【ローカルバスで周る】エローラ石窟寺院の行き方・現地カート活用術&ダウラターバード立ち寄り観光完全ガイド

アウランガバード

・アウランガバードからローカルバスを利用したアクセス方法
・エローラ石窟寺院でのカートを利用した観光ガイド
・帰り道にちょっと立ち寄り。剛健なダウラターバード城砦

目次
  1. ①はじめに:世界最大の巨石彫刻!「エローラ石窟寺院」の見どころ
  2. ②アウランガバードからのアクセス:ローカルバスでの行き方と往復の豆知識
  3. ③広大な遺跡を効率よく巡る!電気カートを活用した観光ガイド!
  4. ④帰り道にサクッとハシゴ!「ダウラターバード」へ立ち寄るコツと観光レポ
  5. ⑤まとめ:実際にバスで周ってわかった、エローラ&ダウラターバード観光の注意点

※2026年4月時点の情報
※1INR(インドルピー)=約1.7円

 アウランガバードから訪れることができるユネスコ世界文化遺産の2大石窟寺院の1つ、エローラ石窟寺院(Ellora Caves)。
 こちらは、アジャンタ石窟寺院と比べると、アウランガバードから1時間と、とても近くに立地しており、よりお手軽に訪れることができる場所となっています!
 今回は、このエローラ石窟寺院について、ローカルバスを利用したアクセス方法、現地での電気カートを利用した観光方法、ダウラターバード城砦への立ち寄りなど、実際の観光に役立つ情報を皆さんにご紹介していきたいと思います!

 もう1つのユネスコ文化世界遺産のアジャンタ石窟寺院については、他の記事にて、ご紹介しておりますので、ご興味のある方は、下記のリンク先の記事をご参照ください!

こちらもご覧ください。


①はじめに:世界最大の巨石彫刻!「エローラ石窟寺院」の見どころ

 アジャンタ石窟寺院とともに、インド・マハーシュトラ州が世界に誇るもう一つの至宝、エローラ石窟寺院(Ellora Caves)
 1983年にユネスコ世界文化遺産に登録された、岩山を丸ごと削り出して造られた驚異の遺跡群です。
 アウランガバードから北西へ約30km、ローカルバスに揺られること約1時間。目の前に広がる玄武岩の岩壁には、およそ2kmにわたって34の石窟が整然と並んでいます。
 アジャンタ石窟が「深い渓谷に眠る仏教壁画の聖地」であるならば、ここエローラは「大地に刻まれた圧倒的な彫刻建築の聖地」。
 まずは、訪れる人を一瞬で虜にするエローラの唯一無二の魅力と見どころを押さえておきましょう。

1. 圧巻の世界最大!第16窟「カイラーサナータ寺院」

 エローラに到着して、誰もが言葉を失うのが第16窟「カイラーサナータ寺院」です。
 なんとこの巨大な神殿は、ひとつの巨大な岩山を「上から下へと」くり抜くようにして、約150年もの歳月をかけて削り出されました。
 継ぎ目もなければ、別の場所から運んできた石も一切使われていません。
 この単一の岩から作られた建造物としては世界最大のスケールを誇り、インド随一のパワースポットとしても知られています。

 壁面や柱にびっしりと彫られたヒンドゥー神話の緻密なレリーフは、どこを切り取っても鳥肌モノの美しさです。

2. 3つの宗教が平和に共存する、奇跡の聖地

 エローラを語る上で欠かせないのが、異なる3つの宗教がひとつの場所に共存しているという歴史的背景です。石窟は南から北に向かって、造られた時代順に並んでいます。

  • 仏教窟(第1〜12窟): 6〜7世紀頃。巨大な仏坐像が鎮座する、どこか厳かでひんやりとした静寂が漂うエリア。
  • ヒンドゥー教窟(第13〜29窟): 7〜9世紀頃。前述のカイラーサナータ寺院を含む、ダイナミックで躍動感あふれる神々の彫刻が爆発するエリア。
  • ジャイナ教窟(第30〜34窟): 9〜10世紀頃。最も北の奥深くにあり、緻密でどこか神秘的な独自の美意識が宿るエリア。

 時代を経て宗教が移り変わっても、古い寺院を破壊することなく、隣へ隣へと新しい聖地を築いていったインドの寛容な歴史を肌で感じることができます。
 アジャンタとはまた違った、立体的な彫刻のパワーに圧倒されるエローラ石窟。
 今回はこの広大な遺跡へ、ツアーを使わず『ローカルバス』で格安かつ効率よく移動し、現地を120%満喫するための具体的な攻略法をシェアしていきます!

