ理由は、どの日にどのツアーが催行されるかがホームページ上のカレンダーで見ることができるからでした。
私は1人旅行のため、他に人が集まっている日とコースでないと、個人手配で高い料金になってしまうのですが、他の旅行会社では、どの日にどのツアーが催行されるのがホームページ上では分からず、わざわざ電話をしないといけないため、少し面倒くさかったので、ツアーの催行状況のわかりやすい、こちらの旅行会社を利用しました。
午前の金作原探検ツアーが終了後に再度、名瀬まで戻り、1時間ほどのランチ休憩を各自で取った後に、再度午後のマングローブカヌーツアーに出発する形になります。
午前だけ、午後だけの参加もできますので、どちらかしか興味がない、という人でも大丈夫なので、参加はしやすいです。

ツアー当日は、8:30に旅行会社のオフィスを出発し、名瀬運動公園でトイレ休憩後、9:20くらいに金作原の入り口駐車場に到着します。
そこから2時間ほどかけて散策スタートです!太古の森を思わせるような亜熱帯広葉樹が広がっているのがこの森の特徴です!






金作原もしくは奄美の山という時に使われている写真は、この金作原の1番奥のオキナワウラジロガシ巨木を下からうつした写真です。
この散策ツアーは入り口からオキナワウラジロガシ巨木までの1.5kmくらいの距離の散策道を歩いて往復するツアーになります。
各ツアーごとに見学時間が2時間程度と決められており、それを大幅に越しての見学はできないとのことです。
途中、まれにハブも出るとのことで、ツアーガイドさんが先頭で進んでいきます。
ヒカゲヘゴやオオタニワタリ、オキナワウラジロガシなどのいろんな珍しい植物を見ることができます。
鳥もたくさんいるのですが、今回は鳴き声は聞こえたものの、姿を見ることはできませんでした。






ツアー後は1度、名瀬の旅行会社オフィスまで戻り13:20まで各自ランチ休憩となりました。
ランチはハレルヤ食堂という口コミ評価の高いラーメン屋さんでナリみそ(蘇鉄ミソ)ラーメンという、奄美大島の名産の蘇鉄ミソを使ったラーメンをいただきました!
豚軟骨煮も入っていて、とてもおいしかったです!
場所が若干分かりづらく、永田橋市場という小さな市場の建物の屋内にお店があり、屋台が屋内に入ったみたいな小さなラーメン屋さんです。
値段も安くて、とてもオススメです!



③雄大なマングローブの森でカヌー体験!
13:20に再度集合して、13:30にマングローブカヌーに出発します!
場所はマングローブパークを過ぎてすぐの役勝川で2時間ほどカヌー体験をします。名瀬からは30分程度で到着します。
最初にガイドさんから漕ぎ方などを習って出発します。少し実際に川で練習すると、すぐに誰でも慣れて漕げるようになります!
途中、かがまないと通れないマングローブ林や広い川、すごく細い場所など、2時間のカヌー体験を飽きさせないようなコースを選定して案内してくれます!水面に魚が見えたり、鳥が飛んできたりなど、すごく楽しかったです!
名瀬に帰って解散は16:30から17:00と、まる1日のツアーでしたがとても楽しかったです!








④名瀬からサイクリングで行く!絶景の宮古崎
名瀬から国直にある宮古崎まで自転車で行ってきました。距離は15kmほどで、名瀬市内から1時間強で到着できました。
国直方面には大和村直行バスというミニバスも走っているのですが、運行便の数が少ないのと、そもそも地元の人の足としての役割のようなので、今回は利用しませんでした。
複数の地元の人に聞くと名瀬から宮古崎は距離もあるし、アップダウンもきついので、電動ではない自転車ではいけない、と言われましたが、裏道を使って坂道をできる限り避けていけば行けないことはないな、と感じました。
国直から宮古崎へは必ずきつい坂道を600mほど登らなければいけませんが、それ以外の場所をできる限り平坦な道で行く方法をご紹介いたします。
名瀬からは港からずっと79番の国道を進んでいきます。途中トンネルを2つ抜けると小宿という小さな町に到着します。
79号線沿いに小宿中央公園という公園が川沿いにあります。


小宿中央公園と橋を越えたら、左折し川沿いにどんどん進んでいき、小宿中学校を越えたら、再度橋を渡って道なりにどんどん進んでいきます。途中の三叉路を右に進むと知名瀬トンネルにつきますので、そのまま直進してください。

トンネルを抜けると知名瀬という集落に出ます。しばらく進むと真ん中に左右に鏡のついたカーブミラーが立っているT字路に出ますので、右折をすると再度国道79号線に出ますので、左折し、そのまま道なりにトンネルを2つ越えると国直に到着します。
最後のトンネルの名前が宮古崎トンネルという名前で非常に長いトンネルです。車の場合はトンネルの手前を右折して山道の登っていくのですが、自転車の場合は、山道は厳しいので、必ずトンネルを通って国直にいきましょう。



