・洞窟ツアー参加の注意点と持ち物リスト
・絶景とスリル!ジョンブラン洞窟の垂直降下と光のシャワー
・服のまま入水!?ピンドゥル洞窟で楽しむユニークな川下り
※2025年9月時点の情報
※100IDR(インドネシアルピア)=約1円
ジョグジャカルタといえば、遺跡観光が有名ですが、ちょっと趣向を変えて冒険気分を味わいませんか?
簡単にそんなちょっとしたアドベンチャーをしたいのであれば、オススメはジョンブラン洞窟(Goa Jomblang)でザイルでの60m下降、洞窟探検&「Light of Heaven(天国の光)」体験やピンドゥル洞窟(Goa Pindul)でのチュービングです!
今回は、このジョンブラン洞窟とピンドゥル洞窟のツアーに参加した経験をもとに、皆さんにご紹介をしていきたいと思います!
①ツアー参加が必須!アクセスの非常に悪い2つの洞窟
今回ご紹介するジョンブラン洞窟とピンドゥル洞窟は、非常にアクセスが悪く、個人で2カ所を公共交通機関を使って周るというのは、車の1日チャーター以外では現実的ではありません。
そのため、今回は現地の旅行会社の1日ツアーに参加して、訪れることにしました。
今回参加したツアーの旅行会社は「Sosro Tour Travel」という会社で、ソスロウィジャヤン通り(Jalan Sosrowijayan)の脇道にある旅行会社です。
他の旅行会社と比較しても、同等か若干安いツアーが多いため、滞在中に3回ほどツアーに参加しました。このツアーは11時間かかる1日ツアーで、料金の詳細は下記のとおりです。
・ツアー代 300,000Rp.(約3,000円)
・クレジットカード支払い手数料 50,000IDR(約500円)
・ジョンブラン洞窟入場料 500,000IDR(約5,000円)
・ピンドゥル洞窟入場料 250,000IDR(約2,500円)
・合計 1,100,000IDR(約11,000円)

②参加の注意点と当日の持ち物について
今回のツアーは通常のツアーと比べるとアドベンチャー感が満点で、注意点や当日の持ち物についても若干特殊ですので、具体的にご紹介していきます。
詳細は、下記のとおりです。
- 60mの高さからロープに吊られて降りていくので、高所恐怖症の方は要注意です。
- 前日や前々日に少しでも雨が降ると、洞窟内の地面がとてもぐちゃぐちゃになります。
- レンタルの長靴は泥に持って行かれて、脱げやすく、脱げた反動で泥の中に転びやすいです。前日や前々日が雨の場合は、転ぶ前提で考えてください。
- 服に必ず泥が跳ねてしまうので、汚れてもよい格好でいきましょう。
- ランチまで時間がかかるので、移動中に少し何かつまめるものがあるといいです。
- チュービングでは、水着を着ずに服のまま入水しますので、着替えとタオルが必要です。
③興奮の連続 ジョンブラン洞窟!ザイル下降、洞窟探検、天国の光!
ツアー当日は、朝7時にホテルピックアップで出発となります。約1時間半でジョンブラン洞窟に到着します。
ジョンブラン洞窟では靴を脱いで預けて、長靴を借ります。長靴はすごく脱げやすく、脱げた際に転びやすいので、サイズが大きすぎる場合は交換してもらいましょう。まずは60mの崖をロープで自動で降りていくのですが、その順番の書かれた紙を入り口でもらいます。
スタッフからお呼びがかかるまでは待合所で、無料のコーヒーや紅茶の飲んで待ちます。スタッフに呼ばれると、みんなが崖のところまで行って、ヘルメットとジャケットをつけてから、注意事項などを英語で説明されます。
説明される内容は以下のとおりです。
- 崖を降りていく時の注意点
- 下に降りた後に洞窟の奥まで進んでいくこと
- 洞窟の中は滑りやすいので気をつけること
- 一番奥に行ったらガイドを待ってから戻ること
- 最後にまた崖からザイルで上がってくること
- 終了後、ローカルフードのランチとミネラルウォーターが出ること
今回はジョンブラン洞窟に到着したのが、8時半で終了がランチも含めて13時半くらいになりました。ただし、その半分くらいが、崖を降りたり、上がったりするロープ待ちの時間となるため、洞窟内の探検は1時間くらいです。
ザイルで降りる際は、ロープと金具をつけて準備万端です。各自に番号がふられてますので、その番号順に崖を降りていきます。降りていく順にロープの周りに座っていき、順番待ちをします。
実際にザイルで60mを下降すると、行く前はすごく怖かったのですが、実際降りてみると、その最中でも恐怖心は全く感じませんでした。他の方も同様のようで、降りる前はキャーキャーという声が聞こえましたが、降り始めるとみんな楽しそうに降りて行ってました。
前日に少し雨が降ったため、たまたまコンディションが良くなかったのかもしれませんが、ロープを降りた下はずっと泥でグチャグチャの状態でした。