②アウランガバードからのアクセス:ローカルバスでの行き方と往復の豆知識

 アウランガバードからエローラ石窟寺院までは、北西へ約30kmの距離にあります。
 ツアーやタクシーを使わず、現地の熱気を肌で感じながら格安で移動できる「ローカルバス」の旅。 
 実際に乗車する前に、知っておくと道中の安心感がガラリと変わる「エローラ路線ならでは」の重要なポイントを3つに分けてご紹介し、最後の4番目に実際に乗車した際の情報を共有させていただきます!

1. エローラ行きのバスは「乗車後の車内精算」が基本

 インドの大きなバスターミナルでは窓口で行き先別のチケットを販売していますが、エローラ行きのローカルバスに関しては、「事前のチケットは買わずに直接バスに乗り込み、発車後に車掌さんから買う」スタイルとなります。
 なお、後述しますが、エローラ行きのバスはCentral Bus Standのターミナル内ではなく、外にあるバス停から乗ります。
 バスが走り出すと車掌さんが運賃を回収しに回ってきます。その際、「お釣りがない」と言われることも珍しくないため、10ルピーや20ルピー、50ルピーといった細かい紙幣を多めに用意しておくと支払いが非常にスムーズになります。

2. 進行方向の「右側」をキープせよ!車窓に現れるダウラターバード砦

 アウランガバードを出発して約30分ほど走ると、突然、荒涼とした大地に異様な存在感を放つ巨大な岩山と城壁が現れます。
 これこそが、今回の旅の帰り道に立ち寄る名砦「ダウラターバード」です。
 行き道からテンションが上がる最高のワクワクスポットなので、車窓からその壮大な全景を綺麗に写真に収めたい場合は、バスに乗り込んだ際に進行方向に対して「右側の窓際」の座席をキープするのが絶対にオススメです。
 行きにバスを降りて、先にダウラターバードを見学する場合は、入り口の目の前のバス停に到着しますので、そこで降りて、左側にある入り口に入りましょう。

3. エローラはアジャンタに比べて「とにかく近い&道が良い」

 片道3時間かかるアジャンタ石窟に比べ、エローラはわずか30km、時間にして1時間弱の距離です。しかも道中は比較的綺麗に舗装されており、インド特有の極端な悪路は少なめ。
 そのため、「インドのローカルバスは初めてでちょっと不安……」という旅行者にとっても、ハードルが低く、ほどよい冒険感が味わえる絶好のローカルバスデビュー路線でもあります。

 ここからは、私が実際にアウランガバードのCentral Bus Standでどのようにエローラ行きのバスを見つけ、どんな車内を体験したのか、リアルな様子をお届けします!

4. エローラ行きのバスに乗って、いざ出発!

 アウランガバードからエローラへ行くバスは、アウランガバードのCentral Bus Standの中ではなく、外の大通り沿いのバス停から乗ります。
 バスNo.は42番で朝6時から日中は30分に1本程度運行しており、バス停の前に出発の前から停車していることが多いです。

Central Bus Standの外にあるエローラ行きバスのバス停
42番バスがエローラまで行きます
エローラ行きバスの車内

 エローラ石窟寺院(Ellora Caves)の入り口までは約1時間で運賃は60IDR(102円)です。
 終点はエローラ石窟寺院の入り口の次の停車駅のエローラの町になっていますので、途中で降りるのを忘れないように気をつけましょう。
 もし終点まで行ってしまっても600mほど歩けば入り口まで到着できます。

 私は降車場所を教えてもらうようにお願いしていたのですが、教えてもらえず終点まで行ってしまいました…

③広大な遺跡を効率よく巡る!電気カートを活用した観光ガイド!

 無事にエローラ石窟寺院に到着し、いよいよ観光スタートです!
 エローラ石窟寺院は、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの宗教の石窟が並ぶ非常に珍しい遺跡で、1983年にアジャンタ石窟寺院とともにユネスコ世界文化遺産に登録されました。
 第1窟から34窟まであり、1〜12窟が仏教、13〜29窟がヒンドゥー教、30〜34窟がジャイナ教の石窟となっています。すべてをじっくり見学する場合は半日、ポイントだけ押さえて見学する場合は2〜3時間程度が目安です。

