・インターラーケンだけが「愛の不時着」ロケ地の出発点ではない?
・絵画のような風景!トゥーン川と水門を巡る散策
・ジグリスヴィルまでの行き方。
・あると絶対お得!スイストラベルパス
※2025年6月時点の情報
※1CHF(スイスフラン)=約185円
「愛の不時着」、よかったですよね!たまに出てくるスイスの美しい景色をバックにしたシーンが心に残っている人もいるのではないでしょうか。
せっかくスイスに来たのであれば、ロケ地を巡りたい!という人も多いと思います。ロケ地巡りの拠点はインターラーケンという印象が強いのですが、今回はもう一つの拠点であるトゥーン(Thun)の町について紹介したいと思います。
ただ通り過ぎてしまうだけの人が多い町ですが、それだけではもったいない!と思えるような美しい町です。
①「愛の不時着」ロケ地めぐりのもう一つの出発点
「愛の不時着」のロケ地めぐりといえば、トゥーンより東にあるインターラーケンという町が有名です。でもこのトゥーンも実はロケ地めぐりの出発点として利用価値が高い町なのです。
今回はジュネーブ空港に到着後に電車でベルン経由でトゥーンまで移動をしました。ジュネーブ空港からベルンまでは2時間弱、ベルンからトゥーンまでは20分ほどで到着しました。
スイスの電車は基本的に普通電車でも非常にキレイで時間も正確です。観光国だけに車内の装飾に凝っている電車も多く、ベルンからトゥーンまでの電車もテーブルにかわいい絵が描いてあったり、壁面に木々が描かれていたりと乗っていて飽きない時間となりました。
トゥーン駅の駅舎も小さくて、白壁がかわいらしいキレイな駅でした。





②通りすぎるだけではもったいない!絵画の風景・トゥーン観光
トゥーンはスイス国内で11番目に人口の多い町で、町の名前のついたトゥーン湖から流れているアーレ川河口に位置する地方都市です。
ほとんどの方が電車とバスを乗り継いで、「愛の不時着」のロケ地やインターラーケンへそのまま向かってしまうのですが、本当にそれだけではもったいない!と思えるような美しい景色に簡単に出会うことができます。
一番の見どころはアーレ川にある水門(Schleuse)です。ただ水門、と書くと地味な印象を受けるかもしれませんが、穏やかなアーレ川が水門から激しく流れている様子や、水門にかかる美しい橋は必見です。しかも入場料もかかりません。
トゥーン駅からも徒歩5分ほどで到着できますので、乗り継ぎ時の余った時間などでも十分に行くことは可能です!橋を渡り、旧市街をぐるっと一周して駅に戻るコースで1時間から1時間半あれば楽しむことはできると思います。


アーレ川から望む、トゥーン城(Schloss Thun)も美しく、「あー、ヨーロッパに来たんだな」という気分になりました!

余談ですが、暑い夏のスイスの町歩きの際の水分補給には、スイスの国民的炭酸飲料のリヴェラがおすすめです。赤がオリジナル、青が0カロリー、黄色が糖分40%オフとなっています。
エコ国家のスイスらしく、原材料の一つは牛乳の「廃棄成分」から生み出されたという、面白い飲み物です。スイスではどこでも売っており、私も訪問するたびになぜか飲みたくなってしまいます。
逆にスイス以外ではほぼ見つけられないので、旅の思い出にぜひお試しください。

③「愛の不時着」の有名シーンのロケ地、ジグリスヴィルへの行き方
「愛の不時着」の有名なロケ地であるジグリスヴィル(Sigriswil)へはバスで行くことができます。でも、何もわからない海外で路線バスに乗るって、すごくハードルが高く感じで不安になるのは私だけでしょうか?
いつも海外でバスに乗ると、自分が行きたい場所にちゃんといってくれるかな?とドキドキしながら乗っています。
でもジグリスヴィル行きのバスに乗るのは、それほど大変ではありません。トゥーン駅前にあるAのバス停から25番バスに乗ると30分ほどで終点のジグリスヴィルのバス停に到着します。
ジグリスヴィルについては、また別の「愛の不時着」ロケ地の記事で記載をしておりますので、下記のリンク先をご覧ください


④絶対にお得です!スイストラベルパス
ヨーロッパには、海外から訪れる観光客用に複数国で使えるものも売っているユーレイルパスや、1カ国のみ有効のスイストラベルパスのようなもの、2種類が基本的には普及しています。
ご自身の日程やルートによっても、ベストなものは変わってきますが、特に電車の運賃がとてつもなく高いスイスのような国では必須のものとなるかと思います。
スイストラベルパスは電車以外にもバスが無料になったり、観光フェリーが無料や割引、登山鉄道が割引、観光地も無料や割引になるなど、単なる電車チケットの枠を超えた便利アイテムになっております。
今回は、4日間有効な連続チケットを249CHFで購入しました(約46,000円)。チケットはスタート日を指定するとバウチャーがPDFで送られてくるので、印刷して持参しましたが、PDF自体を見せてQRコードを読んでもらうだけでも大丈夫です。
46,000円と聞くととても高い印象を受けるかもしれませんが、スイスでは1時間程度の乗車でも数万円してしまったり、4〜5万円する登山鉄道が25%割引になったりと、下手すると1日でも元が取れてしまうものなので、必須アイテムになります。
ちなみに上記のジグリスヴィル行きのバスも無料でしたし、もう一つのロケ地のイゼルトヴァルトからインターラーケン行きのフェリーも無料でした。
⑤まとめ
元々、「愛の不時着」のロケ地のジグリスヴィルに行くための中継地点として寄っただけの町でしたが、散策をしてみて非常に美しい町だと感じました。
観光地も徒歩で簡単に行けますし、ぜひ単なる電車とバスの乗り換え地点としてだけではなく、楽しんでもらえるとうれしいです!