治安が悪いって本当?フィジーの首都スバで楽しむ市内観光&空港からのスムーズなアクセス方法

オセアニア

・スバ空港での出入国&スバ市内への移動について(スバ〜ナウソリ間の路線バスも紹介)
・実際に行ってみてどう?スバの治安情報
・知られざるスバの観光スポットをご紹介!

※2026年6月時点の情報
※1FJD(フィジードル)=約70円

 フィジーの首都がどこにあるかご存知でしょうか?多くの人は、南太平洋の一大ハブ空港がある「ナンディ」が首都だと思われているかもしれません。
 しかし、実際の首都は、ナンディもあるフィジー最大の島・ビチレブ島の反対側、南東部に位置する「スバ」という街です。
 首都であるにもかかわらず、空港はとてもコンパクトで、ナンディからも距離が離れているため、実際に訪れたことがある人や、旅行先の候補に挙げている人は意外と少ないのが現実です。
 また、「治安面が少し不安……」というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
 私は今回、スバを経由してツバルという小国を訪れたのですが、その帰りに「せっかくならスバの街にも泊まってみよう!」と思い立ち、3泊ほど滞在して市内観光をたっぷりと楽しんできました。
 この記事では、実際のところスバの治安はどうだったのか、そしてどんな魅力的な観光スポットがあるのかを、私の体験を元に詳しくご紹介していきたいと思います!


①はじめに:フィジーの首都「スバ」ってどんな街?(気になる治安のリアルも解説)

 リゾートアイランドとしてのイメージが強いフィジーですが、その政治や経済の中心地であり、南太平洋最大の都市として知られているのが首都の「スバ(Suva)」です。
 ビチレブ島の南東部に位置するスバは、ナンディのようなのんびりとしたリゾートエリアとは一味違い、コロニアル調の歴史ある建物が並び、多国籍な人々が行き交う活気にあふれた街です。
 美しいビーチが広がる観光地というよりも、リアルなフィジーの都市生活や歴史、文化に深く触れ合えるのがこの街最大の魅力です!

 一方で、旅行を計画する際にどうしても気になってしまうのが「スバは治安が悪い」という噂や評判ではないでしょうか。
 結論から言うと、スバは海外の大都市と同様にスリや置き引きなどの軽犯罪への注意が必要なエリアです。
 特に夜間のひとり歩きや、人通りの少ない路地裏などはリスクが高まるため避けるべきですが、日中の明るい時間帯に人通りの多い大通りやメインストリートを歩く分には、基本的には大きな問題なく安心して観光を楽しむことができます。
 最低限の防犯意識(貴重品から目を離さない、夜間は出歩かないなど)さえ持っていれば、過度に恐れる必要はありません。
 今回は、そんな首都スバへのスムーズなアクセス方法から、見どころ満載の市内観光スポット、そして安心して楽しむためのリアルな治安情報までたっぷりとご紹介します。ナンディとは一味違う、ディープなフィジーの一面を覗きに行ってみましょう!

②スバ空港(ナウソリ国際空港)の出入国と市内へのアクセス方法

 ここでは、フィジーの首都の玄関口であるスバ空港(ナウソリ国際空港)での出入国の仕組みや、市内へのアクセス、そして復路に便利なバス移動のコツについてご紹介します。

スバ空港での乗り継ぎ・出入国の注意点

 首都の空港でありながら、スバ空港は非常に規模が小さいのが特徴です。そのため、一般的な大きな空港にあるような「乗り継ぎ客用のスムーズな動線」がありません。

  • 国内線から国際線へ乗り継ぐ場合: 一度到着ロビーに出てから、再度国際線のセキュリティチェックへと進む必要があります。到着ロビーの左側に出発ロビーやチェックインカウンターがあり、そこから国内線は「左」、国際線は「右」へと進む形になります。
  • 国際線で到着する場合: 飛行機を降りた後は徒歩で到着ロビーへと移動し、そこで入国審査を受けて外に出ます。空港が小さいため入国審査もサクッとスムーズに終わります。

スバとツバルのフナフティを結ぶフィジー・リンク
スバ空港
国際線チェックインカウンターエリアへの入り口
チェックインカウンター
セキュリティチェックの入り口

空港からスバ市内へのアクセス方法

 空港からスバ中心部への移動には、夕方ごろの到着ということもあり、安全を考えて今回は事前にホテルの送迎サービスをお願いしました。

  • 料金: 30FJD(約2,160円)
  • 所要時間: スバ中心部のホテルまで約30分で到着します。

【治安のリアルとホテル選びのポイント】

 スバは港周辺の夜間に少し不安なエリアがありますが、日中であればスリなどに十分気をつけていれば問題なく行動できます。 
 とはいえ、今回は念のため、港から少し離れた丘の途中にあるホテルを予約して滞在しました。
 また、近くの「Bau St」沿いにあるスーパー「Extra Supermarket」は、品揃えが非常に良く、綺麗で比較的安心して買い物ができるエリアなので、スバ滞在中の買い出しスポットとしてとてもおすすめです!