🎫 チケットの購入と入場の基本

 外国人の入場料はアジャンタ石窟寺院と同様に600INR(約1,020円)です。ただし、事前にWEBで予約をしておくと550INR(約935円)でお得に購入が可能です。
 予約用のwebサイトはエラーが出やすい仕様なので、何度かトライしても予約できない場合は、現地で購入してしまいましょう。
 チケットは「トークン」になっており、入り口でスキャンして入場します。中に入ると目の前に1番の見どころである第16窟(カイラーサナータ寺院)がドーン!と待ち構えていますが、はやる気持ちを抑えて、まずは右側に進んで第1窟から順に見学していくことを強くオススメします。

ここの門を入ると入り口とチケットカウンターにたどり着きます
チケットカウンター
チケットカウンター
入り口 トークンをスキャンして入場しましょう!
入場用のトークン
入り口にあるエリアマップ

🗺️ おすすめの周り方:徒歩とシャトルバスの黄金ルート

 広大な敷地を効率よく、かつ感動を最大化するための個人的ベストルートをご紹介します!

  1. 第1〜27窟までを「徒歩」で見学
    • ※注意:以前は第27窟〜第29窟まで渓谷沿いの道が通れたのですが、現在は封鎖されており、間にある第28窟も見学できません。
  2. 一度入り口近くに戻り「シャトルバス(カート)」に乗車
    • テーブルに座っているスタッフに40INR(約68円)を支払い、チケット代わりのリストバンドを手に着けてもらいます。
    • ※トイレ情報:入り口を背にしてシャトルバス乗車場所の左に進んだ場所にトイレがあります。必要な方は観光前後でご利用を!
  3. シャトルバスで北側の「ジャイナ教エリア」へ
  4. 第30〜34窟まで見学後、再度シャトルバスに乗車
  5. 次の停車場所「第29窟」を見学
    • 第27窟からの道が塞がれているため、現在はここだけポツンと孤立しているような状態になっています。
  6. 再度シャトルバスに乗り、入り口まで戻る
    • 帰りの途中で、手に着けたバンド(チケット)は回収されます。

🦇 【要注意】コウモリについて 中にはコウモリが住み着いている石窟もあります。石窟に入るとコウモリ独特の「獣臭」がするので、慣れてくるとすぐに「あっ、ここにはいるな!」と分かるようになります。苦手な方はご注意くださいね。

シャトルバスのチケット売り場
チケット代わりのリストバンド
シャトルバス
シャトルバス乗り場近くの公衆トイレ
第28&29窟への道は封鎖されています

📸 見逃せない!代表的なおすすめ石窟ハイライト

 見どころが多すぎるエローラですが、ここだけは絶対に外せない代表的な石窟をピックアップしました。

仏教石窟エリア
石窟寺院の近くには必ず看板があります

  • 第2窟(仏教) 多くの仏像と柱の装飾が非常に美しく、一見の価値ありです。

第2窟 入り口
第2窟 内部にある仏像

  • 第5窟(仏教) エローラの中で1番広い空間を持つ僧院。装飾自体は非常にシンプルです。

第5窟 広い内部

  • 第10窟(仏教) 2階建てのストゥーパ(仏塔)を祀った石窟。ストゥーパの正面には仏像が彫られており、非常に荘厳な空気が流れています。

第10窟 2階建ての外観
第10窟 2階建ての外観
第10窟 ストゥーパ

  • 第11&12窟(仏教) まるでマンションのような多層構造をしており、以前は僧房として使われていました。建物の前には非常に広い広場があります。

第11窟 マンションのような外観

  • 第27窟(ヒンドゥー教) 入り口の石像にまだオリジナルの「赤い色」がかすかに残っています。第1窟から続く石窟道の行き止まり地点です。

第27窟 赤色が残った石像
第27窟 赤色が残った石像

  • 第29窟(ヒンドゥー教) 「ドゥマール・レナ石窟」と呼ばれ、第16窟に次ぐ規模を誇ります。内部の壁面に彫られたヒンドゥー教の神々の保存状態がとても良く、圧巻の迫力です!

第29窟 入り口
第29窟 内部の石像
第29窟 内部の石像
第29窟から見た第28&27窟方面 現在道は封鎖されてます

  • 第32窟(ジャイナ教) 北部のジャイナ教エリア最大規模。門をくぐった先に本堂があるという第16窟に似た構造です。シャトルバスの降車場所が広場になっており、そこを囲むように石窟が並んでいるため見学が非常に楽です。

シャトルバスの降車場所の広場
第32窟 入り口
第32窟 入り口
第32窟 広い寺院内部

👑 最後に立ち寄るべき最高傑作:第16窟「カイラーサナータ寺院」

 あえて順番を最後に回すことをおすすめしたのが、このメインアトラクションです!
 入り口を入るとまずナーンディー堂があり、そこを過ぎると広大なスペースの中心にドン!と本堂と前堂がそびえ立っています。

