・ガダルカナル島の戦いとは?
・ガダルカナル島 東部戦線ツアーの内容をご紹介!
・戦跡だけじゃない!知られざるテナルの滝について
※2026年6月時点の情報
※1SBD(ソロモン諸島ドル)=約20円
第2次世界大戦の激戦地として知られるソロモン諸島のガダルカナル島。島の中心部である首都ホニアラを拠点に、東西へと広大な戦跡が点在しています。
ただ、島の道路事情や距離を考えると、1日で島全体の戦跡をくまなく巡るのは非常に困難なため、基本的には「東に1日、西に1日」と日程を分けてじっくり訪れるのが一般的です。
そんな中、今回は、午前中にガダルカナル島の東部戦線ツアー、午後にその近くにある知られざるジャングルの秘境・テナルの滝を訪れるツアーを組み合わせた、欲張りで充実した1日を体験してきました!
重厚な歴史の足跡に触れ、一転して大自然のマイナスイオンを浴びるという、ガダルカナル島の魅力がぎゅっと詰まったツアーの様子を詳しくご紹介していきます。
これからソロモン諸島を訪れる予定のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
①東部戦線&テナルの滝ツアーの料金・所要時間・基本情報
今回は、午前中にガダルカナル島の東部戦線ツアー、午後にテナルの滝ツアーを巡る欲張りな1日を体験してきました!
それぞれの基本情報や料金、手配の方法などをまとめましたので参考にしてみてください。
タイムスケジュールと基本情報
- 出発時間: 朝9:00に宿を出発
- 帰着時間: 夕方16:30ごろに宿に到着
- ツアーの内訳: 午前中に「東部戦線ツアー」、午後に「テナルの滝ツアー」
- 手配先: 宿泊していたゲストハウス「Island Home(アイランド・ホーム)」
今回参加したツアーは、どちらも宿であるIsland Homeで手配してもらったものです。
現地の事情に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力で、スケジュールに記載されている基本のコース以外でも、道中で「ここ気になるな」という場所があれば、追加で臨機応変に立ち寄ってくれる嬉しいサービス付きでした!
ツアー料金と割引について
通常、それぞれのツアー料金は1ツアーにつき 1,500SBD(約30,000円) です。
しかし、今回は午前と午後の両方のツアーを1日にまとめてセットで申し込んだため、1ツアーあたり1,200SBD(約24,000円)に割引をしてもらうことができました!
同日にまとめて巡ることで、費用面でも少しお得に楽しむことができます。
現地物価を考えると正直なところ非常に高い出費ではありますが、以前別の記事でも記載した通り、「アクセスにハードルの高いソロモン諸島にまたいつ来れるのか」「行けるのに行かないで後悔しないのか」という点を熟考した上で参加を決めました。
結果として、どちらのツアーにも参加して本当によかったですし、一切後悔はありません!
②当日の見学ルート(午前:東部戦線 / 午後:テナルの滝)
【午前】東部戦線ツアー
朝9:00に宿を出発し、まずは島内の歴史を深く知るための東部戦線ツアーからスタートしました。
- ベティカマ・カレッジ・戦争博物館(Betikama College War Museum)
学校敷地内にある博物館で、遺品や当時の砲弾などが多数展示されています。 - ブラッディ・リッジ(Bloody Ridge)
激しい攻防戦が繰り広げられた歴史的な丘。当時の戦況に思いを馳せる場所です。 - 第二次世界大戦時のアメリカ軍の管制塔跡
歴史の面影を今に残す貴重な遺構を見学しました。 - アリゲーター・クリーク(Alligator Creek / イル川)
激戦地となった川の現在を訪れました。 - 不発弾処理施設