頻繁に長靴が泥にはまって出られなくなり、倒れてしまったり、そもそもめちゃくちゃ滑るので転んでしまう人が続出していました。
転ばなくても、泥だらけになる場所なので、転んだらもうドロドロです。絶対に汚れてもいい服で参加するようにしましょう。
途中ですごく滑りやすいところにはロープなどが張られていますが、基本的にはずっと滑りやすいです。






一番奥は洞窟の天井に穴が開いており、日がさすと神々しい光のシャワーが降りてきます。ここが一番有名な場所で、「Light of Heaven(天国の光)」と呼ばれていて、よくSNSなどで紹介されている光のシャワーを浴びれるところです。確かに天国の光!という感じでした!
そこでガイドさんが待ち構えており、みんなの写真を順番にどんどん撮ってくれます。
写真を撮ったら、少し坂を降りた場所でガイドさんが戻ってくるのを待って、またドロドロ、ネチョネチョの洞窟を戻っていきます。
結構重労働で、長靴が合っていないのか、靴擦れも起こしました。最後にまた並んでロープで上がり、水で足や手を洗ったらランチになります。
最初に下がる時に、特に機械などは見当たらなかったので、どうやって人の乗ったロープを引き上げているのかな?と思ったのですが、上に上がってみると解決。地元の人たちが綱引きの要領で人力であげていました!重労働&原始的!すごい!





ランチはバナナの葉に包まれた、チキンやテンペ(テンペ菌で醗酵をさせた豆腐)、野菜炒めなどと500mlのミネラルウォーターが出ました。
すでに13時くらいになっていたため、腹ペコです。朝はきちんと食べてくることをオススメします。
入場料の500,000IDR(約5,000円)は現地の物価を考えると、とても高く感じるのですが、崖をロープで降りたり、泥だらけの洞窟を探検できたり、天井から差してくる光のシャワーを見れたりと、他ではなかなか得られない体験ができ、コーヒーやランチもついていると思えば、正直高くないな、と感じました。




④不思議体験!服のままでチュービング?ピンドゥル洞窟
ジョンブラン洞窟からピンドゥル洞窟までは、車で約40分で到着しました。ピンドゥル洞窟でのチュービングだけかと思いきや、オヨ川(Sungai Oyo)でのチュービングも含まれていました。
まず、チュービングの会社の受付で、ビーチサンダルとライフジャケットをもらい、靴を預けて、トラックの荷台に乗って出発です。




途中でチューブ(巨大な浮き輪)をピックアップし、1kmほど進むとピンドゥル洞窟の入り口に着きます。
そこで水にチューブを浮かせて、お尻から座ったら完成です。ちなみに全員普通にズボンや下着、シャツを着たまま乗るので、当たり前ですが、びちょびちょになりますので、必ず換えの服や下着を持ってきてください。
旅行会社には事前に「濡れるなら、水着持ってくるんですが」と言ったのですが、「いらない、いらない、着替えだけ持ってきて」の一点張りでした。実際現地で体験したら、「やっぱり水着が必要だったじゃないか!」と思ったのですが、イスラム教のため、肌を露出しないために服を着たまま実施しているのでないか?という結論に達しました。実際にインドネシア人も服を着たまま、びちょびちょになって楽しそうに遊んでました。
ピンドゥル洞窟はチューブに乗って、ガイドさんの人力で動かしていきます!20分程度で終点まで到着します。
中はカルスト石と長い年月の織りなす、幻想的な景色が広がっており、とても楽しかったです!










その後、またトラックの荷台に乗ってオヨ川に移動し、そこで1kmほどチュービングします。ここもガイドさんが泳ぎながら引っ張ってくれるので、自分たちは何もしなくても大丈夫です。
途中、なかなか味のある滝をいくつも見れますし、不思議な形の侵食された岩盤などもみることができます。
木造橋のあるところまで行ったら終了です。再度トラックの荷台に乗って、チュービングの会社まで戻り、濡れた服を着替えて出発です。
ピンドゥル洞窟からジョグジャカルタへは1時間半で到着しました。町に入ってから渋滞がひどかったので、渋滞がなければ1時間程度の距離かと思います。






⑤まとめ
今回はアドベンチャー感満載のジョンブラン洞窟とピンドゥル洞窟をご紹介いたしました。正直に話すと、もともとツアーに申し込んだときは、それほど期待感が高かったわけではなく、単純に「ちょっといつもと違うことがしたいなー」と思っていただけでした。
でも実際参加してみて、いい意味で予想に反し、とてつもなく満足度の高いツアー、楽しい思い出の1日となりました!
ジョンブラン洞窟とピンドゥル洞窟には欧米人の人たちはたくさんいたものの、最後まで日本人は見ませんでした。まだまだ日本人観光客の間ではマイナーな行き先かもしれませんが、知名度の高くない今のうちに!
ぜひ60mのザイル下降、洞窟探検、天国の光体験、チュービングを楽しんでいただければと思います!これだけのことを1日で体験できるなんて、ぜいたくだと思いませんか!?