カイラーサナータ寺院 入り口
カイラーサナータ寺院 彫刻と石像

 外周には、お堂をおぶっているかのような無数のゾウの石像が彫刻されています。階段で上へ登ることもできるので、上からの絶景体験は必須です。

ゾウの石像
本堂
本堂2階からの景色
本堂の内部
外周に無数にあるゾウの石像
外周からの壮大な景色

 これほどの建築物を、100年以上かけて金づちとノミだけで岩を削って作ったというのですから、とてつもない大偉業に感慨にふけってしまいます。
 これまで世界110ヶ国以上を訪れてきましたが、すべての中でもかなり上位に入るほどのオススメです!
 「カイラーサナータ寺院=エローラ石窟寺院」と断言してしまっても言い過ぎではないほどの圧倒的な存在感と迫力。他の石窟よりも見どころが満載なので、観光ルートの1番最後(オオトリ)に持ってきた方が感動が最高潮に達するはずです!

④帰り道にサクッとハシゴ!「ダウラターバード」へ立ち寄るコツと観光レポ

 ちょうどアウランガバードとエローラ石窟寺院の真ん中あたりに位置するのが、難攻不落の名城ダウラターバード城砦(Daulatabad Fort)です。
 位置関係が完璧なため、エローラ石窟寺院の行き、もしくは帰りに立ち寄ると非常に効率よく観光することができます。
 インドの中でも上位に入る美しい城砦と言われている、このダウラターバード城砦の見どころとアクセスをご紹介します。

🚌 ダウラターバードへのアクセスと料金

 アウランガバード、もしくはエローラ石窟寺院のどちらからでも、42番の路線バスに乗って約30分で到着します。運賃はどちらから乗っても一律42INR(約71円)です。
 バスの乗降場所の目の前が城砦の入り口になっています。中に進んでしばらくすると左側にチケットカウンターがあり、入場料は300INR(510円)です。

入り口の目の前でバスを下車します
この門の先にチケットカウンターがあります
チケットカウンター
QRコードの印字されたチケット

⚠️ 【出発前の大警告】水は外で絶対に買っておくこと!

 敷地内は非常に広く、丘の頂上までは距離にして約1.5km、さらに600段の石段を登っていくことになります。
 目安として、行き(登り)に1時間、帰り(下り)に30分程度の時間がかかります。
 想像以上に激しく体力を消耗しますので、必ず事前にお水などを用意して挑んでください。城砦の中には売店などが一切ないため、入場する前に外の商店で購入しておく必要があります。

ダウラターバード城砦 全景
入り口近くにあるエリアマップ

🗺️ ダウラターバード城砦の観光ルート

頂上へ向かって攻め上がっていく、実際の観光ルートの見どころを順に解説します。

  • サラスワティ城壁(Saraswati Wall)

サラスワティ城壁

  • サラスワティ階段井戸(Saraswati Stepped-Well)

サラスワティ階段井戸 案内板
サラスワティ階段井戸
サラスワティ階段井戸

  • 昔の行政棟(Kacheri Building)

昔の行政区 案内板
昔の行政区

  • バラト・マタ寺院(Bharat Mata Temple)

昔の行政区とバラト・マタ寺院の案内板
バラト・マタ寺院 入り口
バラト・マタ寺院 中庭
バラト・マタ寺院 柱廊

  • ハティ貯水池(Hathi Tank)

ハティ貯水池

  • チャーンド・ミナール(Chand Minar)
    • ※この見事なミナールを過ぎたあたりから、いよいよ600段の石段がスタートします!左側にトイレがありますので、登山(?)の前に済ませておきましょう。

チャーンド・ミナール
チャーンド・ミナール
公衆トイレ

  • チニ・マハル(Chini Mahal)

チニ・マハル 案内板
チニ・マハル

  • メンダ・トップ(Mendha Top)
    • ※この後すぐに橋を渡ります。ちなみに、眼下に見える堀の水はバスクリンみたいな凄い緑色をしていました……!