今なお戦後の影響が残るガダルカナル島ならではの施設です。 - ココナッツの実を購入
道中で新鮮なココナッツの実を買ってもらい、南国らしいフレッシュな水分補給を楽しみました! - レッド・ビーチ(Red Beach)
米軍が上陸した歴史的な海岸を訪れました。 - テテレ戦争博物館(Tetere World War Ⅱ Museum)
東部戦線エリアの締めくくりとして、さらに多くの戦争遺品を見学しました。
【午後】テナルの滝ツアー&ジャングルハイキング
午後は雰囲気をガラリと変えて、豊かな大自然が広がるテナルの滝へと向かいます!
- ランチの焼き魚弁当を購入
出発前に、ローカル感あふれる美味しい焼き魚弁当をテイクアウトしました。 - 絶景の丘でランチタイム
テナルの滝へ向かう途中に立ち寄った見晴らしの良い丘で、景色を眺めながら先ほど購入したお弁当を味わいました。 - パランギジュ・マウンテン・ロッジからトレッキング開始
ロッジを起点にして、テナルの滝へ向けて片道約45分ほどのジャングルハイキングへ出発です! - テナルの滝(Tenaru Water Fall)に到着・自由時間
歩き疲れた体に心地よい、大迫力の滝に到着!ここでは自由時間が用意されており、透明度の高い水で泳いだり、岩の上から思い切って飛び込んだりと、大自然を全身で満喫できます。 - 復路のハイキング
たっぷり遊んだあとは、再びパランギジュ・マウンテン・ロッジまで片道45分の道のりを戻ります。 - 一木支隊鎮魂碑
帰路の途中、歴史に静かに向き合う場所である一木支隊鎮魂碑に立ち寄り、慰霊の祈りを捧げました。 - 宿に帰着(16:30ごろ)
歴史と大自然をめいっぱい満喫し、夕方16:30ごろに無事宿へと戻ってきました。
③【午前】東部戦線ツアーの各スポット紹介
もともと朝9:00に宿を出発する予定でしたが、渋滞を見越して少し早めの8:45に出発しました。
現在、ホニアラの中心部では中国の援助による数年間続く道路工事の真っ最中で、車道の片側が閉鎖されていたりと慢性的な渋滞が発生しています。
また、工事の影響で町中にほこりが舞っているため、ホニアラ市内観光の際はマスクがあると非常に便利です。
それでは、午前中に巡った東部戦線ツアーの各スポットを詳しくご紹介していきます!
1. ベティカマ・カレッジ・戦争博物館(Betikama College War Museum)
宿から45分ほどで、空港の南西に位置する私設の戦争博物館に到着しました。
この地域に住むおじいさんが私費を投じて、周辺の戦地跡から飛行機や戦車などの残骸を集めて展示したのが始まりだそうです(現在は別の方に引き継がれ、ベティカマ・カレッジが管理しています)。
通常は入場料50SBD(約1,000円)がかかりますが、今回のツアーでは料金に含まれているため別途支払う必要はありません。
なお、ここは本来のツアー詳細には記載されていない場所だったのですが、ガイドさんが「追加で行く?」と柔軟に連れてきてくれました!
ソロモン諸島は観光地の入場料が高いことで有名で、金額と施設の規模が釣り合っていないことも多いのですが、宿泊した「Island Home」のツアーはすべての観光地の入場料、飲み放題のドリンク(水・ソフトドリンク・お酒)、ランチ、ガイド料、そして時間が許す限りの追加スポット見学のすべてが含まれています。
現地の物価を考えるとコストパフォーマンスが非常に高く、オーナーのJRさんのガイドもとても優秀です。
展示物は屋外の私設博物館らしく、戦車や戦闘機などの多くが外に置かれています。
建物の中にはカレッジの学生が作った工芸品が並び、裏手にはいくつかの戦車が、左側の部屋には爆弾や大砲などが置かれていました。
左側の部屋は普段閉まっているようですが、管理人の人にお願いすれば開けてもらえるそうです。






