・安い!中国系航空会社。コスパ重視派の方には非常におすすめ!
・他の航空会社との料金差、機内サービス等まとめ
・なぜ、今中国系の航空会社が安いのか、その理由
・心配?中国国内の空港での乗り継ぎについて
※2025年6月時点の情報
長引く円安の中、憧れのヨーロッパを旅行したい。でも、現地の物価が高くて旅行の費用が心配、という方が多いのではないでしょうか。
今回は中国国際航空を利用して、往復ともに北京経由でスイスのジュネーブから入り、3週間ほどスイスとイタリアを旅行して、ローマから帰国をしました。
その際の経験をもとに、どんな方に中国系の航空会社でのヨーロッパ等の遠距離フライトがおすすめか、なぜそれだけお得なのかをご案内できればと思います!
①こんな方には中国系航空会社の長距離路線はおすすめ!
- コスパ重視!お金は移動ではなく、現地で使いたい!
- 長距離移動するならマイレージをもらいたい!
- LCCではなく、飲食のサービスなどがある、いわゆるフルキャリアの航空会社で移動したい!
以前から、言われていることではありますが、中国系の航空会社は他の航空会社に比べて料金が安いことで有名です。特に燃料費等が高騰している現在はその料金差が、より大きくなっていて狙い目です。
実際に今回はスイス・イタリアの往復で燃油サーチャージ込みで11万円で利用しましたが、同時期の日系や欧州系航空会社は25万円前後と2.5倍ほどの料金差が出ていました。
ただし、機内サービスについては、他社と比べると劣っている部分がある、というのは事実でもあるかと思います。下記のデメリットを重要視しない方は特に利用価値が大きいかもしれません。
- 羽田から北京のフライトは液晶画面がなく、長距離フライトでも日本語字幕や日本語音声で見れる映画はほとんどありません
- 日本語が使える乗務員がいないことがほとんどです。英語の通用度も他社と比べて若干低いです
※ちなみによく言われている中国人の乗客の方々のモラルや行動が…というような話はよく聞きますが、個人的にはそのような方にお会いしたことはなく、皆様一般的な礼節に問題はないと思います。

ヨーロッパみたいな遠方へ行く場合、どうせならマイレージもたくさんもらいたいですよね。中国系で長距離フライトを運行しているのはほとんど3社で占められていますが、マイレージを貯めやすいのも利用価値が高い部分です。
今回のエコノミークラス利用の往復で日本国内線の片道+α程度のマイルをもらうことができました。
※航空会社によって予約クラスごとにマイルが獲得できるか、何%計算かなどの規定がありますので、都度確認が必要です。
- 中国国際航空…今回利用。世界最大の航空アライアンスであるスターアライアンスに所属。
全日空やユナイテッド航空(おすすめです!)などのマイルを貯めることができます。 - 中国東方航空…スカイチームに所属。デルタ航空などのマイルの他に、別途違うアライアンスのJALともマイレージ提携をしているため、マイルの獲得ができます。
- 中国南方航空…航空アライアンスには所属していないものの、アメリカン航空や大韓航空等の提携会社のマイルを獲得することができます。
機内サービスについては、LCC並みの料金にも関わらず、フルキャリアなので飲み物や食事のサービスが提供される、ということも大きな利点です。
基本的に2種類から選ぶことができますし、中国系航空会社の東京発便ではハーゲンダッツのアイスクリームが食後のデザートでつくことも多いです!
なお、私はいろいろな航空会社に乗ると、どんなローカルビールが出てくるのかも楽しみの一つですが、中国国際航空では北京のビール会社の雪花ビールが提供されていました。日本国内では飲める機会のないビールなどで非常にうれしかったです!



②なぜ今、中国系航空会社が他社より断然安くなっているのか
長距離便だけでなく、東南アジア行きの便などでも中国系航空会社が現在格安で販売をしていますが、なぜ安いのかには明確な理由があり、今だけに当てはまる限定的な理由もあります。
主な理由は下記のとおりです。今がチャンス!なのは間違いがなさそうです。
・日系及び欧米系と違い、ロシア上空を飛べるため、ヨーロッパ方面の時間短縮ができ、燃料費の削減につながっています
・欧米が購入を控えているロシア産の燃料が安価で中国に流通しているため、燃費を抑えることができています
・上記の状況を好気と捉え、国全体でシェア拡大のため、航空会社の補助等をしています。
③大丈夫?中国国内での国際線の乗り継ぎ
ネットなどを見ていると、中国国内での国際線の乗り継ぎに関して、ネガティブな情報が流れているのは事実です。
「英語が全く通用せず、中国語で怒鳴られて突き返された」とか、「荷物検査が厳しく、手荷物の中のものを取り上げられた」、「手続きに何時間もかかって焦った」といったような話です。
実際にそのような目にあわれた方もいらっしゃるのでしょうが、今回、実際に乗り継ぎをしてみて感じたことは、
・カタコト程度でも英語ができる空港スタッフの方はたくさんいる
・荷物検査は確かに厳しい方かもしれないが、パソコン、携帯充電器、傘(空港による)などをきちんとトレーに出していれば問題ない
・そんなに時間はかからない。我々は合計で1時間もかかりませんでした
・空港内もすごく清潔でキレイで、全く問題ありませんでした



空港到着後の乗り継ぎの手順としましては、
・トランスファーゲート…搭乗券とパスポートのチェック。搭乗券にスタンプが押されます
・セキュリティチェック…荷物チェック。パソコン、携帯充電器、傘(空港による)をトレーにあらかじめ出しておけば、特に厳しいこともありません
北京の空港は横になれるベンチなども非常に多く、夜を過ごしたり、仮眠をするには便利な空港のように感じました。
④フライトの情報
最後に今回搭乗したフライトの簡単な情報を記載させていただきます。
・中国国際航空 CA168便 羽田発 北京行き 約4時間のフライト
機内持ち込み手荷物は5kgまでと少なめ
シート 3列3列 座席にテレビや充電ソケットなし
機内サービス ドリンクサービス後に機内食サービス チキンかビーフ
・中国国際航空 CA861便 北京発 ジュネーブ行き 約9時間のフライト
シート 3列3列3列 座席にテレビ、充電ソケットあり
ただし日本語の映画は邦画1つのみ。日本語字幕の映画はなし
機内食サービス 軽めの朝食 ビーフバーガーかパニーニ 到着前に食事 スパイシーチキンかフィッシュ
・中国国際航空 CA940便 ローマ発 北京行き 約9時間のフライト
シート 3列3列3列 座席にテレビ、充電ソケットあり
ただし日本語の映画は邦画1つのみ。日本語字幕の映画はなし
機内食サービス ビーフライスかチキンライス どちらも中華系 朝食 オムレツかおかゆ
・中国国際航空 CA183便 北京発 羽田行き 約9時間のフライト
シート 3列3列 座席にテレビ、充電ソケットなし
機内食サービス 夕食 ビーフライスかチキンライス
⑤まとめ
結果としては、今回は中国国際航空を選んで、個人的には非常に満足でした。マイルも貯まるし、安くヨーロッパに渡航できるし、機内食も美味しいし、ハーゲンダッツは出るし。
もちろん人によっては映画が少ないなどや日本語が通じないなど、マイナスに感じる部分はあるかもしれませんが、事前に動画をダウンロードしておくなど事前準備・対策を取ることはできます。
とりあえず安価で飲食できてヨーロッパまで行けると思えば、選択肢の一つとして検討しても良いのではないかと感じました。