メンダ・トップ 案内板
メンダ・トップ
橋を渡って先に進みます
橋の下のお堀は真緑になっています

  • アンデリ(Andheri)
    • 敵の侵入スピードを遅らせるために造られた、有名な「薄暗い通路(迷路)」です。暗闇を進んで登っていくと出口があるのですが、実はその出口の左側にもっと奥へと進める道があります。そこを進んでいくと、より上の方に出ることができ、頂上方面へとルートが続いていきます。

アンデリ 案内板
アンデリ
アンデリ

  • ガネーシャ寺院(Ganesh Temple)

ガネーシャ寺院

  • バラダリ(Baradari)
    • 中に入ると、一見「ここが頂上の建物なのかな?」と勘違いしてしまいますが、実はここもまだゴールではありません!建物の横にさらに上へと続く通路が隠されており、そこから登っていくことで、正真正銘の頂上へ行くことができます。

バラダリ
バラダリからの景色

  • ジャナルダン・スワミ寺院(Janardhan Swami Temple)
    • ここが正真正銘、ダウラターバード城砦の最頂上です!遮るもののない大パノラマが広がり、上には「ドゥルガ砲台(Durga Cannon)」という、かつて城を護っていた非常に大きな大砲が今も鎮座しています。

ジャナルダン・スワミ寺院
ジャナルダン・スワミ寺院
ジャナルダン・スワミ寺院の展望台にある大砲
ジャナルダン・スワミ寺院からの景色

 途中の暗闇通路や、頂上と思わせる引っ掛けの建物など、まさに天然の要塞をその足でハックしていくような大冒険が味わえるダウラターバードです!

⑤まとめ:実際にバスで周ってわかった、エローラ&ダウラターバード観光の注意点

 アウランガバードから42番の路線バスを使い、世界遺産「エローラ石窟寺院」と難攻不落の「ダウラターバード城砦」を1日でハシゴする旅。
 ツアーを使わずともローカルバスで完璧に、しかも格安で周ることができますが、実際にこのルートを制覇してわかった「絶対に失敗しないための注意点」を最後にまとめました。
 これから旅立つ方は、ぜひ最終チェックリストとして役立ててください!

① スケジューリングと体力配分:エローラは「歩き方」、ダウラターバードは「水」が命

 この2箇所を1日で巡る場合、想像以上に「歩き、登る」ことになります。

  • エローラ石窟寺院: 敷地が約2kmと広大です。前半(第1〜27窟)は徒歩でじっくり見学し、後半のジャイナ教エリアは40INRのシャトルバス(カート)を賢く使って体力を温存しましょう。要所を押さえるだけなら2〜3時間、じっくりなら半日が目安です。コウモリの獣臭がする石窟もあるので、心の準備を!
  • ダウラターバード城砦: 頂上までは1.5km、600段の強烈な石段が待ち受けています。往復で1時間半はかかり、とにかく激しく体力を消耗します。城砦内には売店が一切ないため、入場前に外の商店で必ず十分な水を購入しておいてください。

② 感動を最大化するなら、圧倒的メイン「第16窟」は最後に回す!

 エローラの入り口目の前にある第16窟「カイラーサナータ寺院」は、一本の岩山を100年以上かけて削り出した、インド最強と言っても過言ではない圧倒的な最高傑作です。
 最初にここを見てしまうと、その後の石窟がどうしても霞んで見えてしまう贅沢な悩みが発生します。
 ルート的にも、まずは右に進んで第1窟から順に見学し、すべてを巡り終えた最後の「オオトリ」として第16窟に飛び込むのが、最もドラマチックで感動が大きくなるので激しくオススメします!

③ 難攻不落の砦は「隠しルート」を見逃さないこと

 ダウラターバード城砦は、敵を惑わせるための仕掛け(罠)が今でも生きています。

  • 中盤の暗闇通路「アンデリ」は、出口のすぐ左側にある奥の道が正解ルート。
  • 終盤の「バラダリ」は、一見頂上に見えますがゴールではなく、建物の横にある隠れた通路からさらに上に登ることで、大砲(ドゥルガ砲台)のある正真正銘の最頂上にたどり着けます。

 「ここで終わりか」と騙されずに、ぜひ本当の頂上からのデカン高原の絶景を掴み取ってください!

🎫 旅立つ前の最終準備リスト

  • 【小銭・細かい紙幣】 バス運賃(アウランガバード〜エローラ:60INR、ダウラターバード経由:42INR)や、現地カート代(40INR)など、車内精算やお釣りなし対策に10〜50INR札を多めに持っておくと無敵です。
  • 【スマホのライト(懐中電灯)】 ダウラターバードの暗闇通路(アンデリ)を安全に進むために必須です。

おわりに 
 インドの熱気をダイレクトに感じる42番のローカルバス旅は、それ自体が最高のスパイスであり大冒険です。
 一本の岩から削り出されたエローラの奇跡の彫刻に震え、ダウラターバードの砦を自らの足でハックした達成感は、きっと忘れられない旅のハイライトになります。
 ぜひ、万全の準備をして、素晴らしい1日を満喫してきてください!