トンネルを出るとすぐに右折できる道路が2つあります。最初の右折は坂道で宮古崎へ、2つ目の右折は緩い下り道で国直海岸につながっています。
国直海岸はウミガメの産卵で知られるキレイな白い砂浜です。近くには、民家の間を通るフクギ並木がありますので、一緒に見学をすると良いと思います。




宮古崎へは国直から600mほど坂道を登っていきます。左手に駐車場がありますので、そこで自転車を停めて遊歩道を進んでいきます。
遊歩道は約1,500mあり、片道で20分ほどかかります。途中エメラルドグリーンの海を眺めながら進んでいくと、コンクリートの展望所のある開けた場所に着きます。
そこからの眺めもキレイですが、途中途中で見える景色も負けないくらいキレイでした。展望所にはバイオトイレもありました。







⑤名瀬市内のオススメ観光地、奄美博物館&観光ハブセンター!
奄美大島の観光では、どうしても金作原やマングローブ、美しい自然景観というイメージが強く、市内観光というものを忘れてしまいがちです。
この項では、名瀬市内の観光地でオススメの、奄美博物館と奄美観光ハブセンターをご紹介します。
せっかく名瀬を訪れたのであれば、自然だけでなく、市内観光も楽しんでいただけるとうれしいです!
- 奄美博物館
奄美博物館は名瀬の中心からは1.5kmほど離れており、歩いて30分くらいで到着します。入場料は310円で1階から3階までが展示となっております。
ここは奄美大島で唯一の博物館となっており、なかなか勉強することがない、奄美群島の歴史や文化、生活についていろいろ学べます。
いろんな展示を見ると奄美は鹿児島でも沖縄でもなく、独自の文化なんだな、ということがよく分かります。
特に第2次世界大戦終結の8年後に日本へ返還される際の島民の方々の努力や思いについての展示が1番グッときました!



2. 奄美観光ハブセンター
奄美観光ハブセンターは中心から徒歩15分、名瀬港から10分くらいで到着できます。
入館料は500円です。展示は地下1階から2階となっています。2階では以前実施していた、ハブとマングースの戦いのショーやハブについての説明の動画を15分ほど見ることができます。
VTRで説明しているのが昔館長だった方で、非常に独特な現代の日本語と古文が混ざったような若干聞き取りにくい口調になっています。
基本的にはハブとマングースが戦うとほぼ100%マングースが勝つ形になります。
マングースはハブを駆除するために1979年に30匹を輸入して放したところ、あまりハブを食べずに天然記念物のアマミノクロウサギや虫などを食べる害獣となってしまい、ピーク時では10,000匹を超えていたとのことです。
そのころに行われていたのがハブとマングースの戦いのショーです。現在のコンプライアンスですとそもそも動物を戦わせるのはアウトな気がしますが、害獣となったマングースは国の施策でどんどん駆除されていき、2024年に奄美のマングースの根絶宣言がされるに至りました。
なんか、勝手にハブ退治のために連れてこられて、駆除されて、すごく人間の身勝手でかわいそうだと思いました…


地下1階がメインの展示会場になっており、色々なヘビが飼われています。
特に真ん中の大きなガラスケージには大量のハブが入っており、何匹も折り重なってハブのおまんじゅう状態になっています。
1番奥の展示では、ハブに噛まれて、適正な治療をしなかった人たちの患部の写真などがあり、かなりグロテスクで怖いです。
昔はハブに噛まれると足や手であれば、切り落としていたとのことです…怖いですね…
すごく昭和の雰囲気のただよう観光地でしたが、いろいろ勉強になりましたし、ハブの実物も見れるので、個人的には非常におすすめです!



⑥まとめ
今回は、2021年にユネスコ世界自然遺産に登録された奄美大島の観光情報を紹介させていただきました!
年間の平均気温が21℃と、非常に温暖で見所も多い奄美大島ですが、遠いイメージもある離島です。
今回ご案内させていただいたPeachなどのLCCを利用して、安く訪れることも可能ですので、ぜひ今後の旅行の行き先リストに加えていただけるとうれしいです!
沖縄のようで、沖縄でない、鹿児島のようで、鹿児島でない奄美大島。離島としては非常に便利で、他の離島と違い、コンビニもありますし、スーパーマーケットもたくさんあります。予約なしでも入れるレストランもたくさんあり、とても旅行がしやすい離島です。
最後に実際に奄美大島を訪れて、感じた感想を箇条書きしていこうと思います!
- 島が広すぎて、車がないと全島網羅はむずかしい!
- 金作原の森、マングローブ林どちらも最高!
- 奄美のスーパーチェーン、グリーンストアのお惣菜おいしい!
- 伝統飲料のミキ、何度飲んでもおいしい!黒糖のミキもおすすめ!
- 飲食店も多くて便利&平均して安価で量がいっぱい!
- しまバス、運賃が高いけど便利!特に東と南北の移動にオススメ!
- 古仁屋の雰囲気が好き!小さな港だけどスーパーもコンビニもあって便利!