2. ブラッディ・リッジ(Bloody Ridge)
ここは、アメリカ軍と日本軍による飛行場(現・ホニアラ国際空港)を賭けた攻防戦が2日間にわたって繰り広げられた激戦の跡地です。
このたった2日間で、日本軍は1,200人以上、アメリカ軍は140人以上が犠牲になりました。
海側から行軍してきたアメリカ軍に対し、日本軍は山の中に隠れて応戦したものの、最終的にはアメリカ軍が薄氷の上の勝利をあげ、空港を守り抜いたという悲劇の戦場です。
奥の方には日本が建てた慰霊碑が、入り口ゲート近くの丘の上にはアメリカが建てた慰霊碑がそれぞれ立っています。



丘の上からは周辺のジャングルが一望でき息をのむほどの絶景ですが、こんなにも美しい場所で多くの尊い命が失われたのかと思うと、胸が締め付けられる思いがしました。


3. アメリカ軍の管制塔跡
ブラッディ・リッジから空港の方へ坂を下って進むと、第二次世界大戦時のアメリカ軍の管制塔跡があります。
もともとは木造の塔があったそうですが壊れてしまい、現在は復元されたものが建っています。
こちらもツアー日程には本来含まれていない場所でしたが、ガイドさんが追加で連れてきてくれたスポットです。
管制塔跡の右側には慰霊碑がひっそりと立っています。


4. アリゲーター・クリーク(Alligator Creek / イル川)
正式名称をイル川(Ilu River)といい、名前の通りイリエワニがたくさん生息している川です。
一番見学しやすい場所は私有地の中にあり、門衛がいるとゲートを開けてくれるのですが、今回はあいにく門が閉まっていて門衛も不在だったため、橋の上から川の様子を見学しました。
残念ながらワニは見つけられませんでした。

5. 不発弾処理施設(途中の立ち寄り)
レッド・ビーチへ向かう途中、不発弾処理施設の入り口に立ち寄りました。
中に入ることはできず入り口を見るだけですが、実はソロモン諸島にはいまだにたくさんの不発弾が埋まっており、まれに今でも怪我人や死者が出ているとのことです。
この不発弾問題をめぐっては、当事者である日本もアメリカも、戦後に責任を持った処理活動への協力をほとんどしてこなかったという背景があり、現地の人は大きな憤りを感じているそうです。日本人として本当に申し訳ない気持ちになりました……。
せめて観光という形でしっかりと現地にお金を落としていければ、と感じます。

また、この施設の近くで新鮮なココナッツの実を買ってもらい、中のココナッツジュースを飲んで一息つきました。このココナッツもツアー代金に含まれています。
ちなみに、飲み終えた後の実も、このあと午後のテナルの滝でカットしてもらうために捨てずにそのまま持って移動しました!


6. レッド・ビーチ(Red Beach)
私有地の中にありますが、一般の観光客でも自由に見学が可能です。
何も知らずに訪れるとただの美しい静かなビーチにしか見えませんが、ここはかつてアメリカ軍がガダルカナル島に初めて上陸し、激しい地上戦の火蓋が切って落とされた歴史的な場所です。
駐車場の近くには記念碑が建てられています。


7. テテレ戦争博物館(Tetere World War Ⅱ Museum)
東部戦線エリアの最後は、こちらの屋外型私設博物館を訪れました。
本来は管理人の人に一人あたり100SBD(約2,000円)の入場料を支払う場所ですが、こちらもツアー代金に含まれているため支払いは不要です。
ここの最大の見どころは、アメリカ軍の水陸両用トラクターがガジュマルなどの豊かな大自然と一体化して展示されている光景です。
その姿は、まるでスタジオジブリの『天空の城ラピュタ』の世界に迷い込んだかのような、独特の雰囲気を醸し出していました。
また、周辺では、元気いっぱいの子供たちが走り回っており、どこか素朴でノスタルジックな雰囲気を味わうことができます。
ここまでで、盛りだくさんだった午前の東部戦線ツアーが終了となります!




④【午後】テナルの滝ツアーの詳細とジャングルの秘境体験
午後は雰囲気をガラリと変えて、豊かな大自然が広がるジャングルの秘境「テナルの滝」へと向かいます!
1. ローカル感あふれるマーケットで絶品ランチを調達
午後のツアーのスタートは、地元で「コロナ・マーケット」と呼ばれる場所へ立ち寄ることから始まります。
ここは、コロナ禍の時期に東西の行き来を遮断するチェックポイントが設置されていたことに由来するユニークな名前のスポットです。
前日のお昼にはチキン弁当を食べたので、今回は「白身魚フライ弁当」を購入しました。価格は60SBD(約1,200円)ですが、こちらもツアー代金に含まれているためその場で支払う必要はありません。
テイクアウトしたお弁当は、テナルの滝へ向かう途中にある見晴らしの良い開けた丘の上で、景色を眺めながら美味しくいただきました!
ただ、ソロモン諸島のお弁当はとてつもなくボリュームが大きいため、お昼をしっかり食べると夕飯が食べられなくなるほどです。
現地の方が体格のいい理由が、なんとなく実感できる瞬間でした。


2. パランギジュ・マウンテン・ロッジからジャングルへ
ランチを終えてさらに車を進めると、滝へのハイキングの出発点となる「パランギジュ・マウンテン・ロッジ」に到着します。
ロッジがある丘までは、ずっとデコボコの悪路を車でガタゴトと進んでいきます。
ロッジにはカフェやトイレがありますので、滝へのハイキングの前後で休憩をすることも可能です!




