【キリバス】タラワ環礁の「日常」に潜入!通常のツアーでは行けない、キリバスの生業を巡る文化体験記

オセアニア

・コプラ工場に潜入!ヤシの実が支えるキリバスの「産業」
・標高3mが島の「最高地点」?南タラワ最高峰の看板
・世界の「マグロの首都」を支える養魚場
・博物館で紐解くミクロネシアの歴史

※2026年3月時点の情報
※1AUD(オーストラリアドル)=約110円

 実は、今回のキリバス滞在時に出国時に搭乗予定であったナウル航空が急遽キャンセルとなり、キリバスの滞在は3日ほど長くなるハプニングがありました。
 その際に、せっかく長く滞在するのであれば、通常では訪れることができないキリバスの日常をもっと見たい!と思いました。
 そのため、キリバスのべシオ在住の現地個人ガイドのモリーさん(Molly)の営むMolly’s Tourに、タラワの文化体験ツアーをアレンジしてもらい、1日かけて色々な場所を回って来ました!
 実際に手配した文化体験ツアーの内容や費用感などをご紹介しますので、皆さんのキリバス・タラワ訪問時の参考にしていただければうれしいです!


①Molly’s Tour&タラワ文化体験ツアー内容をご紹介!

 今回は、Molly’s Tourという旅行会社で北タラワツアーとタラワ文化体験ツアーをアレンジしてもらいました。
 観光客がほとんどいないタラワでは、中々観光客向けに手配をしてくれるような旅行会社がありません。
 現状ではおそらくタラワ内で唯一プライベートツアーをアレンジしてくれるのが、このMolly’s Tourです。
 1人参加かつ、観光客が少ない場所のため、物価と比較すると、とてつもなく高価ではあるのですが、キリバスのような辺境の地には今後中々来れないという思いと、ナウル航空の突然のキャンセルにより3日長くなったキリバスの滞在中に元々予定していなかった体験をしたいという気持ちがあり、即決して手配をお願いしました。

ツアー料金は下記の通りです。なおAUDの現金のみの支払いとなります。

  • 北タラワツアー 300AUD(33,000円)
  • タラワ文化体験ツアー 150AUD(16,500円)

 北タラワのツアーについては、別の記事で紹介をさせていただく予定です。
 モリーさんへの連絡は最初はメールでの問い合わせになるかと思います。ミクロネシアの島国ですと、旅行会社や観光局などへメールで連絡をしても、ほとんど返信がないのですが、モリーさんからは当日、遅くとも次の日には何かしらの返信が届きました。
 下記がモリーさんのメールアドレスとなります。

mollybrown413@gmail.com

ガイドのモリーさん

 タラワ文化体験ツアーの詳細は下記の通りです。なおホテルからの送迎ももちろんついてます。9時半にホテルを出発して、ホテルの帰着は17時ごろになります。

  • ホテル出発
  • べシオのキリバス政府所有のコプラ(ヤシの実)製油工場の見学(Factory of the copra mill)
  • コーズウェイを渡り、ベティオからバイリキ広場(Bairiki Square)へ。この日は催し事があり、伝統舞踊などを見ることができました。
  • キリバス最大の大聖堂(Cathedral)を訪問
  • ハンディクラフトショップを訪問
  • パンの実チップスを購入
  • バンラエバ(Banraeaba)にてランチ
  • 国会議事堂(Kiribati House of Parliament)を見学
  • 政府経営の養魚場(the government fish farm)を見学
  • エイタ村(Eita)の南タラワ最高地点3m(The Highest Point on South Tarawa)の看板
  • 中国政府援助の野菜畑
  • キリバス文化博物館(Kiribati Cultural Museum、Umwanibong Cultural Centre)
  • 「世界で唯一、4つの半球にまたがる国」の記念ポイント(Only Country in 4 Hemispheres)
  • 「世界のマグロの首都」の記念ポイント(Tuna Capital of The World)
  • 養魚場(Tanaea Hatchery Center)を見学
  • ホテルに帰着

②タラワ文化体験ツアーへ、いざ出発!

 今回はキリバスの文化体験ツアーということで、普通の観光ツアーとは一味変わったツアー内容で面白かったです!
 キリバスでは戦跡ツアーが1番人気なのですが、戦績については、べシオというエリアに固まっており、自分だけでも回ることができたので、少し風変わりなツアーでお願いしました。
 途中、ランチ代やガソリン代など、ガイドさんが手持ちがないとのことで建て替えた上で、最後にツアー料金から差し引いた分を支払うというなんとも変わった感じでしたが、おおらかでいいですね!

 ツアーの最初はニッポン・コーズウェイを渡った西端の町、べシオにあるココナッツオイルの精油場を見学します。見学後に、お肌に塗るココナッツオイルを無料でプレゼントしてくれました!