スバのスーパーマーケット Extra

【復路に便利】スバからナウソリ経由で空港へ向かうローカルバス移動

 帰りは翌早朝の便でスバ空港から出発する予定だったため、前日はスバ市内のホテルから、空港のある隣街ナウソリ(Nausori)の近くのホテルへと移動しました。
 その際、ローカルバスとタクシーを乗り継いでアクセスしました。

  1. スバのバスターミナルからナウソリへ
    • スバからナウソリのバスターミナルまでバスで約40分
    • 運賃:1.99FJD(約143円)
  2. ナウソリ・バスターミナルから空港周辺へ
    • ターミナルから空港までの約3kmをタクシーで移動
    • 所要時間:数分 / 料金:7FJD(約504円)

窓のない路線バスで、ローカルな風を感じる旅

 フィジーの路線バスのほとんどは窓ガラスが付いていないタイプです。走行中は心地よい風が車内に入ってきて、とても爽快感を味わえます!
 ちなみに、走行中に雨が降ってきた場合は、普段は上部に掛けられているビニールカーテンを下ろして走るため、一気に外が見えなくなるといったユニークなハプニング(?)も。

スバ発 ナウソリ行きの路線バス
窓のない路線バスの車内
窓のない路線バスの車内
ナウソリ・バスターミナル

 海外の路線バスは乗る前こそ少し不安ですが、実際に乗ってみると日本との違いを肌で感じられたり、車窓からの景色を楽しめたり、現地の人々の日常に触れられたりと、旅の大きな醍醐味の一つになりますよね!
 なお、バスの利用時は事前にvodafoneショップでICカードを購入しないといけないのですが、次の観光スポットの項目で、スバ市内で購入できる場所を紹介させていただきます!

③【スポット紹介】首都スバ市内の魅力が詰まった見どころを巡る

 今回、スバ市内を約4時間かけて徒歩で散策してきました。
 治安について悪い評判しか聞いていなかったため、最初はかなり身構えていましたが、結論から言うと「日中の大通りであれば全く問題ない」という状況でした。
 また、てっきり観光客はほとんどいないものだと思い込んでいたのですが、思いのほか多くの欧米系観光客が街中にいて、大変失礼なイメージを持っていたな、と反省いたしました!
 今回は日曜日の訪問だったため一部のお店が閉まっていたり、フィジー全土に大雨注意報が発令されていた影響で一番楽しみにしていた「コロ・イ・スバ・フォレスト・パーク(Colo I Suva Forest Park)」が閉鎖されて行けなかったりと、いくつかの不運に見舞われましたが、それを差し引いても街の散策は十分に楽しかったです!

実際に歩いた約4時間の散策ルート

 スバへ訪れる際の参考にしていただければうれしいです。

  • ホテル
  • 行政府(Government Building)
  • フィジー博物館(The Fiji Museum)
  • フィジー独立50周年記念モニュメント(Fiji 50th Independence Anniversary Monument)
  • ラトゥ・スクナ・パーク(Ratu Sukuna Park)
  • スバ中央市場(Suva Municipal Market ※日曜のためお休み)
  • バスターミナル(Bus Terminal)
  • タプーシティ・スバ(Tappoo City Suva)
  • MHCC(Morris Hedstrom City Centre)
  • ホテル

巡ったスポットの見どころとリアルな感想

1. 行政府周辺とアルバート・パーク

 行政府やフィジー博物館のある市の中心から少し南にいったエリアは、高級ホテルなどもたくさん並んでおり、市内でも一番治安の心配がないエリアです。
 行政府の前にあるアルバート・パーク(Albert Park)にはスタンドも設置されており、ラグビーの試合などが開催される場所です。私が訪れた日曜の朝は、インド系フィジー人の人たちがクリケットを楽しんでいました!