ここで一つ意表をつかれたのが、ハイキングのルートです。
筆者は勝手に「ジャングルを登って滝を目指す」と思い込んでいたのですが、実際にはロッジからジャングルを1時間弱ほど「下っていく」スタイルのハイキングでした!
ここでは専用の専門ガイドさんが一緒にジャングルを歩いて案内してくれるうえ、荷物もすべて持ってくださるのでとても心強いです。
ずっと土の道が続くため、雨季に訪れる場合は地面がぐちゃぐちゃになり、かなり大変な道のりになることが予想されます。
コース自体は初心者でも簡単に歩くことができるコースです。




3. テナルの滝を満喫するための持ち物・服装アドバイス
テナルの滝ツアーに参加する際は、以下の準備をしておくと快適に楽しめます。
- 靴: 基本は歩きやすい運動靴が必須ですが、最後に川を渡るシーンがあり、滝でも遊べるためサンダルを持参すると非常に便利です。
- 水着・タオル: 滝で泳ぐための水着やタオルも必須アイテムです。
- 着替えのコツ: 現地にしっかりとした着替え場所はないため、あらかじめ服の下に水着を着込んでおくのがおすすめ。帰りのジャングル(上り坂)を水着のまま歩いて登ると、ロッジに戻る頃にはちょうどよく服が乾いてくれます!
4. 大迫力のテナルの滝と自由時間
ジャングルを抜けてたどり着いたテナルの滝は、正直なところ想像していたよりもはるかに大きく、圧倒されるほどの大迫力でした!
滝は大きく4箇所に分かれて流れています。滝つぼの右側は比較的浅いため安心して遊ぶことができますが、左側の奥深いエリアは危険なため近づかないようにしましょう。
また、管理人が常駐しているわけではありませんが、滝つぼにある岩の上から思い切って飛び込むことも可能で、地元の人はジャンプして楽しんだり記念撮影をしたりしていました!
ここでは満足できるまでたっぷりと自由時間が用意されています。
筆者は45分ほど滝での時間を満喫したあと、今度はパランギジュ・マウンテン・ロッジへと向けて、行きとは逆の登り坂を一生懸命歩いて戻りました。




5. 一木支隊鎮魂碑への立ち寄り
滝からの帰路の途中、歴史の足跡を静かに伝える「一木支隊鎮魂碑」に立ち寄って見学を済ませたあと、ホニアラの宿へと帰路につきました。
午前中の重厚な歴史をたどる東部戦線ツアーとはまったく趣向が異なり、午後は大自然の冒険を満喫できるテナルの滝ツアー。
1日を通して全く飽きることなく、最初から最後まで心から楽しめ大満足のスケジュールとなりました!

⑤まとめ:歴史と自然が織りなす、ガダルカナル島でしかできない充実の旅
今回は、午前中にガダルカナル島の激動の歴史をたどる「東部戦線ツアー」、午後は大自然の冒険を満喫する「テナルの滝ツアー」を1日に詰め込んだ欲張りなプランをご紹介しました。
現地物価を考えるとツアー費用は決して安くはありませんが、「アクセスが難しいソロモン諸島にまたいつ来られるだろうか」「行かずに後悔したくない」という思いから参加を決め、結果として大正解でした。
どちらのツアーも想像を超える見応えがあり、心から参加してよかったと感じています。
宿泊したゲストハウス「Island Home」の手配はコストパフォーマンスが抜群によく、すべての入場料や飲み放題のドリンク、ランチ、そして柔軟な追加スポットの案内まで含まれており、大満足の1日となりました。
夕方16:30ごろに宿へ戻るまで、歴史と自然の両方をこれ以上ないほど満喫できます。
ソロモン諸島・ガダルカナル島を訪れるなら、歴史の足跡をたどり、ジャングルの秘境を駆け抜けるこの欲張りな終日ツアーは本当におすすめです!
ぜひ、後悔のない最高の旅の計画に役立ててみてください!