ココナッツオイル精油場
ココナッツオイル精油場
ココナッツオイル精油場
プレゼントでもらったココナッツオイル

 べシオから再度ニッポン・コーズウェイを渡って、バイリキに戻ってきます。
 バイリキ広場では催し事が行われており、キリバスの伝統舞踊や大統領に会える!などうれしいサプライズもありました!
 途中、バイリキにある刑務所によったのですが、なんと自由に出入りすることができ、写真を撮ることはできなかったものの、看守の方に誘われて、中庭で受刑者の方とお茶を飲みました!
 塀自体はあるものの、海の方に歩けば普通にビーチに出て、そのまま町に出ることができるのですが、誰も脱走等もしないようですし、基本的に自由に生活ができるそうです!
 中には売店もあって、特に不自由はなさそうでした。基本的に治安がよく、殺人とかの凶悪犯罪で収監されている人たちではないようで、確かに怖さを感じるような人はいませんでした。
 このゆるさが南国ですねー

バイリキ広場の催し
バイリキ広場の催し
バイリキの刑務所

 ハンディクラフトショップでは、正直お土産に魅力的なものはありませんでしたが、店の横にあるスペースでライムティー 50セント(55円)を飲みました。
 とてもローカルな雰囲気で看板も出てないので、ガイドさんと一緒じゃないと絶対に気づかないような場所でした!こういう体験って楽しいですよね!

ハンディクラフトショップ
ライムティー

 道端の売店でキリバスを含むミクロネシア地域の特産のパンの実のチップスが売っていたので購入しました!
 さつまいものチップスのようでおいしかったです!お値段は5AUD(550円)と少しお高めですが、日本ではなかなか食べられません!
 パンの実というのは焼いたりするとパンのような匂いがする不思議な木の実ですので、もしキリバスに来たら試してみてください!

パンの実チップスが売っていた露天の売店

 ホテルのあるバイリキと空港のあるボンリキの中間地点のバンラエバの海にせり出たレストランでランチを食べました。
 キリバスに来たら絶対に試してみたかった、Half Cooked Fish with Rice 7AUD(770円)があったので挑戦しました!
 これはキリバスで人気の刺身をレアで焼いた半生のマグロを使った料理で、時にココナッツソースだったり、醤油ベースだったりするのですが、今回は醤油ベースの中華風でした。
 マグロの半生がとても美味!でした。

バンラエバのレストラン
ンラエバのレストラン
Half Cooked Fish with Rice

 午後は最初にキリバスの国会議事堂を訪問しました。
 国会議事堂は、以前、中に無断で入った外国人が写真を撮ってFacebookにアップする事件があってからは入場が不可になってしまったとのことで、外観だけを見学します。

国会議事堂
国会議事堂の裏の海

 政府経営の魚の養殖場ではミルクフィッシュという日本名サバヒーを養殖しています。無知の私は日本語名でも全然わからないです…
 エサを投げるとバチャバチャ水をはねながら飛んできます!大人になるまで養殖に6年間かかるそうです。

政府経営の魚の養殖場
政府経営の魚の養殖場
養殖場のミルクフィッシュ

 エイタ村には南タラワの最高峰である3m地点!の看板が出ています。実はキリバスは地球温暖化による国の消滅危機が世界で1番迫っている国で、本当に切実な問題です。
 20年前まで大きな島だった離島が今では頭しか海面から出ていないとガイドさんが寂しそうに語ってくれました。
 実際に2100年までにはほとんどの国土が海に沈んでしまい、それよりもかなり早い段階で生活が困難になると言われております。
 年々オーストラリアなどへ移住する人が増加しており、今のキリバスの姿が見れるのは、本当に今だけ、という悲しい状況です。

海抜最高地点3mの看板
海抜最高地点3mの看板

 キリバス文化博物館は無料で入場ができます。
 展示物はそれほど多くないのですが、私が個人的にツボに入ったのが、ココナッツの木でできたヨロイ、カブト、剣を身にまとったココナッツ戦士の写真と展示物です!
 意表をついたその姿に感動するとともに、少しクスッとくる感覚がお気に入りです!

キリバス文化博物館
キリバス伝統のカヌー
ココナッツの防具に身を包んだキリバスの戦士

 空港の近くには「世界で唯一、4つの半球にまたがる国」の記念ポイントと、「世界のマグロの首都」の記念ポイントの看板が出ています。
 キリバスは世界で唯一「北半球・南半球・東半球・西半球」のすべてにまたがっており、その広大な領土が赤道と経度180度線(日付変更線の基準線)の交差点に位置しているのです。実際の場所は海上ですが、記念碑だけ首都のタラワにあるという感じです。
 マグロの漁獲量も毎年ベスト5から10には位置しているとのことで実際にたくさん取れている場所になります。
 こういった楽しい雑学が学べるのも楽しいツアーでした!

「世界で唯一、4つの半球にまたがる国」の記念ポイント
「世界のマグロの首都」の記念ポイント

 最後に見学した北タラワの手前にある養魚場では、偶然日本人のスタッフさんがいらっしゃって色々お話をお聞きできました。
 なんと4年間ほど働いており、1年ごとの契約更新をされているとのことです。この養魚場も日本の援助で運営がなされているそうです。
 中ではナマコや海藻、ジャコ貝などが養殖されていました。こんな辺境の地で日本人に会えるなんて、とてもうれしかったです!

養魚場周辺のエメラルドの海
養魚場の看板
養魚場のナマコ
養魚場のナマコ
養魚場の海藻
養魚場のジャコ貝

③まとめ

 今回は、キリバスのタラワで参加した文化体験ツアーについて、ご紹介させていただきました。
 通常の観光などとは違い、南海の孤島で生活する人々の普段の生活風景や生業としている主要産業の現場などを見学することができました。
 これらの内容は個人で訪れるには、かなり難易度が高い場所ばかりなので、キリバスを訪れた際は、観光地だけでなく、文化体験もしていただけると満足度が高くなるのではないでしょうか?
 日本からの訪問難易度の高いキリバスですが、それでも今しか見れないキリバスの姿を見るということはとても貴重な体験になることだと思います!