行政府
アルバート・パーク

2. フィジー博物館(The Fiji Museum)

 フィジー博物館へは、緑豊かなサーストン・ガーデン(Thurston Garden)の中をのんびりお散歩しながら進みます。
 入場料は20FJD(約1,440円)です。 館内はそれほど大きくありませんが、あまり博物館の多くないフィジーにおいて、その歴史を理解するには非常に貴重な存在です。
 入ってすぐの場所には、フィジーの伝統的な木造船がドンッと展示されています。
 儀式用の人形や仮面、顔の装飾などを見ていると、以前キリバスで見たココナッツのヨロイ&カブトに似たものもあり、パプアニューギニアの少数民族に近しい雰囲気を感じます。
 やはり海を通じて文化が繋がっているんだなと実感させられます。

博物館のある公園の入り口
気持ちのいい散策路を通って博物館まで行きます
博物館の外観
博物館のチケット
伝統的な木造船
ココナッツのヨロイ&カブト

3. ラトゥ・スクナ・パークから海岸沿いのエリアへ

 博物館を出て海側の大通り「Queen Elizabeth Drive」に出ると、フィジー独立50周年記念モニュメントがあります。
 この道をまっすぐ北に進んでいくと、ラトゥ・スクナ・パークや、フィジーの街中では珍しいマクドナルドなどが見えてきます。
 なお、このラトゥ・スクナ・パークは夜になると電灯がなく真っ暗になってしまうため、必ず日中に行くようにしましょう(日中であれば全く危なくありません)。

フィジー独立50周年記念モニュメント
モニュメント近くの海岸線
ラトゥ・スクナ・パーク
ラトゥ・スクナ・パーク

 さらに橋を渡って北に進むと、スバ中央市場やバスターミナルがあります。
 スバ中央市場は日曜でお店が閉まっており、ここからバスで「コロ・イ・スバ・フォレスト・パーク」へ向かう予定だったのですが、大雨注意報のため公園自体が閉鎖されてしまっていて断念……!こればかりは少し残念でした。

橋を渡って北に進みます
スバ中央市場
バスターミナル
バスターミナル

4. タプーシティ・スバ(Tappoo City Suva)

 スバを代表する地上4階建ての大型ショッピングモールです。観光客が主に用事があるのは1階と4階になります。

  • 1階: その3分の1がお土産コーナーになっており、フィジー土産を探すのにぴったりです。
  • 4階: フードコートがあります。フィジーのフードコートは通常「インド料理・中華料理・洋食」というラインナップが定番ですが、ここではなんと日本食のお店が1店舗入っています! 本格的な日本食とは少し違うかもしれませんが、現地の食事に少し飽きてきたときの選択肢として覚えておくと便利です。

タプーシティ・スバの外観
館内のフードコート
1階のお土産コーナー

5. MHCC(Morris Hedstrom City Centre)

 こちらもスバを代表する3階建てのショッピングモールで、観光客がよく利用するのは1階と3階です。 

  • 3階: インド料理・中華料理・洋食が楽しめるフードコートになっています。
  • 1階: キレイで大きなスーパーマーケットと、vodafoneショップが入っています。

 「なぜここでvodafoneショップ?」と思われるかもしれませんが、ここはフィジーの路線バスのICカードが購入できる非常に貴重な店舗なのです!
 他のvodafoneショップは日曜が休みですが、ここMHCCの店舗だけは日曜日でも営業しているため、曜日を気にせずいつでもICカードの購入やチャージを行うことができます。

  • 購入の注意点: カード購入の際はパスポートの提示が必要になります。
  • 料金: カード代は3FJD(約216円)。購入後は別カウンターで現金をチャージします。

 日曜日にスバへ到着して「ICカードをどこで買おう……」と悩んでいた私にとって、ここはまさに救世主のような場所で本当にラッキーでした!

MHCCの外観
1階のスーパーマーケット
3階のフードコート
1階のvodafoneショップ
路線バス用の交通ICカード

④まとめ:治安に気をつけて、ディープで魅力的な首都スバを歩こう

 今回は、フィジーの首都であるスバの基本情報や気になる治安のリアルをはじめ、ナウソリ国際空港からのスムーズなアクセス方法、そして見どころが詰まった市内の散策ルートをご紹介しました。
 「治安が悪い」という噂を耳にして最初は少し身構えてしまうかもしれませんが、日中の明るい時間帯に大通りを歩く分には欧米系観光客も多く、過度に恐れる必要はありません。
 最低限の防犯意識(夜間の一人歩きや人通りの少ない路地を避ける、スリに気をつけるなど)さえ守っていれば、安心して自分の足で街歩きを楽しむことができます。
 ナンディのようなのんびりとしたリゾートエリアとは一味違い、歴史ある建物や活気あふれるマーケット、そして人々のリアルな日常が息づく首都スバ。
 少し足を延ばしてみることで、フィジーのまた違った奥深い魅力を発見できるはずです。
 これからフィジーを旅する予定のある方は、ぜひスケジュールにスバでの滞在を組み込んで、ディープな首都の街歩きを満喫してみませんか?